あ行のビジネス用語集・解説一覧 - カタカナ語から略語まで網羅

言葉の勉強

このページでは、「あ行」で始まるビジネス用語について、カタカナ語から略語まで意味をわかりやすく解説しています。

職場やビジネスシーンでよく使われる、普段は聞きなれない用語を網羅していますので、ご参考にしていただければ幸いです。

目次

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「あ」から始まるビジネス用語

アーリーアダプター

アーリーアダプターとは、新しく登場した商品やサービス、技術、ライフスタイルに、比較的早期に興味を示し、受け入れ、他の消費者たちに影響を与える人たちのことです。近しい概念の言葉として「インフルエンサー」、「オピニオンリーダー」があります。マーケティング用語です。

アイスブレイク

アイスブレイクとは、営業や会議の場において、初対面の人が多いなどの理由によって、場の空気が重い、緊張感がある場合に、雑談などをはさむことにより、雰囲気を和ませ、スムーズなコミュニケーションを可能にする手法のことです。

アイドルコスト

アイドルコストとは、企業が、保有している労働力や設備を十分に活用できていない状況下(アイドルタイム)において生じる、無駄となる人件費や設備維持費などの費用、損失のことです。英語の「idle cost」をそのまま使ったカタカナ語です。

アイドルタイム

アイドルタイムとは、「無作業時間」、「遊休時間」を意味する言葉です。生産設備が稼働しておらず、労働力が活用されていない状態を示し、休憩や一時休業、手待ち時間も含まれます。英語の「idle time」をそのまま使ったカタカナ語です。

あいみつ

あいみつとは、見積もりを取る際に、2社以上の複数の業者に同じ条件で依頼し、金額を比較することを意味します。日本語の「相見積もり(あいみつもり)」を省略した言葉です。コスト削減や、担当者と特定業者との不適切な癒着を防ぐことを目的として、取り入れられています。

アウトバウンド

アウトバウンドとは、「日本人が海外に旅行に行くこと」や「企業が消費者に対して、店頭や展示会においてのセールストーク、電話、ダイレクトメール、Web広告等で、消費者の意思に関係なく接触を図っていく宣伝」などを意味します。英語の「outbound」の「内から外に出ていく」という意味合いから派生して使われているカタカナ語です。消費者の意思に関係なく、目や耳に勝手に情報が入ってくる形の広告、宣伝を行うことを「アウトバウンドマーケティング」と言います。対義語として「インバウンド」があります。

アウトプット

アウトプットとは、英語の「output」をそのまま用いたカタカナ語で、「出力」、「生産物」、「成果物」を意味する言葉です。もともとは、工場などで生産、製造される製品のことを指していましたが、現在のビジネスシーンでは、仕事の成果やアイデアの具現化など、様々な意味で使われるようになりました。

青天井(あおてんじょう)

青天井とは、株価や、物の値段が際限なく上がっていくことを表した言葉です。実際の青空のことも意味する言葉ですが、ビジネスシーンでは金融業界などでよく使われています。

アカウンタビリティ

アカウンタビリティとは、「説明責任」、「説明義務」を意味する言葉です。企業においては、株主や従業員といった直接的な関係者だけではなく、消費者や取引業者などの間接的な関係者も含む、利害関係者全てに対して、その活動の内容と結果を報告する必要があるという考え方です。説明すべき対象の範囲に関しては、社会情勢とともに変化しており、昨今では拡大する傾向にあります。

アクションラーニング

アクションラーニングとは、現実に存在している課題、問題に対して、グループでその解決策を考え、話し合い、立案し、その実施とリフレクション(振り返り)を通じて、個人や組織が学習していく手法のことです。

アクティブリスニング

アクティブリスニングとは、相手の話に積極的に耳を傾ける姿勢や態度、聴き方の技術のことです。「積極的傾聴」と訳され、マネジメントにおいて、管理職やリーダーに必要なスキルとされています。元々は、カウンセリングにおけるコミュニケーション技法の一つです。

アグリー

アグリーとは、「同意する」、「賛成する」などの意味で使われている言葉です。英語の「agree」をそのまま使ったカタカナ語です。

>>「アグリー」の詳しい説明と注意点はこちら

あごあしまくら

あごあしまくらとは、「食費、交通費、宿泊費」を意味する言葉です。「あごあしまくら付き」と表現することで、それぞれの費用が支給されることを表します。「あご」が食費、「あし」が交通費、「まくら」が宿泊費に対応し、元々は芸能関係で使われていた業界用語です。

アサイン

アサインとは、「人をあてがう」、「割り当てる」、「任命する」、「指定する」などの意味で使われている言葉です。英語の「assign」をそのまま使ったカタカナ語です。

アジェンダ

アジェンダとは、元々は、議事日程、予定表、行動計画、スケジュールの意味で使われていた言葉です。現在は、会議において話し合う議題だけを意味する場合や、会議の開催時間や参加者、目的、議題までまとめたものを意味する場合もあり、使われている文脈から意味を察する必要があります。

>>「アジェンダ」の詳しい説明と作成時のポイントはこちら

アジャイル

アジャイルとは、システムやソフトウェア開発手法の一つで、従来型の手法よりも柔軟で俊敏な対応が可能となったものです。今まで主流であった手法のウォーターフォールモデルと比べ、開発途中での要件の変更や追加に対応しやすく、開発進行の途中途中で成果物の確認を行うことができます。

預かり(あずかり)

預かりとは、課題の解決やタスクを引き受けている状態を表した言葉です。人名と組み合わせて、「○○預かり」などのように用いられます。近しい概念の言葉として「ボール」があります。

アセスメント

アセスメントとは、「評価」、「査定」などの意味で使われている言葉です。英語の「assessment」をそのまま使ったカタカナ語です。評価、査定する対象と組み合わせて使われることが多く、「人材アセスメント」、「環境アセスメント」、「リスクアセスメント」、「看護アセスメント」などのように用いられます。

アセット

アセットとは、「資産」、「財産」などの意味で使われている言葉です。英語の「asset」をそのまま使ったカタカナ語です。ビジネスシーンで幅広く使われており、現金や不動産といった資産だけではなく、例えば、IT業界では、システムを構築する機器などの有形のものから、ソフトウェアやデータ(デジタルアセット)などの無形のものまでを資産と考え、アセットと呼ぶことがあります。アセットを管理することを、「アセットマネジメント」と呼び、人材を資産と見た際は、「ヒューマンアセット」という言い方をします。

遊び(あそび)

遊びとは、「余裕」を意味する言葉です。スケジュールの余裕のような無形のものから、工業製品の可動域の余裕のような有形のものまで、幅広く使われています。「遊びがある」、「遊びがない」などのように用いられます。

アテンド

アテンドとは、「同伴する」、「世話をする」、「接待する」などの意味で使われている言葉です。英語の「attend」をそのまま使ったカタカナ語ですが、日本のビジネスシーンでは、「出席する」、「参加する」の方の意味ではほとんど使われていません。

後株(あとかぶ)

後株とは、株式会社の社名である商号において、商号の後ろに「株式会社」と付ける名前の付け方を意味します。「○○株式会社」のような名称を指します。設立時の法務局への登記の際に決める必要があります。対義語として「前株」があります。

アナウンス

アナウンスとは、「通知」、「告知」、「知らしめる」などの意味で使われている言葉です。英語の「announce」をそのまま使ったカタカナ語です。近しい概念の言葉として「ノーティス」があります。

アフターコロナ

アフターコロナとは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行した以降の世界のこと、もしくは、流行が収束した後の世界のことを意味します。アフターを英語のままにして「afterコロナ」とも表記します。近しい概念の言葉として「ウィズコロナ」があります。関連する言葉として「コロナ禍」があります。

>>「アフターコロナ」の働き方についての記事はこちら

アフターサービス

アフターサービスとは、顧客に商品を引き渡した後に、不具合への対応や、使い方の補助、故障時の修理などのサポートを提供するサービスのことです。

アプローチ

アプローチとは、「話を持ち掛ける」、「取り掛かる」、「対象に迫る」、「働きかける」などの意味で使われている言葉です。主に、営業活動において、見込み顧客に対して、商品やサービスを売り込むために接近する際に用いられます。英語の「approach」をそのまま使ったカタカナ語です。

アペンディックス

アペンディックスとは、「付録」、「付属物」、「追加」、「補遺」などの意味で使われている言葉です。主に、メインとなる資料に対しての「補足資料」や「別添資料」を意味します。英語の「appendix」をそのまま使ったカタカナ語です。

アポ(アポイント)

アポとは、面会や会合の、「約束」や「予約」を意味する言葉です。英語の「appointment(アポイントメント)」を省略した言葉です。

粗利(あらり)

粗利とは、売上高から、売上原価を差し引いた利益を意味します。諸経費は差し引かれていない状態です。「粗利益」、「売上総利益」、「マージン」とも言います。

アルゴリズム

アルゴリズムとは、問題を解くための手順や方法を定式化したものを意味します。定式化する上では、効率性が重要となります。ビジネスシーンでは、プログラミングや、Webマーケティングの業務に従事する際に、目にする機会が多い言葉です。

アルハラ(アルコールハラスメント)

アルハラとは、アルコール飲料にからむハラスメント(嫌がらせ)の全般を意味する言葉です。他者への飲酒の強要や酩酊状態に陥った人間による周囲への迷惑行為が該当します。和製英語です。「アルコールハラスメント」を省略した言葉です。

アルムナイ

アルムナイとは、企業における離職者、OB、OGなどを意味する言葉です。それらの人材を貴重な人的資源を捉え、継続的にコミュニケーションを図り、再雇用につなげるなどの施策を「アルムナイ制度」と呼びます。英語で「卒業生」、「同窓生」などの意味を持つ「alumni」が由来です。

案件(あんけん)

案件とは、ビジネスにおいて、特定の目的を達成するために取り組む仕事やプロジェクトのことを指します。企業が新しいビジネスチャンスを探求する際や、顧客からの依頼に応じる際など様々な場面で用いられます。

アンコンシャスバイアス

アンコンシャスバイアスとは、「無意識の偏見」と訳され、人が誰しも持っている無意識下の偏見や先入観、思い込み、固定概念のことを意味します。無意識下で、性別や年齢、学歴、結婚歴、子どもの有無、人種などの属性で他人を決めつける、自覚なきハラスメントにつながるリスクを持っています。

>>「アンコンシャスバイアス」の詳しい説明と具体例はこちら

アンラーニング

アンラーニングとは、一度学習した知識や、既存の価値観を意識的に捨て去り、新たに学習し直すことを意味します。「学習棄却」、「学びほぐし」などと訳されます。ビジネス上の激しい環境の変化に対し、ラーニング(学習)とアンラーニング(学習棄却)を繰り返すことで、個人や組織の持続的な成長が達成できるとされています。

「い」から始まるビジネス用語

イエスアンド法

イエスアンド法とは、相手の意見に対して、まずは一度同調し、受け入れる態度を示すクッション話法の一つです。イエスアンド法では、その後、「つまり」などの接続詞でつなげた上で、自身の意見を相手の意見の延長線上のようにして述べます。

イエスイフ法

イエスイフ法とは、相手の意見に対して、まずは一度同調し、受け入れる態度を示すクッション話法の一つです。イエスイフ法法では、その後、「例えば」などの接続詞でつなげた上で、自身の意見を提案として述べます。

イエスハウ法

イエスハウ法とは、相手の意見に対して、まずは一度同調し、受け入れる態度を示すクッション話法の一つです。イエスハウ法では、その後、「どのようにすれば」などの接続詞でつなげた上で、相手が納得できる条件を引き出していきます。

イエスバット法

イエスバット法とは、相手の意見に対して、まずは一度同調し、受け入れる態度を示すクッション話法の一つです。イエスバット法では、その後、「しかし」などの接続詞でつなげた上で、自身の意見を反論として述べます。

育児休暇(いくじきゅうか)

育児休暇とは、育児をするために取得する休暇全般を意味する言葉です。育児・介護休業法により定められた条件を満たす育児休暇は、育児休業と呼ばれています。

育児休業(いくじきゅうぎょう)

育児休業とは、育児・介護休業法により定められた、育児をすることを目的とした、労働者の権利としての休業を意味します。一定の条件を満たすことで、育児休業給付金も支給されます。

イクスピアリアンス・マーケティング

イクスピアリアンス・マーケティングとは、消費者に対し、商品やサービスを提供すること自体を目的とするのではなく、その購入の過程、プロセスにおいて、心に残る楽しい体験を提供することに主眼を置いたマーケティングのことです。

維持リハーサル(いじりはーさる)

維持リハーサルとは、短期記憶として覚えた情報を忘れないように、同じ情報を単純に何度も反復をすることを意味します。頭の中で反復する、何度も口に出す、繰り返し紙に書くなどの方法があります。関連する言葉として「精緻化リハーサル」があります。

イシュー

イシューとは、「課題」、「問題」、「論点」、「議論されるべきテーマ」などの意味で使われている言葉です。英語の「issue」をそのまま使ったカタカナ語です。重要な課題、重大な問題のことを、「クリティカルイシュー」と呼びます。

一両日中(いちりょうじつちゅう)

一両日中とは、「一日または二日」を意味する言葉です。起点を今日とした場合には「今日から明日まで」、起点を明日とした場合には「明日から明後日まで」となります。いつを起点とするかの定義は明確に決まっておらず、使う人次第となっています。トラブルを避けるためには、期日を明確に告げる必要があります。

行って来い(往って来い/いってこい)

行って来いとは、一度何かしらか変化したものが、結局は元の状態に戻ることを意味する言葉です。証券業界においては、一度上下した相場が、最終的には元の水準に戻った際などに使われます。また、収入と支出がほぼ同じになり、差引勘定で変わりがない場合にも用いられます。

いっぴ(一日)

いっぴとは、該当する月の一日(ついたち)のことを意味します。四月いっぴは、四月一日のことを表しています。

イニシアチブ

イニシアチブとは、「主導権」、「率先すること」などの意味で使われている言葉です。英語の「initiative」をそのまま使ったカタカナ語です。

イノベーション

イノベーションとは、「革新」、「刷新」、「新機軸」などの意味で使われている言葉です。新技術や新製品にとどまらず、革新的な生産方法、新しい販路の開拓、資源調達先の新規獲得、既存の枠組みにとらわれない組織やシステムの構築など、創造性をもって、社会に新たな価値をもたらすことを意味しています。当初は「技術革新」と訳されていましたが、昨今は「経営革新」などと訳されるようになりました。英語の「innovation」をそのまま使ったカタカナ語です。関連する言葉として「プロダクト・イノベーション」、「プロセス・イノベーション」、「マーケット・イノベーション」、「サプライチェーン・イノベーション」、「オーガニゼーション・イノベーション」、「イノベーションのジレンマ」、「持続的イノベーション」、「破壊的イノベーション」があります。

>>「イノベーション」の詳しい説明と事例、イノベーションのジレンマの解説はこちら

イノベーションのジレンマ

イノベーションのジレンマとは、大手企業や優良企業が、顧客や株主のニーズに耳を傾け、自社の利益につながる合理的な判断を行っているにもかかわらず、新興企業に敗北を喫してしまう現象を意味します。「破壊的イノベーションの軽視」、「持続的イノベーションの顧客ニーズからの逸脱」、「破壊的イノベーションがもたらした新機軸への出遅れ」が原因として発生します。

>>「イノベーション」の詳しい説明と事例、イノベーションのジレンマの解説はこちら

いまいま(今今)

いまいまとは、「たった今」、「つい今しがた」、「今のところ」などの意味で使われている言葉です。「今」を重ねることで、その意味を強調しています。

色を付ける(いろをつける)

色を付けるとは、金銭や物事のやりとりの中で、相手に対し便宜を図り、特別なおまけを付与することを意味します。販売時に定価よりも安くしたり、購入時に定価よりも多く支払うなどの行為を指します。

インサイト

インサイトとは、英語の「insight」をそのまま用いたカタカナ語で、「本質を見抜く力」、「洞察力」、「深い理解」を意味する言葉です。特に、マーケティング活動において、消費者の購買意欲を高めるために、消費者の行動原理やニーズの本質を分析する際に用いられます。

インシデント

インシデントとは、事故などにつながりかねない事態を意味する言葉です。情報セキュリティにおいては、情報漏洩などの事故につながりかねない事案に用いられ、航空や鉄道においては、重大事故につながりかねない事案に用いられます。英語の「incident」をそのまま使ったカタカナ語です。近しい概念の言葉として「ヒヤリハット」があります。

インセンティブ

インセンティブとは、自社の従業員のやる気を喚起させ、目標達成意欲を向上させる刺激、報酬のことを意味します。特定の条件を達成することで、報奨金や景品、賞などを与えるのが一般的です。また、販売促進施策として用いられる、消費者の購買意欲を向上させるための景品やおまけなどの刺激についても、インセンティブという言葉が使われます。英語の「incentive」をそのまま使ったカタカナ語です。近しい概念の言葉として「歩合」があります。

>>「インセンティブ」の詳しい説明とメリットデメリットはこちら

インターンシップ(インターン)

インターンシップ(internship)とは、企業が就職希望者に対して提供している、短期間の就労体験制度を意味します。新卒の就職活動において、一般的な行事となっています。企業ごとに多種多様なプログラムを用意しており、中には就業体験とは言えない、単なる会社説明とグループワークだけのイベントと化しているものもあります。

>>「インターンシップ」の詳しい説明と学生、企業それぞれのメリットと注意点はこちら

インバウンド

インバウンドとは、「外国人が日本に旅行に来ること」や「顧客が企業に直接の訪問や、電話、メール、Webサイト、SNS等で自発的に接触してくること」などを意味します。英語の「inbound」の「内向きに入ってくる」という意味合いから派生して使われているカタカナ語です。対義語として「アウトバウンド」があります。外国人旅行者による日本国内での消費を「インバウンド消費」または「インバウンド需要」、顧客が自発的に企業に接触してくるように施策を行うことを「インバウンドマーケティング」と言います。

>>「インバウンド」の詳しい説明とコロナ禍のインバウンド需要についてはこちら

インハラ(インフルエンザ・ハラスメント)

インハラとは、従業員が季節性インフルエンザに感染し、その旨を会社に連絡したにもかかわらず、出勤や業務進行を命じられることを意味します。労働者の安全への配慮(いわゆる安全配慮義務)を定めた労働契約法の第5条の「使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする」という内容に違反していると言えます。「インフルエンザ」と英語で「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた和製英語「インフルエンザ・ハラスメント」の略語です。

>>新型コロナウイルスやインフルエンザに感染しての出勤が違法かの解説はこちら

インフルエンサー

インフルエンサーとは、世間の人たちの消費行動に影響力を持つ人物のことを指す言葉です。インフルエンサーが発信する情報を利用した宣伝活動を、インフルエンサーマーケティングと呼びます。近しい概念の言葉として「アーリーアダプター」、「オピニオンリーダー」があります。

インフレ(インフレーション)

インフレとは、モノやサービスの値段、いわゆる物価が、継続的に上昇することを意味する言葉です。英語の「inflation(インフレーション)」を省略した言葉です。景気拡大により、給与の上昇とともに進む、ゆるやかなインフレは良いインフレとされ、給与の上昇をともなわないインフレは好ましくないとされています。行きすぎたインフレを「ハイパーインフレ(ハイパーインフレーション)」と呼びます。対義語として「デフレ(デフレーション)」があります。

インライン

インラインとは、メールの返信において、相手の文書を引用し、その内容に対して直接的に返信していく方法を指します。この方法では、相手が書いた内容に対してポイントごとに返信することができるため、特に複数の質問を受け取った際などに、わかりやすい回答が可能となります。英語の「inline」をそのまま用いたカタカナ語で、「直列の」、「一列に並んだ」という意味が転じて、IT業界で「その場に埋め込む」という意味で使われるようになったのが語源です。

「う」から始まるビジネス用語

ウィズコロナ

ウィズコロナとは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行後、収束はしても完全な終息はせず、共に生きることになった世界のことを意味します。ウィズを英語のままにして「withコロナ」とも表記します。近しい概念の言葉として「アフターコロナ」があります。関連する言葉として「コロナ禍」があります。

上(うえ)

上とは、自身よりも上の立場の、各種決定権を有する上層部を総称した呼び方です。上層部の人間が、何かしらかの意向を示したり、指示や命令を下した際に、その人物が特定できない場合、意図的にあいまいにして話をする場合などに使われます。

ウェルビーイング

ウェルビーイングとは、「病気ではない、弱っていないというだけの健康ではなく、肉体的にも、精神的にも、社会的にも、すべてが満たされた状態を意味する健康」と定義されている言葉です。英語の「well-being」をそのまま用いたカタカナ語です。ビジネスシーンでは、従業員の幸福度に直結する考え方として、仕事のパフォーマンスや人材確保の面からも注目されています。

ウォンツ

ウォンツとは、人間が日常生活を送る上で生じる不満や欠乏感を満たすための、具体的な商品やサービスに対する欲求を意味します。英語の「wants」をそのまま使ったカタカナ語です。近しい概念の言葉として「ニーズ」がありますが、ニーズは不満や欠乏感そのものを指す言葉として使われています。マーケティング用語です。

裏紙(うらがみ)

裏紙とは、使用済みの書類や、印刷に失敗した紙などのうち、片面が白紙のものを指す言葉です。メモ用紙としてや、コピーや印刷で再利用されます。情報管理の観点から、元々印刷されていた方に、機密情報が含まれていないか注意が必要です。また、コピーや印刷での再利用に関しては、コピー機やプリンターの紙づまりの原因ともなり、避ける動きもあります。

裏口営業(うらぐちえいぎょう)

裏口営業とは、表向きは合法な営業や、休業をしているように見せかけて、秘密裏に特定の客などに対して、非合法な営業を行うことを意味します。

裏口上場(うらぐちじょうじょう)

裏口上場とは、非上場企業が、上場企業を合併、吸収するなどし、事実上、取引所の上場審査を経ることなく上場企業となる、いわゆる「不適当な合併等」にあたる行為を指します。証券業界用語です。

売上(うりあげ/売上高)

売上とは、本業である商品<サービスの販売によって得た代金、収益のことを意味します。

売掛(うりかけ)

売掛とは、代金はあとで支払うことを約束して、先に商品を受け渡す取引を意味します。後日支払われる代金や、その受領する権利を「売掛金(うりかけきん)」と言います。

「え」から始まるビジネス用語

エアハラ(エアーハラスメント/エアコンハラスメント)

エアハラとは、寒がっている人がいるにもかかわらず、エアコンの設定温度を低く設定したり、我慢が必要なほど暑かったり寒かったりする環境下で、エアコンの使用を制限したりすることで、相手に苦痛を与える行為を意味します。英語で「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」と「エアー(air/空気)」を組み合わせた「エアーハラスメント」、または「ハラスメント」と「エアコン」を組み合わせた「エアコンハラスメント」の略語です。どちらも和製英語です。エアーハラスメントと言った場合には、意図的に場の空気を悪くする嫌がらせを意味することもあります。

営業(えいぎょう)

営業とは、営利を目的として、継続的に業務を行うことを意味します。また、自社の商品やサービスを顧客に売り込む職種である「営業職」の意味でも用いられます。

営業畑(えいぎょうばたけ)

営業畑とは、営業職の分野や部署で長年勤め、経験を積んできたことを意味する言葉です。関連する言葉として「」があります。

エイハラ(エイジハラスメント)

エイハラとは、年齢や世代を理由にした差別的な言動や嫌がらせを意味します。「年齢」を意味する「エイジ(age)」と「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を合わせた和製英語である「エイジハラスメント」の略語です。「若いんだから〇〇」、「いい年して〇〇」など、年齢の上下や男女を問わず発生する可能性があり、誰もが加害者にも被害者にもなりえます。

エース

エースとは、「主力」、「主軸」、「有望株」などの意味で使われている言葉です。英語の「ace」をそのまま使ったカタカナ語です。

エクスキューズ

エクスキューズとは、「言い訳」、「弁明」、「弁解」などの意味で使われている言葉です。英語の「excuse」をそのまま使ったカタカナ語です。

エスカレーション(エスカレ)

エスカレーションとは、上席者や専門担当者に対応を引き継いだり、対応の指示を仰ぐことを意味します。障害やクレーム、インシデントが発生した際などに用いられます。

エスクロー

エスクローとは、「第三者預託」を意味する言葉です。商取引の際に、信頼のおける第三者の金融機関を介して譲渡金の決済を行うことで、取引の安全性を確保します。現在では、インターネットオークション、フリマアプリ上での決済に多く使われています。英語の「escrow」をそのまま使ったカタカナ語です。

エッセンシャルワーカー

エッセンシャルワーカーとは、人々が日常生活が営む上で、必要不可欠な仕事を担う労働者を意味します。どの職種を指すのか明確な定義はありませんが、医療や福祉、保育、物流、小売業、公共機関、生活インフラ、第一次産業などが挙げられます。英語の「essential worker」をそのまま用いたカタカナ語です。

エビデンス

エビデンスとは、「証拠」、「根拠」、「裏付け」、「証跡」、「形跡」、「証言」などの意味で使われている言葉です。英語の「evidence」をそのまま使ったカタカナ語です。

>>「エビデンス」の詳しい説明と使い方や例文、ファクトとの違いはこちら

エモハラ(エモーショナルハラスメント)

エモハラとは、感情的な言動によって相手を追い詰める行為を意味します。パワハラの一種と言えます。英語で「感情的であること」を意味する「エモーショナル(emotional)」と「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた「エモーショナルハラスメント」の略語です。

エルダー制度

エルダー制度とは、新入社員の教育を、教育係として付いた先輩社員が、マンツーマンで行う制度のことです。OJTでの実業務の指導の他にも、職場生活上の相談に乗ることもあります。同じ意味の言葉として「ブラザーシスター制度」があります。近しい概念の言葉として「メンター制度」があります。

エレベーターピッチ

エレベーターピッチとは、15~30秒程度の極めて短い時間で行うプレゼン、ビジネストークを意味します。アメリカのシリコンバレーが発祥と言われており、エレベーターにキーパーソンと乗り合わせた際に、その限られた時間内でビジネスチャンスをつかむプレゼンを行えるようにしておくべきだという考え方が由来です。文字数に換算すると250文字程度になります。英語では「elevator pitch」と表記します。

エンゲージメント

エンゲージメントとは、対顧客の観点では、企業のマーケティング活動などを通じて生まれる、企業やブランドと顧客との間のつながりを意味し、対従業員の観点では、従業員から企業に対する思い入れや愛着心などの絆を意味します。どちらの意味においても、企業の成長に必要なものとして重視されています。英語の「engagement」をそのまま用いたカタカナ語です。

エンコード

エンコードとは、情報を一定の規則に従ってデータに置き換えて記録することを意味します。また、ある形式のデータを一定の規則に基づいて別の形式のデータに変換することも指します。データ圧縮や暗号化などもこれに含まれます。英語の「encode」をそのまま用いたカタカナ語で、エンコードを行う装置やソフトウェアを「エンコーダ(encoder)」と呼びます。特にコンピュータ分野では、音声や動画、URLなどがエンコードの対象となります。関連する言葉として、「デコード」、「コーデック」があります。

>>「URLエンコード/URLデコード」が簡単にできるツールはこちら

エンハラ(エンジョイハラスメント)

エンハラとは、仕事は楽しいものだ、楽しんで行うべきものだという価値観を相手に押し付けて強要し、精神的な苦痛を与える行為を意味します。会社の飲み会などのイベントに、楽しんで参加することを強要する行為も含まれます。英語で「楽しむ」を意味する「エンジョイ(enjoy)」に「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた和製英語「エンジョイハラスメント」の略語です。

エンパワーメント

エンパワーメントとは、「権限を付与すること」、「権限を委譲すること」、「自信を与えること」、「力を付けてやること」などの意味で使われている言葉です。そこから転じて、日本では「能力開花」の意味でも用いられます。英語の「empowerment」をそのまま用いたカタカナ語です。

「お」から始まるビジネス用語

オーガニゼーション・イノベーション

オーガニゼーション・イノベーションとは、組織を改革することで、企業や業界に影響を与え、新しい価値を生み出すことを意味します。「新しい組織の実現」などと訳されます。オーストリア出身の経済学者であるヨーゼフ・シュンペーター氏が提唱したイノベーションの5つの分類のうちの1つです。関連する言葉として「プロダクト・イノベーション」、「プロセス・イノベーション」、「マーケット・イノベーション」、「サプライチェーン・イノベーション」があります。

オーソライズ

オーソライズとは、「承認される」、「認可を得ている」、「正式な権限を与えられる」などの意味で使われている言葉です。英語の「authorize」をそのまま使ったカタカナ語です。近しい概念の言葉として「コンセンサス」があります。

オープネス

オープネスとは、「開放性」、「風通しの良さ」などの意味で使われている言葉です。主に、職場の空気、雰囲気に対して使われます。英語の「openness」をそのまま使ったカタカナ語です。

オープン価格(おーぷんかかく)

オープン価格とは、販売される商品について、メーカーが希望販売小売価格を定めていない状態を意味する言葉です。販売価格は、各小売業者に任されます。

オープンクエスチョン

オープンクエスチョンとは、「はい」か「いいえ」で答える二者択一のような、回答の選択肢が限られる質問ではなく、回答者が自由に返答できる形の質問を意味します。対義語として「クローズドクエスチョン」があります。

オールド・ボーイズ・ネットワーク

オールド・ボーイズ・ネットワークとは、公式、非公式を問わず、企業内に伝統的に存在している男性同士の文化、しきたり、ルール、不文律を共有している人間関係、人脈、組織、コミュニティを意味します。多くの場合、女性はメンバーとして受け入れられることがなく、女性の出世を阻害する要因となっているとの指摘があります。

オカハラ(お菓子ハラスメント/おかしはらすめんと)

オカハラとは、お土産などのお菓子を特定の人にだけ配らないといった嫌がらせや、逆に、相手に自分があげたお菓子を食べることを強要したり、旅行に行く人にお土産のお菓子を買ってくることを強要したりすることを意味します。「お菓子(おかし)」と英語で「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた「お菓子ハラスメント」の略語です。

お辞儀ハンコ(おじぎはんこ)

お辞儀ハンコとは、稟議書などの社内で複数人の承認が必要な書類に押印する際に、「部下が上司にお辞儀をしている」ように「斜めに傾けて」ハンコを押すというビジネスマナーです。もし、上司の押印欄が自身の押印欄の左にあれば、左斜めに傾けて押印します。一般的なマナーではなく、ごく一部の会社で必要とされているマナーだと言われています。

>>「お辞儀ハンコ」などの無駄なビジネスマナーへの賢い向き合い方の記事はこちら

押す(おす)

押すとは、予定していた時間よりも、進行が遅れることを意味します。「予定よりも20分押している」、「時間が押しています」などのように用いられます。

お局(おつぼね)

お局とは、その職場に在籍している期間が長く、場を仕切っている女性社員を意味する言葉です。多くの場合、「いじわる」、「口うるさい」などのネガティブな意味を含みます。

落とし込む(おとしこむ)

落とし込むとは、あいまいな状態なものを、具体的な成果物として仕上げることを意味します。「資料に落とし込む(まとめ上げる)」、「計画に落とし込む(反映する)」、「会議までに落とし込む(練り上げる)」などのように使われています。

落としどころ(おとしどころ)

落としどころとは、話し合いなどで、双方の意見が異なっている、対立している際に、双方が納得できる、ゆずることができる条件や考えの「着地点」、「妥協点」、「折衷案」を意味します。

音ハラ(音ハラスメント/おとはらすめんと)

音ハラとは、騒音で周りの人を不快な気持ちにさせたり、精神的な苦痛を与えたりすることを意味します。職場では、大声での会話や大きなタイピング音、乱暴なドアの開け閉め音などが挙げられます。「音」に「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた「音ハラスメント」の略語です。同じ意味の言葉として、「サウハラ(サウンドハラスメント)」、「ノイハラ(ノイズハラスメント)」があります。

お願い営業(おねがいえいぎょう)

お願い営業とは、営業員が、自身の売上目標の達成などを目的として、顧客に対して顧客が求めていない受発注をお願いする営業方法を意味します。ある程度深い関係性を築いた取引先との間で行われるのが通例ですが、多くの場合、信頼関係を損なうなど良い結果には結びつかないとされています。

オピニオンリーダー

オピニオンリーダーとは、ある集団の意思形成について、強い影響力を持つ人物のことです。消費行動や、流行形成、世論形成などへの影響力が注目されています。近しい概念の言葉として「アーリーアダプター」、「インフルエンサー」があります。

オプトアウト

オプトアウトとは、相手が承諾、同意していないのに、宣伝広告の電子メールやダイレクトメールを送付したり、勧誘電話をかけることを意味します。また、そのような宣伝広告を、受け取り側が拒否する意思を示すことも意味します。さらに、取得した個人情報の第三者への提供を、本人の求めに応じて停止することも意味する言葉です。対義語として「オプトイン」があります。

オプトイン

オプトインとは、宣伝広告の電子メールやダイレクトメールを送付したり、勧誘電話をかける際に、事前に相手に許可を求めることを意味します。また、そのような宣伝広告を、受け取り側が承諾する意思を示すことも意味します。受信者が、受け取ることを事前に同意した上で、配信される広告メールをオプトインメールと呼びます。対義語として「オプトアウト」があります。

オポチュニティ

オポチュニティとは、「機会」、「好機」、「チャンス」などの意味で使われている言葉です。そこから転じて、「営業活動における提案の機会」という意味でも用いられています。「オポチュニティ」は努力で得られた機会、「チャンス」は幸運で得られた機会というニュアンスの違いが含まれることがあります。英語の「opportunity」をそのまま使ったカタカナ語です。

オミット

オミットとは、「除外する」、「省く」などの意味で使われている言葉です。英語の「omit」をそのまま使ったカタカナ語です。対義語として「コミット」があります。

オリエン(オリエンテーション)

オリエンとは、物事を始める際に、方向性を定めるために行われる説明会や認識合わせの打ち合わせのことを意味します。新しく社員が入社した際には、組織のルールや業務の進め方などの説明を行うオリエンを行い、新しく案件を開始する際には、社内外の関係者を集め、進行していく上で必要となる情報の共有や、向かうべき方向性の確認のためのオリエンが行われます。英語の「orientation」をそのまま使ったカタカナ語です。

折り返し(おりかえし)

折り返しとは、かかってきた電話に対して、こちらからかけなおすことを意味します。電話で指名された人物が不在であった場合や、お問い合わせの電話に対して一度電話を切って調査してからかけなおしたい場合などに、電話口の相手に折り返し電話をする旨を伝えます。

折りTEL(おりてる)

折りTELとは、折り返し電話をかけることを意味する言葉です。

オルタナティブ(オルタナ)

オルタナティブとは、「二者択一」、「代替」などの意味で使われている言葉です。英語の「alternative」をそのまま使ったカタカナ語です。

オワハラ(就活終われハラスメント/しゅうかつおわれはらすめんと)

オワハラとは、「就活終われハラスメント」の略語で、企業が新卒採用活動時に、自社が内定を出した就職活動生に対して、他社の選考辞退を促すといった入社を強要する圧力をかける行為を意味します。ハラスメント(英語:harassment)は、「相手を不快にさせること」、「相手を悩ませること」、「嫌がらせ」を意味します。

オンスケ(オンスケジュール)

オンスケとは、事前に定められたスケジュールどおりに進んでいることを意味する言葉です。英語の「on schedule(オン・スケジュール)」を省略した言葉です。

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