な行のビジネス用語集・解説一覧 - カタカナ語から略語まで網羅

言葉の勉強

このページでは、「な行」で始まるビジネス用語について、カタカナ語から略語まで意味をわかりやすく解説しています。

職場やビジネスシーンでよく使われる、普段は聞きなれない用語を網羅していますので、ご参考にしていただければ幸いです。

目次

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「な」から始まるビジネス用語

内勤(ないきん)

内勤とは、オフィス、事務所の中で行う業務を、主な役割としている人を指す言葉です。総務や経理、人事、営業事務、制作、SE(システムエンジニア)、カウンター業務などに従事する人が代表的な例です。対義語として「外勤」があります。

内部通報制度(ないぶつうほうせいど)

内部通報制度とは、パワハラセクハラなど、社内でコンプライアンスに違反するような理不尽な行いが発生した場合に、加害者を会社に告発、通報するための社内制度です。通報後は、しかるべき調査が行われ、加害者は処分を受けることになります。一方で、対外的なアピールのために制度を形ばかり整え、実際には調査も処分も行わない、逆に通報者の匿名性が守られず、通報者が嫌がらせの対象となる会社も存在するのが実情です。

泣く(なく)

泣くとは、「諦める」ことを意味する言葉です。泣いて甘んじて受け入れるというニュアンスが含まれています。

投げる

投げるとは、「仕事を渡す」、「メールを送る」などの意味で使われている言葉です。

>>上手な仕事の頼み方や部下への仕事の渡し方についての記事はこちら

ナショナルクライアント

ナショナルクライアントとは、広告やマーケティング分野の業界用語で、自社のブランドを全国規模で展開している大企業を意味します。多くの場合、大規模な広告予算を持つ広告主のことを指します。

なるはや

なるはやとは、業務やタスクなどを、期限を設定することなく、「なるべく早く」実施してほしい、お願いしたいときなどに使われている言葉です。日本語の「なるべく早く」を省略して使っています。同じ意味の言葉として「ASAP」があります。

>>「なるはや」の詳しい説明と使い方はこちら

ナレッジ

ナレッジとは、「知識」、「知見」、「(特定分野の)情報」などの意味で使われている言葉です。企業においては、組織として蓄積し、体系化された知識、経験、事例というニュアンスを含みます。英語の「knowledge」をそのまま使ったカタカナ語です。近しい概念の言葉として「ノウハウ」があります。

ナレッジワーカー

ナレッジワーカーとは、オフィスにおいて、知的成果物を生み出すことに従事する労働者を意味します。製造や肉体労働に従事する単純労働者の対立概念です。英語の「Knowledge Worker」をそのまま使ったカタカナ語です。同じ意味の言葉に「知識労働者」があります。関連する言葉として「知的生産性」があります。

「に」から始まるビジネス用語

ニアリーイコール

ニアリーイコールとは、「ほとんど等しい」、「おおよそ等しい」、「ほとんど同じ」などの意味で使われている言葉です。和製英語です。記号では「≒」、「≈」、「∼」、「⋍」などと表記します。(※ご覧の環境によっては、記号が正しく表示されないことがあります)

ニーズ

ニーズとは、「需要」と訳され、人間が日常生活を送る上で生じる不満や欠乏感を意味します。英語の「needs」をそのまま使ったカタカナ語です。近しい概念の言葉として「ウォンツ」がありますが、ウォンツはニーズを満たすための具体的な商品やサービスに対する欲求を意味します。マーケティング用語です。

ニート(NEET)

ニート(NEET)とは、就学、就業、就業のための職業訓練、就職活動のいずれも行っていない若年無業者を意味します。イギリスで生まれた概念で、「Not in Education, Employment or Training」の頭文字をとった言葉です。イギリスでは16歳から18歳の若者を指す言葉でしたが、日本では厚生労働省により15歳から34歳に拡大して定義されています。また、厚生労働省の定義では、専業主婦(主夫)は含まれません。

肉体労働(にくたいろうどう)

肉体労働とは、体力や筋力を必要とする仕事を意味します。同じ意味の言葉として「力仕事」があります。

二次クレーム(にじくれーむ)

二次クレームとは、クレームへの対応が不適切だったことに対して生じる二次的なクレームを意味します。

ニッチ

ニッチとは、もともと、西洋建築で、彫像や花瓶を置くために設けられたくぼみを指し、「隙間」を意味します。一般的に「マニアックな」、「一般的ではなく、小規模な分野」といったニュアンスで使われています。また、建築用語や地学用語では「くぼみ」、生物学用語では「生態的地位」と、幅広い分野でも使用されています。語源は、英語の「niche」であり、発音は「ニッチ」または「ニッチェ」のように発音します。関連する言葉として「ニッチ市場」、「ニッチ戦略」、「ニッチャー」、「グローバルニッチ」、「ニッチ商品」、「ニッチビジネス」、「ニッチトップ」があります。

>>「ニッチ」の詳しい説明とビジネスシーンでの使い方はこちら

ニッチ市場(ニッチマーケット/隙間市場)

ニッチ市場とは、一般的ではなく、小規模な分野の市場を指します。市場の中では、求めている人、つまり需要が限定的である市場と言えます。同じ意味の言葉として「ニッチマーケット」、「隙間市場」があります。関連する言葉として「ニッチ」、「ニッチ戦略」、「グローバルニッチ」があります。

ニッチ商品(ニッチ製品)

ニッチ商品(ニッチ製品)とは、ニッチ戦略によって生み出された商品、製品のことを表します。例えば、洋服や電化製品など、もともと競争率の高い商品を作るのではなく、料理をするときにピンポイントで役立つ、今までにはなかった便利グッズといった、需要が少ない、あるいは潜在的な需要を引き出した商品のことを、ニッチ商品と呼びます。関連する言葉として「ニッチ」、「ニッチビジネス」があります。

ニッチ戦略(ニッチマーケティング)

ニッチ戦略とは、大企業が手をつけない、需要の低い分野に着目し、他社との競争をできるだけ削減させ、円滑に自分たちの事業を進めるという戦略のことです。他社に先駆けて、潜在的な需要の見込める分野の開拓を始めれば、その需要を求める特定の顧客を集中的に狙うことが可能となります。「ニッチマーケティング」とも呼ばれます。関連する言葉として「ニッチ」、「ニッチ市場」、「グローバルニッチ戦略」、「ニッチ商品」があります。

ニッチトップ

ニッチトップとは、大企業が手をつけない、需要の低い分野に着目し、他社との競争をできるだけ削減させ、円滑に自分たちの事業を進めるニッチ戦略によって、成功を遂げたトップ企業を意味します。関連する言葉として「ニッチ」、「グローバルニッチトップ」があります。

ニッチビジネス(ニッチ産業)

ニッチビジネスとは、今までにはなかった便利グッズといった、需要が少ない、あるいは潜在的な需要を引き出した商品であるニッチ商品を提供するビジネスを意味します。同じ意味の言葉として「ニッチ産業」があります。関連する言葉として「ニッチ」、「ニッチ戦略」があります。

ニッチャー

ニッチャーとは、大企業が手をつけない、需要の低い分野に着目し、他社との競争をできるだけ削減させ、円滑に自分たちの事業を進めるニッチ戦略によって成功を遂げた企業を意味します。関連する言葉として「ニッチ」があります。

煮詰める(につめる)

煮詰めるとは、議論や検討を十分に重ね、結論が出る段階まで進めることを意味します。

二の矢(にのや)

二の矢とは、初めに行った施策に続けて、次に打つ手、手段を意味します。

人工(にんく)

人工とは、一人の作業員が一か月で行う作業量(工数)を意味します。建築現場やIT業界において、作業工数や人件費を見積もる際などに使われています。同じ意味の言葉として「人日」があります。関連する言葉として「人月」があります。

人月(にんげつ)

人月とは、一人の作業員が一か月で行う作業量(工数)を意味します。建築現場やIT業界において、作業工数や人件費を見積もる際などに使われています。関連する言葉として「人日」、「人工」があります。

人日(にんにち)

人日とは、一人の作業員が一か月で行う作業量(工数)を意味します。建築現場やIT業界において、作業工数や人件費を見積もる際などに使われています。同じ意味の言葉として「人工」があります。関連する言葉として「人月」があります。

ニンハラ(妊活ハラスメント/にんかつはらすめんと)

ニンハラとは、不妊治療を含む妊活や今後の妊娠について無遠慮に話題に挙げ、相手に不快な思いをさせることを意味します。また、妊活中の人にわざと負担の大きい仕事をさせるなどの嫌がらせもニンハラに該当します。「妊娠活動」を意味する「妊活」と、英語で「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた「妊活ハラスメント」の略語です。

「ぬ」から始まるビジネス用語

ヌーハラ(ヌードルハラスメント)

ヌーハラとは、麺類を食べるときに、麺をズルズルと音を立ててすする食べ方が、日本以外ではマナー違反であることが多く、外国人や猫舌の人などに不快感を与えるために慎むべきであるとする主張を意味します。英語で「麺類」を意味する「ヌードル(noodle)」と「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた和製英語「ヌードルハラスメント」の略語です。2016年頃に、Twitter上で提唱された言葉だとされています。

「ね」から始まるビジネス用語

ネゴ(ネゴシエーション)

ネゴとは、「交渉」、「折衝」などの意味で使われている言葉です。交渉や折衝を行うことを「ネゴる」などと表現します。英語の「negotiation(ネゴシエーション)」を省略して使っています。

ネコハラ(猫ハラスメント)

ネコハラとは、猫を飼っている自宅でテレワークリモートワーク)を行う際などに、猫がパソコン画面の前に居座ったり、かまってほしいとしつこくアピールしたりしてくることで、仕事が手につかなくなる状況を意味します。「猫」と英語で「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント」を組み合わせた造語「猫ハラスメント」の略語ですが、他のハラスメントと異なり、ハラスメントを受けている側が困りながらも幸せな気持ちであることが特徴です。

ネック

ネックとは、「障害」、「物事の円滑な進行を妨げる要因」などの意味で使われている言葉です。英語の「bottleneck(ボトルネック)」を省略して使っています。

年末調整(ねんまつちょうせい)

年末調整とは、1月1日から12月31日の1年間の所得税と住民税を計算し、給与所得者が納めるべき税額を確定する手続きのことです。この手続きは、給与所得者が勤務先の会社に提出する「扶養控除等(異動)申告書」に基づいて行われます。年末調整では、給与所得者が1年間に受け取った給与から源泉徴収された税金と、実際に納めるべき税金の差額を精算することで、過不足分の返還や追加徴収が行われます。

「の」から始まるビジネス用語

ノイハラ(ノイズハラスメント)

ノイハラとは、騒音で周りの人を不快な気持ちにさせたり、精神的な苦痛を与えたりすることを意味します。職場では、大声での会話や大きなタイピング音、乱暴なドアの開け閉め音などが挙げられます。英語で「騒音」を意味する「ノイズ(noise)」と「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた「ノイズハラスメント」の略語です。同じ意味の言葉として、「音ハラ(音ハラスメント)」、「サウハラ(サウンドハラスメント)」があります。

ノウハウ

ノウハウとは、「専門知識」、「専門技能」、「技術情報」、「コツ」などの意味で使われている言葉です。英語の「nknow‐how」をそのまま使ったカタカナ語です。同じ意味の言葉として「手続き的知識」があります。近しい概念の言葉として「ナレッジ」があります。

納品(のうひん)

納品とは、注文を受けていた商品、品物、制作物、成果物を、発注者に納めることを意味します。

ノーティス

ノーティスとは、「通知」、「通達」、「告知」、「お知らせ」などの意味で使われている言葉です。英語の「notice」をそのまま使ったカタカナ語です。近しい概念の言葉として「アナウンス」があります。関連する言葉として「ショートノーティス」があります。

飲む(のむ)

飲むとは、「承諾する」、「相手の出した条件を受け入れる」などの意味で使われている言葉です。

ノルマ

ノルマとは、個人やチームなどに対して、会社や上層部が割り当てる、一定の期間内に達成すべき仕事量、労働量を意味します。ロシア語の「Норма(Norma)」が由来です。

な行以外のビジネス用語集・解説一覧