英数字のビジネス用語集・解説一覧 - カタカナ語から略語まで網羅

英数字

このページでは、「英数字」で始まるビジネス用語について、カタカナ語から略語まで意味をわかりやすく解説しています。

職場やビジネスシーンでよく使われる、普段は聞きなれない用語を網羅していますので、ご参考にしていただければ幸いです。

目次

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数字

「A」から始まるビジネス用語

AI(エーアイ/人工知能)

AIとは、一般的には、人間の学習、推論、判断などの知的な行動をコンピューターで人工的に再現したものを意味します。共通した明確な定義は定まっていないものです。「Artificial Intelligence」を省略した言葉で、「人工知能」と訳されます。関連した言葉に、「シンギュラリティ」、「ハルシネーション」があります。

AIDMA(アイドマ)

AIDMAとは、消費者が商品やサービスを認知してから購買に至るまでの過程、プロセスを、Attention(注意)、Interest(関心)、Desire(欲望)、Memory(記憶)、Action(行動)の5段階にモデル化したものです。それぞれの頭文字をつなげてAIDMAと呼びます。関連する言葉として「AISAS」があります。

AISAS(アイサス)

AISASとは、インターネットを日常的に利用する消費者が商品やサービスを認知してから購買に至るまでの過程、プロセスを、Attention(注意)、Interest(関心)、Search(検索)、Action(行動)、Share(共有)の5段階にモデル化したものです。それぞれの頭文字をつなげてAISASと呼びます。株式会社電通が提唱したモデルです。関連する言葉として「AIDMA」があります。

AR(エーアール)

ARとは、「拡張現実」を意味する「Augmented Reality」の略語です。景色や本などの現実世界のものに、デジタルコンテンツを重ねて表示し、情報を加える技術を意味します。この技術は、ビジネスシーンでも活用されており、例えば商品のプロモーションや建築物の設計など様々な場面で活用されています。

ARCSモデル(アークスモデル)

ARCSモデルとは、研修などで、対象の学習意欲を向上させるための方法を、Attention(注意喚起)、Relevance(関連性)、Confidence(自信)、Satisfaction(満足感)の4つの要素にモデル化したものです。それぞれの頭文字をつなげてARCSモデルと呼びます。

ASAP(アサップ)

ASAPとは、「可能なかぎり早く」、「できるだけ早く」、「少しでも早く」などの意味で使われている言葉です。英語の「as soon as possible」を省略してASAPとなります。同じ意味の言葉として「なるはや」があります。

>>「ASAP」の詳しい説明と使い方はこちら

AWS(エーダブリューエス)

AWSとは、「Amazon Web Services」の頭文字を取った略語で、Amazonによって提供されるクラウドコンピューティングサービスです。AWSは、多数のサービスを提供しており、代表的なものとしては、仮想サーバ環境構築、膨大なデータ保存、静的コンテンツの配信、マネージド型リレーショナルデータベースの利用などがあります。また、大規模ユーザー向けに運用管理サービスも提供されています。IaaSに分類されるサービスです。

「B」から始まるビジネス用語

BCP(ビーシーピー)

BCPとは、英語の「Business Continuity Plan」を省略した言葉で、「事業継続計画」と訳されます。企業が、災害やシステム障害、不祥事、テロなどの不測の緊急事態に相対した際に、被害を最小限に抑えつつ、主要な事業の継続や早期復旧を可能とするために、事前に定めておく普段からの活動方針や緊急時の対応策などの計画を意味します。近しい概念の言葉として「コンティンジェンシープラン」があります。

BTO(ビーティーオー)

BTOとは、「受注生産」、「注文を受けてから組み立て、販売すること」を意味します。英語の「build to order」を省略した言葉です。

BtoB(ビートゥービー/B2B)

BtoBとは、企業が、企業などの法人を対象に、商品やサービスを提供するなど、事業を行うことを意味します。英語の「Business to Business」を省略した言葉です。その発音から「B2B」とも表記します。関連する言葉として「BtoC」があります。

BtoC(ビートゥーシー/B2C)

BtoCとは、企業が、個人の消費者を対象に、商品やサービスを提供するなど、事業を行うことを意味します。英語の「Business to Consumer」を省略した言葉です。その発音から「B2C」とも表記します。関連する言葉として「BtoB」があります。

「C」から始まるビジネス用語

CMS(シーエムエス)

CMSとは、「Content Management System」の頭文字を取った略語で、Webサイトのコンテンツを管理するためのシステムです。CMSは、Webページの作成、編集、公開などを簡単に行うことができるように設計されており、HTMLやCSSなどの専門知識がなくてもWebサイトを構築することが可能となっています。ビジネスシーンにおいても、企業や団体が自社サイトを運用する際に広く利用されています。

Cookie(クッキー)

Cookieとは、Webサイトやモバイルアプリを閲覧したことによりユーザーのコンピューターに保存されるテキストデータやその仕組みのことを意味します。Cookieにより、Webサイトやモバイルアプリはユーザーの設定やログイン情報などを記憶し、次回訪問時にそれらを復元することができます。また、オンライン広告の配信やマーケティング活動において、ユーザーのニーズの分析などにも利用されています。名前の由来については諸説ありますが、食べ物のクッキーが語源とされています。

CRM(シーアールエム)

CRMとは、「Customer Relationship Management」の頭文字を取った略語で、日本語では「顧客関係管理」と訳されます。顧客情報や行動履歴、顧客との関係性を管理し、顧客との良好な関係を構築、促進することを目的としています。CRMシステムは、企業が顧客とつながり続けることができるように、必要なビジネスプロセスを合理化し、収益性を向上することが可能とされています。

CSF(シーエスエフ)

CSFとは、英語の「Critical Success Factor」を省略した言葉で、「重要成功要因」などと訳されます。ビジネスにおける最終的な目標であるKGIを達成するために、大きな影響を及ぼす重要な要素を意味します。同じ意味の言葉として「KSF」、「KFS」があります。関連する言葉として「KGI」、「KPI」があります。

>>「CSF」の詳しい説明とKPI、KGI、OKRとの違いと具体例はこちら

CSR(シーエスアール)

CSRとは、英語の「Corporate Social Responsibility」を省略した言葉で、「企業の社会的責任」と訳されます。企業が、利益を追求するのみでなく、自社の組織的な活動が社会に与える影響に責任を持ち、全てのステークホルダーからの要求に適切に応えることを意味します。近しい概念の言葉として「コンプライアンス」があります。関連する言葉として「サステナビリティ」があります。

CV(シーブイ/コンバージョン)

CVとは、Webマーケティングにおいて、Webサイト上での最終的な目標、成果を意味する言葉です。Webサイトによって、資料請求や会員登録、商品の購入、広告のクリックなど、様々なものがCVとして設定されます。英語の「conversion(コンバージョン)」を省略した言葉です。

「D」から始まるビジネス用語

DM(ディーエム/ダイレクトメール)

DMとは、ダイレクトメール(Direct Mail)の略称で、顧客に直接的に商品やサービスを紹介するために使用される手段の1つです。DMは、郵送物や電子メールなどの形態で送信されることが多く、ターゲットとなる顧客に対して個別にカスタマイズされた内容が含まれているのが一般的です。なお、DMはダイレクトメッセージ(Direct Message)の略称として使われることもあり、これは主にSNS上で個人間で送信されるプライベートなメッセージを指します。

DX(デジタルトランスフォーメーション)

DXとは、デジタルトランスフォーメーション(英語表記:Digital transformation)を省略した言葉で、「デジタルによる変革」を意味します。2004年に、スウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授によって提唱された概念で、「進化し続けるデジタル技術が人々の生活に浸透することで、その生活があらゆる面でよりよいものへと変革されること」と定義されています。ビジネスシーンにおいては、「企業がデジタル技術を活用した自らの変革を通して、新たな価値を創出し、競争上の優位性を確立すること」などと定義され、使われています。近しい概念の言葉として「デジタルシフト」、「デジタイゼーション」、「デジタライゼーション」があります。

>>「DX」の詳しい説明と成功事例と失敗要因はこちら

「E」から始まるビジネス用語

eコマース(イーコマース/EC)

eコマースとは、英語の「Electronic Commerce」を省略した言葉で、「電子商取引」と訳されます。インターネット上での、商品やサービスの取引、決済を意味します。さらに省略して「EC(イーシー)」とも呼ばれます。

EOS(イーオーエス)

EOSとは、「Electronic Ordering System」を省略した言葉のときは「電子受発注システム」、「End Of Sales」を省略した言葉のときは「販売終了」、「End Of Support」を省略した言葉のときは「サポートの終了」、「End Of Service」を省略した言葉のときは「サービスの終了」を意味します。

ERP(イーアールピー)

ERPとは、英語の「Enterprise Resource Planning」の頭文字を取った略語で、直訳すると「企業資源計画」となります。企業経営の基本となる資源要素であるヒト・モノ・カネ・情報などを適切に分配し有効活用する計画を意味します。また、それを実現するための統合型ソフトウェア、統合基幹業務システムを指すこともあります。後者を指す際は、「ERPシステム」、「ERPパッケージ」とも呼ばれます。

ESG(イーエスジー)

ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)の英語の頭文字を取った言葉です。企業が長期的に成長するために、経営上必要とされる3つの観点として、世界で広まっています。企業は、ESGに積極的に取り組むことで、社会的な課題を解決しながら、自らの競争力や信頼性を高めることができるとされています。

「F」から始まるビジネス用語

FIRE(ファイヤー)

FIREとは、「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取った略語で、経済的に自立し、早期にリタイアすることを目指すライフスタイルのことを意味します。FIREを実現するには、資産運用を通じて不労所得を得ることが重要とされています。FIREは労働に縛られない自由な人生を送ることができるメリットがありますが、破綻した際のリスクやすぐに再就職するのが難しいなどの課題もあります。

FYI

FYIとは、「ご参考までに」などの意味で使われている言葉です。英語の「for your information」を省略したものです。近しい概念の言葉として「FYR」があります。

>>「FYI」の詳しい説明と使い方はこちら

FYR

FYRとは、「ご参考までに」などの意味で使われている言葉です。英語の「for your reference」を省略したものです。近しい概念の言葉として「FYI」があります。FYIよりも重要度が低いときに使用されるとされていますが、日本のビジネスシーンにおいては、その微妙なニュアンスの違いを使い分けられることはほとんどありません。

>>「FYR」の詳しい説明と使い方はこちら

「H」から始まるビジネス用語

HR(エイチアール)

HRとは、英語の「Human Resources(ヒューマン・リソース)」を省略した言葉で、直訳では「人的資源」、「人材」を意味します。日本においては、「人事」に関連した部署を指す言葉として使われています。

HTML(エイチティーエムエル)

HTMLとは、「HyperText Markup Language」の頭文字を取った略語で、Webページなどを作成するための言語です。HTMLは、テキストや画像などのコンテンツを配置するために使用され、タグと呼ばれる特殊な記号を用いて文書の構造を定義します。装飾をほどこした電子メールの作成にも使われます。

「I」から始まるビジネス用語

ICT(アイシーティー/情報通信技術)

ICTとは、「Information and Communication Technology」を省略した言葉で、「情報通信技術」と訳されます。インターネットなどの通信技術を用いたコミュニケーション、産業、サービスを意味します。「IT」とほぼ同義で使われていますが、単なる「情報技術」であるITと比べて、それを用いたコミュニケーションの部分を強調した言葉となります。国際的にはITという言葉は一般的ではなく、ICTが使われています。

>>「ICT」の詳しい説明と活用例とITやIoTとの違いはこちら

IoT(アイオーティー/モノのインターネット)

IoTとは、パソコンやスマートフォンといったインターネットとつながっていることが当たり前のモノ以外の、照明器具、エアコン、冷蔵庫、掃除機、洗濯機、スピーカー、カメラなどといった家電や、自動車、腕時計、メガネ、衣服などのモノをインターネットとつなぎ、遠隔操作やモニタリングなどを可能とする技術を意味します。「Internet of Things」を省略した言葉で、「モノのインターネット」と訳されます。利便性が強調される反面、インターネットなどを介してハッキングをされた際の危険性も指摘されています。

IP(アイピー)

IPとは、「インターネットプロトコル(Internet Protocol)」または「知的財産(Intellectual Property)」の略語として使われている言葉です。インターネットプロトコルは、インターネット上でデータを送受信する際に使用される約束事である通信規約を意味します。知的財産は、人間の知的活動によって生み出された無体物の著作物や商標、発明、アイデアなどの総称です。

IP電話(アイピーデンワ)

IP電話とは、従来の電話回線とは異なり、インターネット回線を利用した電話サービスを意味します。「IP」は、英語の「Internet Protocol(インターネットプロトコル)」を省略した言葉です。

IT(アイティー/情報技術)

ITとは、「Information Technology」を省略した言葉で、「情報技術」と訳されます。多くの場面において、「ICT」と同義で使用されていますが、あえて違いを述べるならば、ITは、「コンピューターや、通信インフラ、ソフトウェア、アプリケーションなどの情報技術そのもの」を意味するのに対し、ICTは、「ITを用いて、人と人とをつなげる通信技術やその使い方、方法論」を意味していると言えます。国際的には、ITという言葉は一般的ではなく、ICTが使われています。

「J」から始まるビジネス用語

JIT(ジェイアイティー)

JITとは、必要なものを、必要なときに、必要な量だけ生産、供給する生産方式を意味します。在庫や経費など、無駄の削減を目的としています。英語の「just in time」を省略した言葉です。

JTC(ジェイティーシー)

JTCとは、「ジャパニーズ・トラディショナル・カンパニー(Japanese Traditional Company)」の略語で、直訳で「日本の伝統的な企業」を意味します。特に、日本の古い体質を引きずった大企業を否定的なニュアンスで揶揄する形で用いられます。ネットスラングとして生まれた和製英語です。

「K」から始まるビジネス用語

KFS(ケーエフエス)

KFSとは、英語の「Key Factor for Success」を省略した言葉で、「重要成功要因」などと訳されます。ビジネスにおける最終的な目標であるKGIを達成するために、大きな影響を及ぼす重要な要素を意味します。同じ意味の言葉として「CSF」、「KSF」があります。関連する言葉として「KGI」、「KPI」があります。

>>「KFS」の詳しい説明とKPI、KGI、OKRとの違いと具体例はこちら

KGI(ケージーアイ)

KGIとは、英語の「Key Goal Indicator」を省略した言葉で、「重要目標達成指標」などと訳されます。ビジネスにおける最終的な目標を、定量的に表した指標を意味します。関連する言葉として「KPI」、「CSF」、「KSF」、「KFS」、「OKR」があります。

>>「KGI」の詳しい説明とKPI、CSF、OKRとの違いと具体例はこちら

KPI(ケーピーアイ)

KPIとは、英語の「Key Performance Indicator」を省略した言葉で、「重要業績評価指標」などと訳されます。ビジネスにおける最終的な目標であるKGIを達成する過程の、中間目標を定量的に表した指標を意味します。関連する言葉として「KGI」、「CSF」、「KSF」、「KFS」、「OKR」があります。

>>「KPI」の詳しい説明とKGI、CSF、OKRとの違いと具体例はこちら

KSF(ケーエスエフ)

KSFとは、英語の「Key Success Factor」を省略した言葉で、「重要成功要因」などと訳されます。ビジネスにおける最終的な目標であるKGIを達成するために、大きな影響を及ぼす重要な要素を意味します。同じ意味の言葉として「CSF」、「KFS」があります。関連する言葉として「KGI」、「KPI」があります。

>>「KSF」の詳しい説明とKPI、KGI、OKRとの違いと具体例はこちら

「L」から始まるビジネス用語

LGBT(エルジービーティー/LGBTQ+)

LGBTとは、Lesbian(レズビアン、女性の同性愛者)、Gay(ゲイ、男性の同性愛者)、Bisexual(バイセクシュアル、両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー、出生時の性別と性自認が異なる人)の頭文字をとって作られた性的マイノリティの人々を表す総称です。LGBTQ(エルジービーティーキュー)は、それに加えてQueer(クイア、規範的な性のあり方以外)やQuestioning(クエスチョニング、自分の性のあり方がわからない)という人も含めた表現となります。また、さらにそれ以外の多様な性の形も内包することを意味する+(プラス)を加えて、LGBTQ+(エルジービーティーキュープラス)という呼称も使われるようになっています。

>>「LGBT(LGBTQ+)」の詳しい説明と企業に求められる対応はこちら

「M」から始まるビジネス用語

MBA(エムビーエー)

MBAとは、「Master of Business Administration」の頭文字を取った略語で、ビジネススクールで提供される大学院レベルの学位プログラムです。このプログラムは、経営管理における理論と実践を学び、ビジネスリーダーとしての能力を養うことを目的としています。MBAでは、経済学、会計学、金融学、マーケティングなどの分野における基礎知識を提供しており、戦略的思考やリーダーシップ能力などのスキルを磨くことが可能です。MBAは、世界中のビジネスシーンで広く認知されており、キャリアアップや転職に有利な資格とされています。

MKTG(マーケティング)

MKTGとは、英語の「marketing(マーケティング)」を省略した言葉です。

MTG(ミーティング)

MTGとは、「会議」、「打ち合わせ」、「集会」、「面会」などを意味する、英語の「meeting(ミーティング)」を省略した言葉です。

「N」から始まるビジネス用語

NFT(エヌエフティー)

NFTとは、非代替性トークンと呼ばれるデジタルコンテンツの一種です。コピーが容易なデジタルコンテンツを、ブロックチェーンの技術を活用することで、同じ価値の別のものと交換したり置き換えたりできなくしたもので、「非代替性」と名付けられています。「Non Fungible Token」の英語の頭文字を取った略称です。芸術作品や音楽、ゲームなどの分野で、デジタル作品の所有権や希少性を証明するために使われるのが一般的です。

NR(ノーリターン)

NRとは、外出先から会社に戻らずに直接自宅に帰る、「直帰」の意味で使われている言葉です。和製英語の「No Return(ノーリターン)」を省略して使っています。関連する言葉として「直行」があります。

>>「NR(ノーリターン)」の詳しい説明と使い方はこちら

「O」から始まるビジネス用語

OEM(オーイーエム)

OEMとは、他社のブランドの製品を製造することや製造する企業を意味します。英語の「Original Equipment Manufacturer」または「Original Equipment Manufacturing」を省略した言葉です。

Off-JT(オフジェーティー)

Off-JTとは、座学やセミナー、グループワークなど、職場外で行われる研修、教育、訓練を意味します。対義語として「OJT」があります。

OJT(オージェーティー)

OJTとは、実際の現場における業務を通じて、上司や先輩が指導を行う研修、教育、訓練を意味します。英語の「On-The-Job Training」を省略した言葉です。対義語として「Off-JT」があります。

>>「OJT」の詳しい説明と実施する際のポイントはこちら

OKR(オーケーアール)

OKRとは、英語の「Objectives and Key Results」を省略した言葉で、「達成目標と主要な成果」などと訳されます。目標設定と管理の手法の一つで、会社としての目標を、各部署(チーム)や個人の目標とも連動させることで、組織全体の方向性を統一することを目指します。関連する言葉として「KGI」、「KPI」があります。

>>「OKR」の詳しい説明とKPI、KGI、CSFとの違いはこちら

OL(オーエル)

OLとは、「Office Lady」の略語で、和製英語です。一般には「会社勤めをする女性」のことを意味います。ただし、定義は曖昧で、特に書類作成、データ入力、電話対応などの事務系の仕事をする女性を指して使われることもあります。

「P」から始まるビジネス用語

PDCAサイクル(ピーディーシーエーサイクル)

PDCAサイクルとは、生産管理や品質管理などの管理業務を継続的に改善するために、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)の4つの段階をサイクルとして繰り返し実行する手法を意味します。それぞれの段階の頭文字をつなげてPDCAサイクルと呼びます。

PM(ピーエム/プロジェクトマネージャー/プロダクトマネージャー)

PMとは、「プロジェクトマネージャー(Project Manager)」または「プロダクトマネージャー(Product Manager)」の略称として使われている言葉です。プロジェクトマネージャーとは、特定のプロジェクトにおける計画から実行、監督、完了に至るまでの全体的な責任者を意味します。プロダクトマネージャーとは、特定の製品における開発から販売、サポートに至るまでの全体的な責任者を意味します。プロジェクトマネージャーとプロダクトマネージャーを区別するために、プロダクトマネージャーの略称を「PdM(ピーディーエム)」とすることがあります。

PMO(ピーエムオー/プロジェクトマネジメントオフィス)

PMOとは、「プロジェクトマネジメントオフィス(Project Management Office)」の頭文字を取った略語で、企業などの組織内に設けられるプロジェクトマネジメントの支援や調整をする部門を意味します。PM(プロジェクトマネージャー)を支援し、プロジェクトの成功率を上げることを狙いとします。

POS(ポス)

POSとは、英語の「Point Of Sales」を省略した言葉で、「販売時点情報管理」と訳されます。店舗などで商品が販売された時点で、その商品名や価格、数量、日時などの情報を記録、集計し、在庫管理やマーケティングなどに活用するシステムを意味します。

PPAP

PPAPとは、パスワード付きのZIPファイルをメールに添付して送信した後、別のメールで開封パスワードを送信する、日本で多く見られる情報セキュリティ対策を意味します。一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)に所属していた大泰司章氏が、問題提起のために、「Passwordつきzip暗号化ファイルを送ります/Passwordを送ります/Aん号化/Protocol」の頭文字をとって命名した言葉です。廃止に向けた動きが活発化しています。

>>「PPAP」の詳しい説明とそのメリットとデメリットと代替策はこちら

PREP法(プレップ法)

PREP法とは、プレゼンテーションやビジネス文書などにおいて、簡潔で説得力のある文章内容を構成する方法を意味します。Point(結論)、Reason(理由)、Example(事例、具体例)、Point(繰り返しの結論)の4つで構成し、その頭文字をつなげてPREP法と呼びます。

「Q」から始まるビジネス用語

QOL(クオリティ・オブ・ライフ)

QOLとは、英語の「Quality of Life(クオリティ・オブ・ライフ)」の頭文字を取った略語で、「人生の質」や「生活の質」を表す言葉です。QOLは、自分らしい生きがいや満足度を評価する指標であり、医療や福祉分野だけではなく、企業においても従業員の労働環境や健康維持に関係するものです。QOLを高めるためには、身体的、精神的、社会的な側面からバランスよく自分自身のニーズに応えることが大切だと言えます。

「R」から始まるビジネス用語

RPA(アールピーエー)

RPAとは、ロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation)の英語の頭文字を取った略語で、主に定型作業をソフトウェアのロボットが代行、自動化する仕組みを意味します。RPAは、人間がマウスやキーボードを操作するように、複数のアプリケーションやシステムを連携させることが可能となっています。業務効率化や品質向上などのメリットが期待されています。

「S」から始まるビジネス用語

SaaS(サース/サーズ)

SaaSとは、「Software as a Service」の頭文字を取った略語で、ソフトウェアをインターネット経由で提供するサービスを意味します。顧客は、自社のコンピューターにソフトウェアをインストールすることなく、Webブラウザからサービスにアクセスして使用します。SaaSは、クラウドコンピューティングの一種であり、顧客はサブスクリプションベースまたは使用量ベースで料金を支払うのが一般的です。このモデルにより、顧客は初期投資やメンテナンス費用を削減し、常に最新のバージョンのソフトウェアを使用することができます。

SDGs(エスディージーズ)

SDGsとは、「Sustainable Development Goals」を省略した言葉で、「持続可能な開発目標」と訳されます。読み方は「エスディージーズ」です。2015年9月に国連サミットで193か国により採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すための具体的な国際目標です。17の目標と169のターゲットから構成され、官民問わず、様々な活動が行われています。関連する言葉として「サステナビリティ」があります。

>>「SDGs」の詳しい説明と必要性、企業の取り組み例はこちら

SE(エスイー/システムエンジニア)

SEとは、「システムエンジニア」の略語で、情報技術系のコンピューターシステムの設計、開発、運用などを担当する技術者を指します。業務範囲に関して、設計や要件定義などの上流工程を担当するという定義がある一方、開発や運用の担当者まで含めた情報技術者全般を指して使われることもあり、細かな定義は企業や団体によって異なります。英語で「Systems Engineer」といった場合は、システム工学のエンジニアを指すため、日本でいう「SE(システムエンジニア)」は和製英語となります。

SEM(エスイーエム)

SEMとは、英語の「Search Engine Marketing」を省略した言葉で、「検索エンジンマーケティング」を意味します。GoogleやYahoo!などの検索エンジンから、自身のWebサイトへの訪問者を増加させるなど、検索エンジンを利用したマーケティング手法です。SEOリスティング広告がその主な手法です。

SEO(エスイーオー)

SEOとは、GoogleやYahoo!などの検索サービスから、特定のWebサイトへの訪問者を増加させるための取り組みを意味します。オーガニック検索(自然検索)と呼ばれる純粋な検索結果や、Googleが特別に用意している枠である強調スニペット、ユニバーサル検索などからの流入が、SEOの対象となります。検索サービス内の有料広告(検索連動型広告/リスティング広告)の枠は、SEOの対象からは除かれます。英語の「Search Engine Optimization」を省略した言葉で、直訳すると「検索エンジン最適化」となります。

>>「SEO」の詳しい説明と基本対策はこちら

SES(エスイーエス/システムエンジニアリングサービス)

SESとは、英語の「システムエンジニアリングサービス(System Engineering Service)」の日本独自の略称で、IT業界において、システムやソフトウェアの開発・運用などを目的として締結される委託契約の一種です。対象物の完成などを目的とせずに、特定の業務への技術者の労働の提供を行う契約を意味します。提供元企業の従業員が客先のオフィスに常駐して技術的なサービスを提供するのが一般的です。

SNS(エスエヌエス/ソーシャル・ネットワーキング・サービス)

SNSとは、TwitterやFacebook、Instagram、LINEに代表される、人と人とのつながりを支援し、社会的なネットワークを構築するインターネット上のサービスを意味します。狭義には、会員制のコミュニティ型サービスに限定されます。英語の「Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」を省略した言葉です。

>>「SNS」の詳しい説明と注意点はこちら

SOGIハラ(ソジハラ/SOGIハラスメント)

SOGIハラとは、個人の性的指向や性自認を理由とした差別的な言動や精神的・肉体的な嫌がらせを意味します。「SOGIハラスメント」の略称で、「ソジハラ(ソジハラスメント)」と読みます。「SOGI」は、「Sexual Orientation(性的指向)」と「Gender Identity(性自認)」の頭文字を取った英語圏でも使われている略語で、それに「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を合わせた和製英語です。

SSL(エスエスエル)

SSLとは、英語の「Secure Sockets Layer」の略語で、インターネット上でデータを暗号化して送受信するためのプロトコルを意味します。主にWebサイトとブラウザ間の通信に使用され、個人情報やクレジットカード情報などの機密性が高いデータを保護するために用いられます。

S/MIME(エスマイム)

S/MIMEとは、「Secure / Multipurpose Internet Mail Extensions」を省略した言葉で、信頼できる第三者機関の認証局が発行した電子証明書を用いて、電子メールの暗号化と電子署名を可能とする仕組みです。この技術により、メールの盗聴やなりすましを防止することができるとされています。

「T」から始まるビジネス用語

TBA(ティービーエー)

TBAとは、「後日発表」、「追って通知します」を意味する英語の「to be announced」の頭文字を取った略語です。英語圏でよく使われている言葉です。近しい意味の言葉として、「TBC」、「TBD」、「TBS」があります。

TBC(ティービーシー)

TBCとは、「確認中」、「確定待ち」、「未定(詳細がほぼ決まっている)」を意味する英語の「to be confirmed」の頭文字を取った略語です。英語圏でよく使われている言葉です。近しい意味の言葉として、「TBA」、「TBD」、「TBS」があります。

TBD(ティービーディー)

TBDとは、「未確定」、「後日決定予定」、「未定(詳細がほぼ決まっていない)」を意味する英語の「to be determined」の頭文字を取った略語です。英語圏でよく使われている言葉です。近しい意味の言葉として、「TBA」、「TBC」、「TBS」があります。

TBS(ティービーエス)

TBSとは、「調整中」を意味する英語の「to be scheduled」の頭文字を取った略語です。英語圏でよく使われている言葉です。近しい意味の言葉として、「TBA」、「TBC」、「TBD」があります。

TELハラ(テルハラ/電話ハラスメント/テレフォンハラスメント)

TELハラとは、新人や新入社員などといった立場や肩書きに限定して、電話対応を押し付ける行為を意味します。または、電話対応が苦手な人に、電話対応を強制する行為を意味します。業務の一環であり、仕事を覚えるために新人や新入社員が行うのは当然という声と、自分宛ての電話がくることの少ない新人や新入社員が率先して行う風潮はおかしいという声があります。和製英語の「telephone harassment(電話ハラスメント/テレフォンハラスメント)」の略語です。ハラスメントは英語で「嫌がらせ」、「相手を不快にさせること」を意味します。

「U」から始まるビジネス用語

UI(ユーアイ/ユーザーインターフェース)

UIとは、ユーザーインターフェース(User Interface)を省略した言葉で、人間とコンピューターが相互作用するための手段を指します。UIは、ユーザーがシステムを操作するための入力デバイス(キーボード、マウスなど)や画面上の表示(メニュー、ボタンなど)から構成されます。ビジネスシーンでは、顧客が製品やサービスを使用する際に直接触れる部分であり、使いやすさや見栄えが重要とされています。

「W」から始まるビジネス用語

WBS(ダブリュービーエス)

WBSとは、「Work Breakdown Structure」の頭文字を取った略語で、プロジェクトを実現するために必要な作業を階層的に分解して表示する手法です。この手法は、プロジェクト管理において、スケジュールやコストの見積もり、リソースの割り当てなどに使用されます。WBSは、プロジェクト全体を俯瞰し、各作業がどのように関連しているかを理解することができるため、プロジェクト管理者にとって非常に有用なツールとなっています。

Webブラウザ(ウェブブラウザ/ブラウザ)

Webブラウザとは、インターネット上のWebページを表示するためのソフトウェアです。語源は英語の「browse(閲覧する)」に由来します。主な機能には、URL入力や検索、履歴管理、ブックマークなどがあります。代表的なブWebブラウザには、Google Chrome、Safari、Firefox、Microsoft Edgeなどがあります。ブラウザと呼ぶのが一般的です。

Win-Win(ウィンウィン)

Win-Winとは、「互いに利益、メリットがあること」を意味します。勝利を意味する「Win」を2つ重ねることで、お互いが勝っており、敗者がいない状態を表しています。

「Y」から始まるビジネス用語

Y世代(ジェネレーションY/ミレニアル世代)

Y世代とは、一般的に1980年代序盤から1990年代中盤の間に生まれた世代の人たちのことを指します。年代は国や使われる場面によって多少前後にずれることがあります。英語では「Generation Y(ジェネレーションY)」と表記され、ミレニアル世代とも呼称されます。Z世代の一つ前の世代であり、デジタルネイティブの最初の世代と言われています。関連する言葉として「Z世代」があります。

>>「Y世代」の詳しい説明とZ世代との違いはこちら

「Z」から始まるビジネス用語

Z世代(ゼットセダイ/ジェネレーションZ)

Z世代とは、一般的に1990年代中盤から2000年代終盤の間に生まれた世代の人たちのことを指します。年代の定義については、厳密に定められているわけではなく、国や使われる場面によって前後にずれます。英語では「Generation Z(ジェネレーションZ)」と表記されます。真のデジタルネイティブの最初の世代と言われ、ソーシャルネイティブとも評されます。関連する言葉として「ミレニアル世代」があります。

>>「Z世代」の詳しい説明とミレニアル世代との違いはこちら

「数字(0-9)」から始まるビジネス用語

36協定(さぶろくきょうてい)

36協定とは、労働基準法第36条に基づいて、労使間で締結する時間外労働や休日労働に関する協定のことを意味します。労働基準法は、原則として、法定労働時間(1日8時間、1週40時間)や法定休日を超えて労働者に労働させることを禁止していますが、36協定を締結し、労働基準監督署に届け出ることで、一定の範囲内で時間外労働や休日労働を認めることができるようになります。36協定には、時間外労働や休日労働の上限や割増賃金の率などを定める必要があります。36協定届は、正式には「時間外・休日労働に関する協定届」と言います。関連する言葉として「特別条項」があります。

>>「36協定」の特別条項の適用条件が守られていない実態はこちら

5G(ファイブジー/ゴジー)

5Gとは、「第5世代移動通信システム」のことを意味します。英語の「5th Generation」の略称です。それまでの1Gから4Gまでの通信システムと比べ、高速大容量、高信頼低遅延、多数同時接続であることが特徴とされています。国際電気通信連合が定めた標準規格であり、IMT-2020の名称で国際標準化が進められています。そのため、IMT-2020と同じ意味で使われることがあります。

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5S(ゴーエス)

5Sとは、職場環境の維持、改善のために徹底されるべき、整理(Seiri)、整頓(Seiton)、清掃(Seisou)、清潔(Seiketsu)、躾(Shitsuke)の5つの頭文字をとった言葉です。主に、製造業やサービス業で用いられます。

5W1H(ゴダブリューイチエイチ)

5W1Hとは、相手にわかりやすく、漏れなく情報を伝えるために、押さえるべき6つのポイントである、Who(だれが)、When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)の頭文字をとった言葉です。

英数字以外のビジネス用語集・解説一覧