バンダイナムコホールディングスへの就職/転職はアリ? 元社員による口コミ・評判

本レビューは、元社員による寄稿を、公益の観点からネガティブな内容も含め掲載しています。レビュー内容は一個人の見解であり、当該企業がブラック企業かを断定するものではありません。

腕を組むビジネスパーソン

玩具やゲーム業界だけでなくアミューズメント業界にもシェアを広げているバンダイナムコホールディングス。この巨大なグループ企業に入社すると、どのような職場環境が待っているのでしょうか。

今回はバンダイナムコホールディングスに勤務していた元社員が、実際に体験したことをお伝えします。

株式会社バンダイナムコホールディングス」の基本情報

英文社名 BANDAI NAMCO Holdings Inc.
本社住所 東京都港区芝5-37-8 バンダイナムコ未来研究所
設立年月日 2005年9月29日
資本金 100億円
従業員数 9550名(2021年3月31日時点)

勤務地がアミューズメントパークになることもある

入社して1~3年目はアミューズメントユニットに配属され、池袋のナンジャタウンで勤務していました。業務内容はアトラクションの企画・運営やアルバイトスタッフの教育・シフト管理などです。

丁寧に仕事を教えてくれる先輩社員のおかげで順調にスキルアップができ、3年目にはアルバイトの採用担当も任せてもらえました。応募者の採用を決めた際は、念のため本人のSNSをチェックしなければなりません。特定の企業を誹謗中傷するような投稿をしていないかを確認するのです。

もちろん応募者には履歴書を提出してもらう段階で、会社側から「弊社はネット上の投稿内容を確認することがあります」という文言を必ず提示します。バンダイナムコホールディングスは、コンプライアンスをとても重要視している企業なのです。

アルバイトのシフト管理は、結構大変でした。私が休日に家でのんびりしていると、上司から電話が掛かってきて「アルバイトスタッフが、突発で3人も休むことになった。職場が回らなくなるから今すぐ出勤してくれ」と言われたのです。もちろん急きょ出勤しましたが、このときばかりはバンダイナムコホールディングスの就職/転職おすすめ度は低いなと感じました。

アルバイトの人員に余裕を持たせ過ぎると人件費のことでいろいろと言われますし、ギリギリの人員を配置すると突発の休みが生じたときに休日の社員が出勤しなければなりません。アルバイトが多い職場の社員は、休日でも「もしかしたら急に呼び出されるんじゃないか」という懸念が心の片隅にあるので、なかなか気が休まらないのです。

ナンジャタウンには明確な営業時間があるので、残業になることはほとんどありません。新規のアトラクションが営業を開始するときはその直前に残業を頼まれることもありますが、それも年に数回程度なので年間トータルの残業時間は10時間未満です。アミューズメントパークでの勤務は、休みは不規則ですが残業はほぼゼロというメリットがあります。

バンダイナムコホールディングスのハラスメント対策

入社4年目以降はエンターテインメントユニットの配属となり、TVゲームの開発に携わりました。

恋愛ゲームの開発チームに所属していたこともあります。そのときの会議で、ある男性社員が情報を集めることを目的として女性社員に恋愛観を根掘り葉掘り質問したことがありました。

女性社員は時折笑顔を浮かべながら質問に答えていましたが、あとでその件を上司に報告したようです。その男性社員は上司から「仕事とはいえ女性社員のプライベートに関する突っ込んだ質問をし過ぎると、セクハラ行為に該当することもあるから気をつけなさい」と注意されていました。

バンダイナムコホールディングスには、ハラスメントが起こってから対処するのではなく、ハラスメントを未然に防ごうとする風潮があるのです。さらに産業医だけでなく専属のカウンセラーもいるので、万が一ハラスメントが起こったときも社員のメンタルを整える体制は十分に整っているといえます。

個人的に好意を寄せている訳ではなく、ゲーム開発のための情報収集として恋愛観を聞いた行為が注意の対象となるので、社員は密かに潜んでいるハラスメントのリスクを常に気にしながら仕事をしています。

給与と交流イベントについて

4年制大学の新卒でバンダイナムコホールディングスに入社した場合の初任給は22万円ですが、そのあとの上昇率には目を見張るものがあります。

30代で主任に昇進すると、年収が1000万円を超えるのです。そして課長では約1600万円、部長では約1800万円に達します。これは同業他社に引けを取らない高待遇です。

ただし60代になって定年再雇用制度を利用すると、年収が一気に下がって20代後半の社員と同水準になります。ちなみにちょっとした福利厚生として、社員が誕生日を迎えると社長からの直筆メッセージと図書カードがもらえます。

またバンダイナムコホールディングスでは社員の家族と交流を深めることを目的として、年に数回ファミリーイベントが開催されます。子ども向けにお菓子作り教室やプラモデルの組み立て体験が実施されるのです。

そして社員の子どもの誕生月には、こども商品券も贈られます。さらにデスクワークの社員には席を自由に移動できるフリーアドレスの導入も進んでいるので、他の部署の社員との交流もしやすくなっています。

バンダイナムコホールディングスの就職/転職おすすめ度

バンダイナムコホールディングスの就職/転職おすすめ度は、5段階評価中の4です。多少のストレスは許容する必要があります。

【参考】就職/転職おすすめ度とその目安

  • 5…ほとんどの人にお勧めできる会社です。
  • 4…多少のストレスは許容する必要があります。
  • 3…強いストレスへの耐性がない場合はお勧めできません。
  • 2…過酷な労働を愛する人以外にはお勧めできません。
  • 1…すべての人にお勧めできません。

最初は5にしようかと思ったのですが、ナンジャタウンで休日に呼び出された経験があるので、あえて4にしました。

日本は少子化を迎えているので玩具部門での見通しは険しいですが、人を楽しませるのが好きだという方はバンダイナムコホールディングスにエントリーしてみてください。

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