ARアドバンストテクノロジへの就職/転職はアリ? 元社員による口コミ・評判

本レビューは、元社員による寄稿を、公益の観点からネガティブな内容も含め掲載しています。レビュー内容は一個人の見解であり、当該企業がブラック企業かを断定するものではありません。

腕を組むビジネスパーソン

この記事では、ARアドバンストテクノロジ株式会社にインフラエンジニアとして勤務していた元社員が、ARアドバンストテクノロジ株式会社はどういった会社なのかをご紹介します。

大学生の就職先や中途採用先としておすすめできるか、残業時間は多いのか、年収は高いのか、ブラック企業ではないのかなど、さまざまな観点から会社の実情を具体的にお伝えします。

エンジニアを目指してIT業界への就職を希望している方や、IT会社での営業を検討している方はぜひ参考にしてください。

ARアドバンストテクノロジ株式会社」の基本情報

略称 ARI
本社所在地 東京都渋谷区渋谷1-14-16 渋谷野村證券ビル8F
設立 2010年
事業内容 クラウド技術とデータ・AI活用によるデジタル化サービス事業
資本金 1億円
従業員数 社員427名 グループ社員計462名

風通しのいい社風

ARアドバンストテクノロジ株式会社は2010年設立のベンチャー企業です。渋谷にあるオフィスでは社長と同じフロアで仕事をするような環境で、平社員と役職者や経営層が気軽にコミュニケーションを取れる雰囲気があります。

仕事のことで悩みや相談があったら気軽に相談できるため、風通しのよさは抜群です。社長も誰の話にも耳を傾けてくれるような人柄なので、時間さえ確保できればどんな話でも聞いてくれるだろうという安心感があります。

エンジニアの8割程度は常駐先に出向しているため、本社勤務の社員と比べると関係が希薄になりがちです。しかし、営業や直属の上司とは頻繁に連絡が取れるので、そこを通じてコミュニケーションを取ることは可能です。

残業時間は人それぞれ

残業時間が全くなく、毎日定時で帰れる人はほんの一握りです。与えられた仕事によって残業時間が大きく異なり、ほぼすべての社員が毎日2時間程度は残業していたように思えます。

エンジニア部署では営業から案件が降りてきて、それに対する見積もりをリーダーから課長クラスの人間が作成しますが、その見積もりが実際かかる工数と大きく異なったまま案件が始まってしまうケースがあります。

見積もりがしっかり詰められていないと、予定しているスケジュール内に終わらせなければならないので残業時間が多くなってしまい、月100時間を超える残業をしたこともありました。

しかし、三六協定が導入されてからは一般社員の最大残業時間を40時間までに抑えるように指導が入ったため、かなり抑制されました。

年収は物足りないが目に留まれば一気に上がる

新卒入社の総支給額は22万円程度です。しかし、業績によって年2回のボーナスがあり、また、半年に1度部署やチームごとに表彰される集会があり、表彰されると賞与が与えられます。数人のグループで表彰されれば収入も増えますが、部署単位で表彰されてもひとり1万円程度の賞与です。

直属の上司や社長にアピールできれば年収は一気に上がることがあります。AWSやLPICなどの資格を取ってスキルアップし、仕事の対応力も示すことができれば年収400万まではすぐに達成できます。

しかし、直接他社に出向してしまうエンジニアの場合はアピールする機会が少ないというのが実情です。全エンジニアのうち自社内で請負業務を行っているのは2割程度なので、アピールの仕方を考える必要があります。

ハラスメントの類は聞いたことがない

セクハラやパワハラなど、ハラスメント関係の問題は聞いたことがありません。

ハラスメント講習なども頻繁に開かれていて、そんなことをする社員は存在しないといってよいでしょう。この点に関しては就職および転職おすすめ度はかなり高いです。

ARアドバンストテクノロジ株式会社は変わりつつある

2010年設立のベンチャー企業という事もあって、話に聞くと立ち上げ当初はかなりグレーな職場環境だったそうです。しかし、現在のARアドバンストテクノロジ株式会社は上場企業になるべく変わりつつあります。

そのために三六協定の導入やハラスメント講習、セキュリティ対策も頻繁に行っており、職場環境は改善されています。しかし、結局のところ受ける仕事によっては残業を余儀なくされることもあり、それに対する具体的な対応策が示されるかというと、そうではありません。

基本的に上長は相談すれば時間を作って話を聞いてくれる方がほとんどで、部下に圧力をかけたり強制的に何かを求めたりすることはありません。むしろ、部下が自分より帰るのが遅くなる時には「早く帰るように」と声をかける方がほとんどでした。

しかし、だからと言って業務改善などに熱心かと言われるとそうではなく、保守的な考えを持った方が多い印象です。残業が多くて毎日帰りが遅いメンバーが相談しても、具体的な改善策は出さずに「とにかく早く切り上げるように」と言うだけだったこともあります。

こうしたことからARアドバンストテクノロジ株式会社のブラック企業の要素が全くないとは言えません。しかし、残業が多くなるのは見積もりが甘いことが原因のケースがほとんどのため、自分で案件の見積もりを出して、自分で作業を進めることができるようになればおのずと残業時間は減っていくでしょう。

総評・まとめ

ARアドバンストテクノロジ株式会社の就職/転職おすすめ度は5段階中3です。

【参考】就職/転職おすすめ度とその目安

  • 5…ほとんどの人にお勧めできる会社です。
  • 4…多少のストレスは許容する必要があります。
  • 3…強いストレスへの耐性がない場合はお勧めできません。
  • 2…過酷な労働を愛する人以外にはお勧めできません。
  • 1…すべての人にお勧めできません。

言いたいことを直接言えるような社風ではありますが、言ったところで改善されるかというと微妙なところです。もし炎上案件にアサインされてしまった場合は終電まで働くことが連続する可能性も大いにあり、そのため強いストレス耐性が必要になります。

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