日本郵便への就職/転職はアリ? 元社員による口コミ・評判

本レビューは、元社員による寄稿を、公益の観点からネガティブな内容も含め掲載しています。レビュー内容は一個人の見解であり、当該企業がブラック企業かを断定するものではありません。

腕を組むビジネスパーソン

ここでは、日本郵便株式会社への就職や転職を検討している方に向け、ブラック企業なのか否かといった観点で、実際のところをお伝えしています。

日本郵便株式会社」の基本情報

英語表記 Japan Post Co., Ltd.
設立 2007年10月1日
従業員数 194,842名(2021年3月31日現在)
本社所在地 東京都千代田区大手町二丁目3番1号
資本金 4,000億円
主な取り扱い業務 郵便業務、銀行窓口業務、保険窓口業務、印紙の売りさばき、地方公共団体からの受託業務、前記以外の銀行業、生命保険業および損害保険業の代理業務、国内・国際物流業、ロジスティクス事業、不動産業、物販業など

残業時間

ここでは、日本郵便株式会社の郵便業務についての残業時間について述べていきたいと思います。まず、こちらの部署は大きくは昼のワンクールと夜のワンクールの昼夜二交代勤務という勤務形態をとっていました。

個人のシフトにもよりますが、朝8時から夜17時までのワンクールと、夜17時から朝8時までの勤務のワンクールを個人の意思とは関係なく、一週間ごとに入れ替えて勤務していました。

ネット販売が普及し、ネットでの売買が数十年前よりも格段に増えたこともあり、常に郵便業務の現場は忙しく稼働させざるを得ません。24時間体制で現場は動いています。特にお中元・お歳暮の時期は忙殺され、一週間ごとに入れ替えもままならない時期さえありました。

郵便業務の中にも事務系と荷物を仕分ける現場での業務がありますが、内勤の事務は原則的には昼勤務という勤務形態をとっています。基本的には夜勤はありませんでしたが、繁忙期には現場へ駆り出されることもしばしばです。

ですので、残業時間は、事務系の内勤であろうと容赦なく、お構いなしにシフトに組み込まれますので、こちらの部署へ配属された際には、残業時間についてはある程度の覚悟をもっておいたほうがよいでしょう。

年収

年収や給与は、会社や個人の頑張りによって、もしくは勤続年数を重ねるごとに額は異なりますが、上がっていくケースが一般的です。しかし、日本郵便株式会社の一般社員の場合はほとんど昇給しないか、仮に給与アップが認められても、ほんのわずかであるというケースがほとんどでした。

それは、仮にスキルアップしても同様で、在職中の社員は、多くの人が昇給をあきらめていますが、部署によっては初任給からほとんど給料が上がることはなく、ボーナスすら支給されないといったことも珍しくないのが実情です。これはかなりのブラック企業気質だといえます。

在職中の社員は、「給与が上がらないのであれば、働く際に頑張れば頑張るほど損だ」という考えに至り、社員の士気も低くなってしまう傾向が見受けられました。

その意識の低さから一般社員はどこか卑屈になっている面もありましたので、たんたんと自分のスタンスで仕事をこなせない人は考え直した方がいいかもしれません。

身体的環境・精神的環境

まず、身体的な環境は、荷物を取り扱う現場とあって、夏のシーズンは冷房がガンガンきいています。冷え過ぎなくらいですので、暑がりな方はまさにオアシスですが、冷え性の方は少々きつい職場です。

反対に冬場は、大型トラックが搬入のために出入りするため、温まった空気は定期的に外気に逃げていってしまいますので、寒がりな方は、多少暑くても厚着して着過ぎるくらいな方がよいでしょう。

次に、精神面で健やかに働ける企業か否かといった側面から考えていきます。

日本郵便株式会社は、全国に支社が配置されていますので、その販売力を駆使し、シーズンごと(大体2~3ヶ月に1回)に地場の商品を代理販売する事業があります。

もちろんそれは、販売手数料を得るためなのですが、日本郵便株式会社の社員は、自社の商品を購入して販売数を伸ばすというノルマがありました。社員になるとそれらを家族や友人に購入してもらう必要があります。

それが叶わなければ、自分で自腹を切って購入する道しかありませんが、それなりに1人ではさばけない量のノルマが課されているため、給与を削ってでも購入するか、友人に嫌われるのを覚悟してでも頭を下げてお願いするか、選択を迫られてしまいます。

商品は食用ののりや、カボスジュース、ミカンの箱買いなど様々ですが、商品自体も若干割高になりますので、手軽に購入してもらいづらいのが実情です。

このハラスメントは、長年培われたもので今のところ改善する兆しはありませんでした。この点のブラック企業レベルは最悪ととらえておいた方がよいでしょう。

休日

一定の勤務日数を超えれば、有給も取得できることは法律で決められていますし、労働者の権利だと思いますが、繁忙期には取得することはままなりませんので、自由に有給を取得してプライベートの充実を図りたいと考えている人にとっては向いていないといえます。

総合評価まとめ

日本郵便株式会社の就職/転職おすすめ度は、5段階評価で表すとすれば、正直にいって2です。

【参考】就職/転職おすすめ度とその目安

  • 5…ほとんどの人にお勧めできる会社です。
  • 4…多少のストレスは許容する必要があります。
  • 3…強いストレスへの耐性がない場合はお勧めできません。
  • 2…過酷な労働を愛する人以外にはお勧めできません。
  • 1…すべての人にお勧めできません。

職場の士気をあげて、スキルアップしながら年収も上げていこうという将来像を明確にしたい方には向いていません。反対に自分の仕事をマイページにたんたんと周りの環境に左右されずにこなしたいという人には向いている職場といえます。

日本郵便のその他の口コミ・評判

日本郵便への就職/転職はアリ? ブラック企業? - 不祥事ニュース一覧
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