ゾルフ・J・キンブリー(鋼の錬金術師)に学ぶ働き方 – 好きを仕事に

  • この記事は、マンガ『鋼の錬金術師』に関する重大なネタバレを含みます
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『鋼の錬金術師』は、荒川弘氏により『月刊少年ガンガン』上で2001年8月号から2010年7月号まで連載され、二度のアニメ化や実写映画化もされた人気マンガです。

ゾルフ・J・キンブリー氏は、その『鋼の錬金術師』に登場する悪役であり、その独特の美学から、人間でありながら、人間の敵である人造人間(ホムンクルス)の側についた、マンガの中でもイレギュラーな存在です。

そして、キンブリー氏は、作中屈指の「好きを仕事にして」人生を謳歌した人物でもあります。

今回は、そんなキンブリー氏の美学と働き方から、「好きを仕事にすること」ついて考えていきたいと思います。

作品を未読の方は、以下をご参照いただき、ご興味のある方はぜひお読みください。
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キンブリー氏のプロフィール

キンブリー氏は、アメストリアという軍事国家に所属する軍人、いわば公務員です。

紳士的に挨拶をするキンブリー氏とおしゃれな白スーツ

紳士的に挨拶をするキンブリー氏とおしゃれな白スーツ
(出典:荒川弘『鋼の錬金術師』ガンガンコミックス 18巻)

作中での描写から、非常に仕事熱心な人物であることが見て取れます。

仕事に後ろ向きな同僚を𠮟咤激励するキンブリー氏

仕事に後ろ向きな同僚を𠮟咤激励するキンブリー氏
(出典:荒川弘『鋼の錬金術師』ガンガンコミックス 15巻)

好きを仕事にしたキンブリー氏

仕事熱心なのもそのはず、キンブリー氏は自分の好きなことをそのまま仕事にしています。

キンブリー氏の好きなことは以下のとおりです。

  • 意志を貫き通す人が好き
  • 信念と信念のぶつかりあいが好き
  • 常に死と隣り合わせの魂をかける仕事が好き
  • 身体の底に響く爆発音と大絶叫が好き

これらはすべて、戦場にそろっています。軍事国家の軍人は、天職だと言えるでしょう。

脊髄が哀しく踊り鼓膜が歓喜に震えるキンブリー氏

脊髄が哀しく踊り鼓膜が歓喜に震えるキンブリー氏
(出典:荒川弘『鋼の錬金術師』ガンガンコミックス 15巻)

好きを仕事にするということ

好きなことを仕事にするというと、うらやましいと感じる人も多いことと思いますが、実際のところは、想定外のストレスに見舞われ、「思ってたのと違う…」、「趣味に留めておけばよかった…」などと後悔する人もめずらしくありません。

好きなことだからこそ、「内容を他人に指示され、仕事として義務化され、思いどおりにできない、自由にできない」といったストレスが我慢できないようです。

しかし、キンブリー氏は、以下の生き方でその問題を克服しています。

  • 仕事に美学を持つ
  • 享楽的に行動する
  • 自分を理解し受け入れる

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

仕事に美学を持つキンブリー氏

キンブリー氏は、仕事に美学を持って臨んでいます。

仕事の質にこだわるキンブリー氏。美しく! 完璧に!!

仕事の質にこだわるキンブリー氏。美しく! 完璧に!!
(出典:荒川弘『鋼の錬金術師』ガンガンコミックス 15巻)

指示された仕事であっても、その与えられた仕事の達成方法を自分の美学に照らし合わせ、どこまで完璧に仕上げられるのかというやりがいを自ら作り出し、質の追求を楽しんでいます。

与えられた仕事の範囲内で精一杯に楽しむ、見習いたい姿勢です。

享楽的に生きたキンブリー氏

キンブリー氏は、思いどおりにならないときの思い切りもなかなかのものです。

あるとき、職場から貸与された仕事道具を気に入ってしまい、仕事が終わっても返したくないあまり、上司を5人殺害し収監されてしまいます。

収監されるも道具を手に入れ幸せそうなキンブリー氏

収監されるも道具を手に入れ幸せそうなキンブリー氏
(出典:荒川弘『鋼の錬金術師』ガンガンコミックス 16巻)

仕事の責任感よりも「好き」が上回ってしまい、享楽的な行動に走ってしまったキンブリー氏ですが、とりあえずストレスはなさそうです。

ときには、自分の気持ちに素直になるのも悪くないのかもしれません。殺人はいけません。

自分を異端だと理解しているキンブリー氏

キンブリー氏は、自分が異端であることを理解しています。

そして、異端であることを悲観することなく、無理に正しくあろうとはせず、その事実を率直に受け入れ、自らの異端な快楽を最も効果的に得られる職場として、迷わず人間の敵とも言える人造人間(ホムンクルス)のもとを選びました。

職場の後輩に志望動機を語るキンブリー氏

職場の後輩に志望動機を語るキンブリー氏
(出典:荒川弘『鋼の錬金術師』ガンガンコミックス 18巻)

自分を飾らず、正しく理解し、受け入れているからこそ、ミスマッチのない職場選びができたと言えるでしょう。そこに、「思ってたのと違う…」などといった後悔が存在する余地はありません。

むしろ、自分が異端であることを逆手にとって、人生をやりがいのあるものにしている様子すら見て取れます。

顔が近いキンブリー氏

顔が近いキンブリー氏
(出典:荒川弘『鋼の錬金術師』ガンガンコミックス 18巻)

ハンデにもなりかねない自分の特性を積極的に受け入れ、人生を謳歌する、自分の人生を幸せにできるのは、自分だけなのです。

ゾルフ・J・キンブリー氏に学ぶ働き方

キンブリー氏は、『鋼の錬金術師』という作品をとおして、我々に以下のことを教えてくれています。

  • やりがいは自分で工夫して見つける
  • 自分の気持ちに嘘はつかない
  • ハンデを受け入れて前向きに生きる

一度しかない人生、彼のように、好きを仕事にした上で、人生を楽しく謳歌したいものです。

魂だけになっても楽しそうなキンブリー氏

魂だけになっても楽しそうなキンブリー氏
(出典:荒川弘『鋼の錬金術師』ガンガンコミックス 26巻)

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