職場のハラスメント77種類まとめ一覧 - 増え続ける理由と対処法

様々なハラスメント

ハラスメントとは、「相手を不快にさせること」、「相手を悩ませること」、「嫌がらせ」などを意味する言葉で、英語の「harassment」をそのまま使ったカタカナ語です。

そんな、職場で当たり前に聞く言葉となったハラスメント。中でも、「パワーハラスメント(パワハラ)」や「セクシュアルハラスメント(セクハラ)」などはよく知られた言葉です。しかし、世の中には、パワハラやセクハラ以外にも、「〇〇ハラスメント(〇〇ハラ)」というように、様々な言葉と組み合わされることで、ハラスメントの概念は増え続けています。

そこで今回は、無数にあるハラスメントの中から、職場やその延長線上で起こる可能性のあるハラスメントにしぼって、系統別に整理して意味を解説していきたいと思います。

「なんでもかんでもハラスメント扱いするな」という声もありますが、無数に増えていくハラスメントに対しての向き合い方もご紹介できればと思います。

目次

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ハラスメント77種の系統別一覧と一言解説

今回は、職場やその延長線上で発生する可能性のあるハラスメントを、以下の9つに分類してご紹介しています。

  • 仕事を通じたハラスメント…パワーハラスメントなど
  • 特定の属性の人へのハラスメント…マタニティハラスメントなど
  • 企業から就活生へのハラスメント…就活ハラスメントなど
  • 飲食に関わるハラスメント…アルコールハラスメントなど
  • 趣味嗜好に関わるハラスメント…スモークハラスメントなど
  • 病気に関わるハラスメント…インフルエンザ・ハラスメントなど
  • ハラスメントに関わるハラスメント…セカンドハラスメントなど
  • その他のハラスメント…セクシュアルハラスメントなど
  • ジョーク系…猫ハラスメント

以下の一覧のハラスメントの名称をクリックすると、それぞれの詳しい説明に移動することができます。

ハラスメント77種の意味の詳細解説

ここからは、各ハラスメントの詳しい説明をご紹介しています。一部を除き、ほとんどが日本生まれの和製英語であり、そのままでは英語圏で意味が通じないので注意が必要です。

1. パワーハラスメント(パワハラ)

パワーハラスメントとは、立場の優位性を利用した嫌がらせを意味する言葉です。

具体的には、職場において、職務上の地位や権力、人間関係上の優位性を背景として、業務上の適正な範囲を超えて、相手に精神的、身体的苦痛を与える行為、または、そのような行為を通じて、職場環境の悪化をまねくことを指します。

略称は、「パワハラ」です。

語源は、「パワー(英語:power、日本語:権力)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

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2. 逆パワーハラスメント(逆パワハラ)

逆パワーハラスメントとは、部下や後輩などの下位者から上司や先輩などの上位者に対してのパワーハラスメントを意味します。

具体的には、下位者から上位者に対して、業務上の適正な範囲を超えて、相手に精神的、身体的苦痛を与える行為、または、そのような行為を通じて、職場環境の悪化をまねくことを指します。

略称は、「逆パワハラ」です。

パワーハラスメントが立場の優位性を利用したものであるため、下位者から上位者への場合については逆方向のパワーハラスメントとして、「逆パワーハラスメント」と呼ぶようになりました。

3. 新型パワーハラスメント(新型パワハラ)

新型パワーハラスメントとは、やる気のある部下や後輩に対して、そのやる気を削いで抑制するような言動をとり、力の発揮を阻害することを意味します。

具体的には、「部下や後輩からの提案を検討もせずに却下する」、「がんばりますと言っている部下や後輩に、がんばっても無駄だからがんばらなくてよいと言う」、「自分なりの工夫をしている部下や後輩に、指示していること以外の余計なことはするなと言う」といった言動が挙げられます。

略称は、「新型パワハラ」です。

わかりやすく相手を傷つける形の今までのパワーハラスメントとは異なるため、新しいパワーハラスメントとして「新型パワーハラスメント」と呼ばれています。

4. 時短ハラスメント(ジタハラ)

時短ハラスメントとは、上司や管理職が、仕事量を減らすなどの具体的な対応策を示さずに、労働時間の短縮、残業時間の削減を一方的に強要することを意味します。

略称は、「ジタハラ」です。

語源は、「時短(時間短縮)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

5. カスタマーハラスメント(カスハラ)

カスタマーハラスメントとは、顧客や取引先などからの悪質なクレームや過度な要求、嫌がらせ行為を意味します。

略称は、「カスハラ」です。

語源は、「カスタマー(英語:customer、日本語:顧客)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

6. ロジカルハラスメント(ロジハラ)

ロジカルハラスメントとは、正論や論理的な言論によって、相手を精神的に追い詰める行為を意味します。

「正論や論理的に話をすることの何が悪いのか」、「ハラスメントと言われることが理解できない」などの意見も存在していますが、業務上の適正な範囲を超えた場合にハラスメントとなると解されます。

略称は、「ロジハラ」です。

語源は、「ロジカル(英語:logical、日本語:論理的)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

>>「ロジハラ」の詳しい説明と具体例と何が悪いのかはこちら

7. エモーショナルハラスメント(エモハラ)

エモーショナルハラスメントとは、感情的な言動によって、相手を精神的に追い詰める行為を意味します。

略称は、「エモハラ」です。

語源は、「エモーショナル(英語:emotional、日本語:感情的)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

8. テクノロジーハラスメント/テクニカルハラスメント(テクハラ)

テクノロジーハラスメントまたはテクニカルハラスメントとは、パソコンやタブレット、スマートフォンに代表されるハイテク機器、IT機器の取り扱いが苦手な人に対する嫌がらせやいじめ、侮辱行為を意味する言葉です。

略称は、「テクハラ」です。

語源は、「テクノロジー(英語:technology、日本語:科学技術)」または「テクニカル(英語:technical、日本語:技術的)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

9. デジタルハラスメント(デジハラ)

デジタルハラスメントとは、パソコンやタブレット、スマートフォンなどのデジタル端末を通じた嫌がらせを意味します。

具体的には、勤務時間外の業務メッセージ送信、ITやデジタル機器が苦手な人への侮蔑行為、SNSへの反応の強要などが挙げられます。

略称は、「デジハラ」です。

語源は、「デジタル(英語:digital)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

近しい概念の言葉として、「テクノロジーハラスメント(テクニカルハラスメント)」と「ソーシャルメディアハラスメント」があります。

10. テレワークハラスメント(テレハラ)

テレワークハラスメントとは、テレワークでの勤務中に、Webカメラを通して垣間見える相手のプライベートな空間、容姿、服装、生活の様子や、相手およびその同居人の生活音などの音に対して、否定的、威圧的、性的な言動をするなどの嫌がらせを意味します。

また、相手の通信インフラなどの業務環境への否定的、威圧的な言動や、必要以上の監視、報告の強要などの精神的に過度の圧迫感を与える行為も含まれます。

略称は、「テレハラ」です。

語源は、「テレワーク(英語:telework、日本語:遠隔勤務)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

同じ意味の言葉として、「リモートワークハラスメント(リモートハラスメント)」があります。

>>「テレハラ」の詳しい説明と具体例、対処法はこちら

11. リモートワークハラスメント/リモートハラスメント(リモハラ)

リモートワークハラスメントまたはリモートハラスメントとは、リモートワークでの勤務中に、Webカメラを通して垣間見える相手のプライベートな空間、容姿、服装、生活の様子や、相手およびその同居人の生活音などの音に対して、否定的、威圧的、性的な言動をするなどの嫌がらせを意味します。

また、相手の通信インフラなどの業務環境への否定的、威圧的な言動や、必要以上の監視、報告の強要などの精神的に過度の圧迫感を与える行為も含まれます。

略称は、「リモハラ」です。

語源は、「リモートワーク(英語:remote work、日本語:遠隔勤務)」または「リモート(英語:remote、日本語:遠隔)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

同じ意味の言葉として、「テレワークハラスメント」があります。

>>「リモハラ」の詳しい説明と具体例、対処法はこちら

12. Zoomハラスメント(ズムハラ)

Zoomハラスメントとは、Webカメラを通して垣間見える相手のプライベートな空間、容姿、服装、生活の様子や、相手およびその同居人の生活音などの音に対して、否定的、威圧的、性的な言動をするなどの嫌がらせを意味します。

また、相手の通信インフラなどの業務環境への否定的、威圧的な言動などの精神的に過度の圧迫感を与える行為も含まれます。

Zoomをサービスとして利用していない場合であっても、Web会議などを通じたリモートによるハラスメントであれば全般的にZoomハラスメントと呼ぶことがあります。

略称は、「ズムハラ」です。

語源は、「Zoom(Web会議サービスの名称)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

近しい概念の言葉として、「テレワークハラスメント」と「リモートワークハラスメント(リモートハラスメント)」があります。

13. 電話ハラスメント/テレフォンハラスメント(TELハラ/テルハラ)

電話ハラスメントまたはテレフォンハラスメントとは、新人や新入社員などといった立場や肩書きに限定して、電話対応を押し付ける行為を意味します。または、電話対応が苦手な人に、電話対応を強制する行為を意味します。

業務の一環であり、仕事を覚えるために新人や新入社員が行うのは当然という声と、自分宛ての電話がくることの少ない新人や新入社員が率先して行う風潮はおかしいという声があります。

略称は、「TELハラ」または「テルハラ」です。

語源は、「テレフォン(英語:telephone、日本語:電話)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

14. 資格ハラスメント(シカハラ)

資格ハラスメントとは、会社が従業員に対して、業務遂行に必須とは言えない資格の取得を強制することで不当な負担を負わせたり、資格を取得できなかった従業員に解雇や退職勧奨、降格、減給などの不利益を与えたりする行為を意味します。

略称は、「シカハラ」です。

語源は、「資格」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

15. エンジョイハラスメント(エンハラ)

エンジョイハラスメントとは、仕事は楽しいものだ、楽しんで行うべきものだという価値観を相手に押し付けて強要し、精神的な苦痛を与える行為を意味します。会社の飲み会などのイベントに、楽しんで参加することを強要する行為も含まれます。

略称は、「エンハラ」です。

語源は、「エンジョイ(英語:enjoy、日本語:楽しむ)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

16. コミュニケーションハラスメント(コミュハラ)

コミュニケーションハラスメントとは、コミュニケーションを取ることが苦手な人に対して、必要以上のコミュニケーションを強要したり、他者と交流が少ないことを揶揄したりするなどして、精神的な苦痛を与える行為を意味します。

略称は、「コミュハラ」です。

語源は、「コミュニケーション(英語:communication、日本語:意思疎通)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

17. リストラハラスメント(リスハラ)

リストラハラスメントとは、リストラ対象者に対して、自主退職を促すために、嫌がらせや不当な配置転換などを行うことを意味します。

略称は、「リスハラ」です。

語源は、「リストラクチャリング(英語:restructuring、日本語:再構築)」が日本で省略され、人員整理を意味する「リストラ」となり、そこに「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」が組み合わされたものです。

18. マタニティハラスメント(マタハラ)

マタニティハラスメントとは、妊娠や出産に伴う、就業制限や労働能率の低下、産前産後休業の取得、育児休業の取得などに対して、精神的、肉体的、嫌がらせや制度利用の妨害、解雇、降格、減給などの不利益を相手に与える行為を意味します。

略称は、「マタハラ」です。

語源は、「マタニティ(英語:maternity、日本語:母であること)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

19. 逆マタニティハラスメント(逆マタハラ)

逆マタニティハラスメントとは、妊娠や出産、育児をする人が、周囲の人に対して、その立場を利用した身勝手な言動をし、相手を不快な気持ちにしたり、必要以上の負担をかけたりすることを意味します。

また、チームメンバーの妊娠や出産に伴う就業制限や労働能率の低下、産前産後休業の取得、育児休業の取得などにより、チームの人的リソースが足りなくなり、他のメンバーの負担が増加し、労働環境が悪化することを意味します。この場合の責任は、人的リソースに余裕を持たせておかなかったマネジメント層にあります。

略称は、「逆マタハラ」です。

妊娠や出産をした人が不当な扱いを受けるマタニティハラスメントの逆という意味で、「逆マタニティハラスメント」と名付けられました。

20. プレ・マタニティハラスメント(プレ・マタハラ)

プレ・マタニティハラスメントとは、不妊治療を含む妊活や今後の妊娠について、快く思わない旨の発言や職場で不利益を与えるなどの嫌がらせを意味します。

略称は、「プレ・マタハラ」です。

妊娠や出産に伴う嫌がらせであるマタニティハラスメントの前段階のハラスメントとして、英語で「前のこと」を意味する「プレ(pre)」を付けて、「プレ・マタニティハラスメント」と名付けられました。

21. パタニティハラスメント(パタハラ)

パタニティハラスメントとは、男性社員が育児休業制度や育児のための時短勤務、フレックスタイム制などを利用する際に、制度利用の妨害や嫌がらせ、解雇、降格、減給などの不利益を与える行為を意味する言葉です。

略称は、「パタハラ」です。

語源は、「パタニティ(英語:paternity、日本語:父であること)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

22. 2人目ハラスメント(フタハラ)

2人目ハラスメントとは、1人目の子供を出産後に、「2人目は作らないの?」、「2人目を作るなら予定を早めに教えてくれ」などの無遠慮な発言を行い、相手に不快な思いをさせる行為を意味します。

主に、親族などから2人目を急かされる場面が該当しますが、職場でもセクシュアルハラスメント妊活ハラスメントとして発生する可能性があるものです。

略称は、「フタハラ」です。

語源は、「(子供の)2人目」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

23. 妊活ハラスメント(ニンハラ)

妊活ハラスメントとは、不妊治療を含む妊活や今後の妊娠について無遠慮に話題に挙げ、相手に不快な思いをさせることを意味します。また、妊活中の人にわざと負担の大きい仕事をさせるなどの嫌がらせも該当します。

略称は、「ニンハラ」です。

語源は、「妊活(妊娠活動)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

24. 子なしハラスメント(コナハラ)

子なしハラスメントとは、子供のいない人に対して、子供がいることの優位性を説いたり、子供がいない人にはわからないといった決めつけをするなど、配慮に欠けた言動をし、相手に不快な思いをさせることを意味します。

略称は、「コナハラ」です。

語源は、「子なし(子供が無し)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

25. シングルハラスメント(シンハラ)

シングルハラスメントとは、独身の人に対して、結婚をしつこく促したり、独身の理由を執拗に詮索したり、結婚しないことを責めるなどの行為を意味します。

よかれと思っての行動であっても、嫌がらせ目的であっても、同様にハラスメントに当たります。

略称は、「シンハラ」です。

語源は、「シングル(英語:single、日本語:独身)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

同じ意味の言葉として、「ソロハラスメント」、「マリッジハラスメント/結婚ハラスメント」があります。

26. ソロハラスメント(ソロハラ)

ソロハラスメントとは、独身の人に対して、結婚をしつこく促したり、独身の理由を執拗に詮索したり、結婚しないことを責めるなどの行為を意味します。

よかれと思っての行動であっても、嫌がらせ目的であっても、同様にハラスメントに当たります。

略称は、「ソロハラ」です。

語源は、「ソロ(英語:solo、日本語:単独)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

同じ意味の言葉として、「シングルハラスメント」、「マリッジハラスメント/結婚ハラスメント」があります。

27. マリッジハラスメント/結婚ハラスメント(マリハラ)

マリッジハラスメントまたは結婚ハラスメントとは、独身の人に対して、結婚をしつこく促したり、独身の理由を執拗に詮索したり、結婚しないことを責めるなどの行為を意味します。

よかれと思っての行動であっても、嫌がらせ目的であっても、同様にハラスメントに当たります。

略称は、「マリハラ」です。

語源は、「マリッジ(英語:marriage、日本語:結婚)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

同じ意味の言葉として、「シングルハラスメント」、「ソロハラスメント」があります。

28. チェリーハラスメント(チェリハラ)

チェリーハラスメントとは、性的な経験をしたことがない人を馬鹿にするなどの嫌がらせを意味します。

主に、男性がいじり、からかいの対象となっている場面を指します。

略称は、「チェリハラ」です。

語源は、「チェリー(英語:cherry、日本語:未経験)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

29. ケアハラスメント(ケアハラ)

ケアハラスメントとは、働きながら家族の介護を行う労働者に対して、介護を目的とした休暇や時短勤務といった制度の利用を妨害したり、残業できないことを理由に不当に人事評価を下げるなどの不利益を与えたり、尊厳を傷つけるような言動や嫌がらせを行ったりすることを意味します。

略称は、「ケアハラ」です。

語源は、「ケア(英語:care、日本語:介護)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

30. ジェンダーハラスメント(ジェンハラ)

ジェンダーハラスメントとは、性別により社会的な役割が異なるという固定概念にもとづいた差別的な言動や嫌がらせを意味します。

「女なら〇〇であるべき」、「男なら〇〇であるべき」といった価値観の押し付けなどが該当します。

略称は、「ジェンハラ」です。

語源は、「ジェンダー(英語:gender、日本語:性別)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

31. エイジハラスメント(エイハラ)

エイジハラスメントとは、年齢や世代を理由にした差別的な言動や嫌がらせを意味します。

「若いんだから〇〇」、「いい年して〇〇」など、年齢の上下や男女を問わず発生する可能性があり、誰もが加害者にも被害者にもなりえます。

略称は、「エイハラ」です。

語源は、「エイジ(英語:age、日本語:年齢)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

32. ブラッドタイプ・ハラスメント(ブラハラ)

ブラッドタイプ・ハラスメントとは、血液型を理由にして行われる差別的な言動や扱いなどの嫌がらせを意味します。

日本においてブームとなり定着した血液型性格分類による少数派への偏見や差別に対する問題提起として、心理学者のサトウタツヤ氏が1994年に提唱しました。血液型性格分類自体が科学的根拠に乏しい上に、血液型は生まれ持った先天的なものであることから、悪質なハラスメントとしてみなされる可能性があります。

略称は、「ブラハラ」です。

語源は、「ブラッドタイプ(英語:blood type、日本語:血液型)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

33. レイシャルハラスメント(レイハラ)

レイシャルハラスメントとは、人種や国籍などの民族的な要素に関する差別的な言動や嫌がらせを意味します。

文化的、身体的、言語的な特徴をもって不当な扱いが行われてはならないという意思が込められています。

略称は、「レイハラ」です。

語源は、「レイシャル(英語:racial、日本語:人種の・民族の)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

34. レリジャスハラスメント(レリハラ)

レリジャスハラスメントとは、特定の宗教を信仰していることに対して、差別的な言動をしたり、何かしらかの不利益を与えたりし、身体的・精神的苦痛を与える行為を意味します。

また、特定の宗教への執拗な勧誘によって、相手に精神的な苦痛を与えたり、職場の秩序を乱す行為もレリハラに該当します。

略称は、「レリハラ」です。

語源は、「レリジャス(英語:religious、日本語:宗教的な)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

>>会社で宗教に勧誘されたときの対処法はこちら

35. SOGIハラスメント(SOGIハラ/ソジハラ)

SOGIハラスメントとは、個人の性的指向や性自認を理由とした差別的な言動や精神的・肉体的な嫌がらせを意味します。

略称は、「SOGIハラ」または「ソジハラ」です。

語源は、「SOGI(英語:Sexual Orientation & Gender Identity、日本語:性的指向と性自認)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

36. 就活ハラスメント(就活ハラ)

就活ハラスメントとは、就職活動中やインターンシップ中の学生等に対する会社の採用側の立場を利用したセクシュアルハラスメントパワーハラスメントを意味します。

就活セクシャルハラスメント就活終われハラスメントは就活ハラスメントに含まれる概念です。

略称は、「就活ハラ」です。

語源は、「就活(就職活動)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

37. 就活セクシャルハラスメント(就活セクハラ)

就活セクシャルハラスメントとは、就職活動中の学生等に対して、面接時やインターンシップ時などに、会社の採用側の立場を利用して、性的な質問をしたり、結婚や出産の予定を聞いたり、体に触ったり、プライベートな誘いをするなどのセクシュアルハラスメント行為を意味します。

略称は、「就活セクハラ」です。

語源は、「就活(就職活動)」+「セクシュアル(英語:sexual、日本語:性的な)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

38. 就活終われハラスメント(オワハラ)

就活終われハラスメントとは、企業が新卒採用活動時に、自社が内定を出した就職活動生に対して、他社の選考辞退を促すといった入社を強要する圧力をかける行為を意味します。

略称は、「オワハラ」です。

語源は、「就活(就職活動)終われ」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

39. アルコールハラスメント(アルハラ)

アルコールハラスメントとは、アルコール飲料にからむ嫌がらせの全般を意味する言葉です。他者への飲酒の強要や酩酊状態に陥った人間による周囲への迷惑行為が該当します。

略称は、「アルハラ」です。

語源は、「アルコール(英語:alcohol)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

40. カフェインハラスメント(カフェハラ)

カフェインハラスメントとは、カフェインが苦手な人などに対して、コーヒーや紅茶、緑茶などのカフェインが含まれた飲み物の摂取を強要する行為を意味します。

強要しているつもりはなくとも、客先で出されるコーヒーに手をつけないことに抵抗感のある人は多く、コーヒーが苦手な人は、当たり前のように提供されるコーヒーに精神的な苦痛を感じています。

略称は、「カフェハラ」です。

語源は、「カフェイン(英語:caffeine)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

41. 食事ハラスメント(ショクハラ)

食事ハラスメントとは、相手に必要以上に食べることを強要する行為を意味します。

上司が部下にランチや飲み会の場などでたくさん食べることを要求する場面が多く見られます。

略称は、「ショクハラ」です。

語源は、「食事」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

同じ意味の言葉として、「飯ハラスメント」があります。

42. 飯ハラスメント(メシハラ)

飯ハラスメントとは、相手に必要以上に食べることを強要する行為を意味します。

上司が部下にランチや飲み会の場などでたくさん食べることを要求する場面が多く見られます。

略称は、「メシハラ」です。

語源は、「飯」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

同じ意味の言葉として、「食事ハラスメント」があります。

43. グルメハラスメント(グルハラ)

グルメハラスメントとは、「肉は塩で食べるべき」、「焼肉で白飯を頼むのは許さない」などといった食へのこだわりを相手に押し付けたり、相手が食べる気がないのに食べることを強要する行為を意味します。

略称は、「グルハラ」です。

語源は、「グルメ(英語:gourmet)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

44. お菓子ハラスメント(オカハラ)

お菓子ハラスメントとは、お土産などのお菓子を特定の人にだけ配らないといった嫌がらせや、逆に、相手に自分があげたお菓子を食べることを強要したり、旅行に行く人にお土産のお菓子を買ってくることを強要したりすることを意味します。

略称は、「オカハラ」です。

語源は、「お菓子」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

45. スイーツハラスメント(スイハラ)

スイーツハラスメントとは、甘い物が苦手な人やダイエット中の人、食事制限中の人などに、甘い食べ物(スイーツ)を食べることを強要する行為を意味します。

よかれと思っての行動も、相手の受け止め方次第ではハラスメントだと言われてしまうことがあります。

略称は、「スイハラ」です。

語源は、「スイーツ(英語:sweets、日本語:甘いお菓子)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

46. ヌードルハラスメント(ヌーハラ)

ヌードルハラスメントとは、麺類を食べるときに、麺をズルズルと音を立ててすする食べ方が、日本以外ではマナー違反であることが多く、外国人や猫舌の人などに不快感を与えるために慎むべきであるとする主張を意味します。

2016年頃に、Twitter上で提唱された言葉だとされています。

略称は、「ヌーハラ」です。

語源は、「ヌードル(英語:noodle、日本語:麺類)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

47. スモークハラスメント(スモハラ)

スモークハラスメントとは、喫煙者が非喫煙者に対して、タバコを吸うことを強要したり、タバコの煙や臭いにさらしたりするなどの迷惑行為を意味します。

略称は、「スモハラ」です。

語源は、「スモーク(英語:smoke、日本語:喫煙)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

48. カラオケハラスメント(カラハラ)

カラオケハラスメントとは、カラオケで歌うことが苦手な人に対して歌うことを強要し、精神的な苦痛を与える行為を意味します。

略称は、「カラハラ」です。

語源は、「カラオケ」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

49. ゴルフハラスメント(ゴルハラ)

ゴルフハラスメントとは、ゴルフに興味のない人を執拗にゴルフへ誘ったり、ゴルフへの参加を強要したりする行為を意味します。

ゴルフを社会人の嗜みとして考えている上位者からの誘いは断りにくく、休日の朝早くから接待ゴルフに付き合わされる文化はなかなかなくなりません。

略称は、「ゴルハラ」です。

語源は、「ゴルフ(英語:golf)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

50. サッカーハラスメント(サカハラ)

サッカーハラスメントとは、サッカーに関して興味のない人に対して、執拗に話題を振ったり、見るように同調圧力をかけたり、見ていないことが悪いような言動をとったり、マウントを取ったりして、相手に精神的な苦痛を与えることを意味します。

特に、ワールドカップ開催時などの国民的にサッカーへの関心が高まっている際に発生します。

略称は、「サカハラ」です。

語源は、「サッカー(英語:soccer)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

51. 野球ハラスメント(ヤキュハラ)

野球ハラスメントとは、野球に関して興味のない人に対して、執拗に話題を振ったり、見るように同調圧力をかけたり、見ていないことが悪いような言動をとったり、マウントを取ったりして、相手に精神的な苦痛を与えることを意味します。

特に、WBC開催時などの国民的に野球への関心が高まっている際に発生します。

略称は、「ヤキュハラ」です。

語源は、「野球」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

52. 鬼滅の刃ハラスメント(キメハラ)

鬼滅の刃ハラスメントとは、社会現象になった漫画・アニメ『鬼滅の刃(きめつのやいば)』に関して、見ていない人に対して、執拗に話題を振ったり、見るように同調圧力をかけたり、見ていないことが悪いような言動をとったり、マウントを取ったりして、相手に精神的な苦痛を与えることを意味します。

略称は、「キメハラ」です。

語源は、「鬼滅の刃」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

53. ホビーハラスメント(ホビハラ)

ホビーハラスメントとは、特定の趣味嗜好を持つことに対して、その価値観を否定し、差別的な言動をしたり、不当な扱いをしたりすることで、相手に精神的な苦痛を与える行為を意味します。

略称は、「ホビハラ」です。

語源は、「ホビー(英語:hobby、日本語:趣味)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

54. インフルエンザ・ハラスメント(インハラ)

インフルエンザ・ハラスメントとは、従業員が季節性インフルエンザに感染し、その旨を会社に連絡したにもかかわらず、出勤や業務進行を命じられることを意味します。

労働者の安全への配慮(いわゆる安全配慮義務)を定めた労働契約法の第5条の「使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする」という内容に違反していると言えます。

略称は、「インハラ」です。

語源は、「インフルエンザ(英語:influenza)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

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55. コロナハラスメント(コロハラ)

コロナハラスメントとは、咳をするなどの症状を見せた人や、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行地域と関連性を見出せる人などに対し、感染者または感染者との濃厚接触者だというレッテルを貼り、差別的、威圧的な言動などを行う嫌がらせを意味します。

また、わざと目の前で咳をするなど、新型コロナウイルス感染症を想起させる嫌がらせもその範疇に含まれます。

略称は、「コロハラ」です。

語源は、「コロナ(新型コロナウイルス)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

>>「コロハラ」の詳しい説明と具体例はこちら

56. ワクチンハラスメント(ワクハラ)

ワクチンハラスメントとは、新型コロナウイルスのワクチンを接種していない人に対して、接種することを強要したり、仕事の上で不利益を与えたり、差別的な言動や嫌がらせをしたりすることを意味します。

ワクチン接種は任意であり、体質によっては接種できないこともあるという認識が必要となります。

略称は、「ワクハラ」です。

語源は、「ワクチン(英語:vaccine)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

57. 逆ワクチンハラスメント(逆ワクハラ)

逆ワクチンハラスメントとは、新型コロナウイルスのワクチンを接種しないように強要したり、接種した人に対して、それがあたかも悪いことのように言ったり、嫌がらせをしたりすることを意味します。

略称は、「逆ワクハラ」です。

ワクチンの接種を強要するワクチンハラスメントの逆という意味で、「逆ワクチンハラスメント」と名付けられました。

58. セカンドハラスメント(セカハラ)

セカンドハラスメントとは、各種ハラスメントを受けた人が被害について相談したことにより、逆にバッシングを受けたり、嫌がらせを受けたりするなどの二次的な被害を意味します。

略称は、「セカハラ」です。

語源は、「セカンド(英語:second、日本語:第二の)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

59. 事後ハラスメント(ジゴハラ)

事後ハラスメントとは、社内でハラスメント調査が行われた後に、その調査結果によって、加害者や被害者、関係者が嫌がらせなど各種ハラスメントを受けることを意味します。

略称は、「ジゴハラ」です。

語源は、「事後(調査後)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

60. ハラスメントハラスメント(ハラハラ)

ハラスメントハラスメントとは、他人の言動に対して、自分が不快感や嫌悪感を抱いた際に、その言動がハラスメントだと過剰に主張する行為を意味します。

略称は、「ハラハラ」です。

ハラスメントという概念を過剰に利用したハラスメントとして、「ハラスメントハラスメント」と2回重ねる形で使われるようになりました。

61. セクシュアルハラスメント(セクハラ)

セクシュアルハラスメントとは、職場において、相手の意に反する性的な言動をとったり、そのことを嫌だと拒否された際に、報復として解雇や降格、減給などの不利益を相手に与える行為を意味します。

また、性的な言動を通して、そこで働く人たちに不快感を与え、職場環境を悪化させ、その業務遂行能力の発揮に悪影響を生じさせる行為もセクハラと呼びます。

略称は、「セクハラ」です。

語源は、「セクシュアル(英語:sexual、日本語:性的な)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

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62. 見るハラスメント(見るハラ)

見るハラスメントとは、相手の体を無遠慮にジロジロと見ることで、相手に不快な思いをさせることを意味します。セクシュアルハラスメントの一種として、主に性的な目的で見ることを指し、薄着や肌の露出が増える夏場に多くなるとされています。

略称は、「見るハラ」です。

語源は、「見る」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

63. 見せるハラスメント(見せハラ)

見せるハラスメントとは、肌の露出が多い服装で人前に出る行為が、否応なしに肌を見せつけてくるセクシュアルハラスメントに該当するという主張を意味します。

体をジロジロ見るのはハラスメントであるという見るハラスメントの主張に対して、否応なしに見せつけられている場合があるという反論として唱えられたものです。

略称は、「見せハラ」です。

語源は、「見せる」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

64. モラルハラスメント(モラハラ)

モラルハラスメントとは、道徳的、倫理的に問題のある嫌がらせやいじめなどの、相手に精神的な苦痛を与える行為を意味します。

略称は、「モラハラ」です。

語源は、「モラル(英語:moral、日本語:道徳上の・倫理的な)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

近しい概念の言葉として、「パワーハラスメント」があります。

>>「モラハラ」の詳しい説明と具体例と対処法はこちら

65. スメルハラスメント(スメハラ)

スメルハラスメントとは、職場などにおいて、自覚、無自覚を問わず、体臭や口臭などのにおいで、周囲の人に不快な思いをさせ、迷惑をかける行為を意味します。

略称は、「スメハラ」です。

語源は、「スメル(英語:smell、日本語:におい)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

>>「スメハラ」の詳しい説明と原因と予防方法はこちら

66. エアーハラスメント/エアコンハラスメント(エアハラ)

エアーハラスメントまたはエアコンハラスメントとは、寒がっている人がいるにもかかわらず、エアコンの設定温度を低く設定したり、我慢が必要なほど暑かったり寒かったりする環境下で、エアコンの使用を制限したりすることで、相手に苦痛を与える行為を意味します。

エアーハラスメントと言った場合には、意図的に場の空気を悪くする嫌がらせを意味することもあります。

略称は、「エアハラ」です。

語源は、「エアー(英語:air、日本語:風)」または「エアコン(英語:air conditioner)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

67. 音ハラスメント(音ハラ)

音ハラスメントとは、騒音で周りの人を不快な気持ちにさせたり、精神的な苦痛を与えたりすることを意味します。

職場では、大声での会話や大きなタイピング音、乱暴なドアの開け閉め音などが挙げられます。

略称は、「音ハラ」です。

語源は、「音」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

同じ意味の言葉として、「サウンドハラスメント」、「ノイズハラスメント」があります。

68. サウンドハラスメント(サウハラ)

サウンドハラスメントとは、騒音で周りの人を不快な気持ちにさせたり、精神的な苦痛を与えたりすることを意味します。

職場では、大声での会話や大きなタイピング音、乱暴なドアの開け閉め音などが挙げられます。

略称は、「サウハラ」です。

語源は、「サウンド(英語:sound、日本語:音)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

同じ意味の言葉として、「音ハラスメント」、「ノイズハラスメント」があります。

69. ノイズハラスメント(ノイハラ)

ノイズハラスメントとは、騒音で周りの人を不快な気持ちにさせたり、精神的な苦痛を与えたりすることを意味します。

職場では、大声での会話や大きなタイピング音、乱暴なドアの開け閉め音などが挙げられます。

略称は、「ノイハラ」です。

語源は、「ノイズ(英語:noise、日本語:騒音)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

同じ意味の言葉として、「音ハラスメント」、「サウンドハラスメント」があります。

70. 告白ハラスメント(コクハラ/告ハラ)

告白ハラスメントとは、相手に対して恋愛感情を持ち、脈のない状態で告白をすることで、相手に不快な思いをさせたり、精神的な苦痛を与えることを意味します。

職場では、告白を断ったあとも仕事上の人間関係は継続するため、どうしたら気まずくならないのか、悪い影響が残らないのか、断り方一つとっても思い悩んでしまうものです。

略称は、「コクハラ」または「告ハラ」です。

語源は、「告白」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

71. ソーシャルメディアハラスメント(ソーハラ)

ソーシャルメディアハラスメントとは、LINEやTwitter、FacebookなどといったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じた嫌がらせを意味します。

SNSへの反応の強要や、SNSを通じたプライベートの詮索、執拗なコンタクトなどがソーハラに当たります。

略称は、「ソーハラ」です。

語源は、「ソーシャルメディア(英語:social media)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

72. フォトハラスメント(フォトハラ)

フォトハラスメントとは、相手に許可なくその人の写真を撮影したり、撮影した写真をSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などで公開したりすることで、相手に精神的な苦痛を与える行為を意味します。

略称は、「フォトハラ」です。

語源は、「フォト(英語:photo、日本語:写真)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

73. パーソナルハラスメント(パーハラ)

パーソナルハラスメントとは、個人の特性である性格や容姿、癖などを否定したり、からかったりするなどして、相手に対して精神的な苦痛を与える行為を意味します。

略称は、「パーハラ」です。

語源は、「パーソナル(英語:personal、日本語:個人に関すること)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

74. 不機嫌ハラスメント(フキハラ)

不機嫌ハラスメントとは、「不機嫌ハラスメント」の略語で、不機嫌な態度をとることで、相手に不快な思いをさせたり、過剰に気を遣わせたり、精神的な苦痛を与える行為を意味します。

家庭内だけではなく、職場の人間関係の中でも起こる可能性があります。

略称は、「フキハラ」です。

語源は、「不機嫌」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

75. メタバース・ハラスメント(メタハラ)

メタバース・ハラスメントとは、インターネット上に構築された3次元の仮想空間であるメタバース上で発生するセクシュアルハラスメントパワーハラスメントといった各種ハラスメントを意味します。

略称は、「メタハラ」です。

語源は、「メタバース(英語:metaverse)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

76. ラブハラスメント(ラブハラ)

ラブハラスメントとは、相手が嫌がっているにもかかわらず、執拗に恋愛の話題をふったり、恋愛事情を聞き出そうとしたり、恋愛に対する自身の価値観を押しつけ干渉したりすることで、相手に精神的な苦痛を与える行為を意味します。

略称は、「ラブハラ」です。

語源は、「ラブ(英語:love、日本語:恋愛)」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

77. 猫ハラスメント(ネコハラ)

猫ハラスメントとは、猫を飼っている自宅でテレワーク(リモートワーク)を行う際などに、猫がパソコン画面の前に居座ったり、かまってほしいとしつこくアピールしたりしてくることで、仕事が手につかなくなる状況を意味します。

他のハラスメントと異なり、ハラスメントを受けている側が困りながらも幸せな気持ちであることが特徴です。

略称は、「ネコハラ」です。

語源は、「猫」+「ハラスメント(英語:harassment、日本語:嫌がらせ)」です。

無数に増えるハラスメントへの向き合い方

ここまでご紹介してきたように、ハラスメントにはたくさんの種類があり、しかもその数は増え続けています。

しかし、一つだけ理解しておきたいのは、決して、「許されないことが増えていっている」わけではないということです。

ハラスメントの名称が増えている現状は、「昔から許されるべきではなかったけれど、声を上げることすらできなかったことに対して、ようやくハラスメントという名称でやめてほしいと言えるようになった」ということを表しています。

行きすぎな主張に対しては、ハラスメントハラスメントというカウンターとなる主張が生まれていることも含めて、嫌なことを嫌だと言える、社会が正常化するための段階を踏んでいると言えるでしょう。

ハラスメントの種類がいくら増えようと、相手のことを尊重し、傷つけるようなことはせず、子供っぽい嫌がらせなんてしない、人としてごくごく当たり前のことさえを守っていれば、今までも、これからも、ハラスメントを指摘されるようなことはないでしょう。

相手をいじったり、馬鹿にすることがコミュニケーションの基本であるかのような価値観の人も世の中には存在していますが、そのような行為は、相手が表面上は笑顔であっても、内面では不快感を我慢していることは想像に難くなく、「それくらいでハラスメントになるの?」という考えは、自身のこれからのためにも、捨てることをお勧めします。

その他にも、人によって様々なことに精神的な苦痛を感じます。この記事のようなハラスメントの一覧は、「こういうことを不快に思う人がいる」という気づきにも、利用することができるでしょう。