上期、下期、四半期とは? 意味と読み方とわかりやすい具体例

決算書

企業は、1年間の活動を1期と数えます。上期(かみき)と下期(しもき)は、その期を半年ごとに区分けしたものであり、前半6か月が上期、後半6か月が下期となります。

上期と下期を区別せずに、半期(はんき)とも呼びます。上期を上半期(かみはんき)、下期を下半期(しもはんき)と呼ぶこともあります。

四半期(しはんき)は、1期を3か月ごとに四等分した区分けになります。四半期を頭から順番に、第1四半期(だいいちしはんき)、第2四半期(だいにしはんき)、第3四半期(だいさんしはんき)、第4四半期(だいよんしはんき)と呼びます。

また、英語で四分の一を意味する「quarter(クォーター)」を用いて、第1四半期を第1クォーター(1Q)、第2四半期を第2クォーター(2Q)、第3四半期を第3クォーター(3Q)、第4四半期を第4クォーター(4Q)と表現することもあります。

図解すると、以下のようになります。

上期、下期、四半期の図解

期の始まりである期首(きしゅ)や、期の終わりである期末(きまつ)という考え方についても知っておきたいところです。

上期、下期、四半期の始まりは何月?

多くの企業では、期は4月から始まり翌年の3月で終わりますが、その開始月に特に決まりがあるわけではなく、会計年度(事業年度)として企業自身で自由に選択することができます。

期を、10月始まりの翌年9月終わりや、1月始まりの12月終わりとしている企業も存在しています。

期首の時期の違いによって、上期、下期、四半期がいつになるのかは企業ごとに異なります。

上期、下期の具体例

上期、下期の具体例を、期首が4月と10月の場合でご紹介します。

期首が4月の企業の上期、下期

  • 上期(上半期)
    • 4月(期首)
    • 5月
    • 6月
    • 7月
    • 8月
    • 9月(上期末)
  • 下期(下半期)
    • 10月
    • 11月
    • 12月
    • 1月
    • 2月
    • 3月(期末)

期首が10月の企業の上期、下期

  • 上期(上半期)
    • 10月(期首)
    • 11月
    • 12月
    • 1月
    • 2月
    • 3月(上期末)
  • 下期(下半期)
    • 4月
    • 5月
    • 6月
    • 7月
    • 8月
    • 9月(期末)

四半期の具体例

四半期の具体例を、期首が4月と10月の場合でご紹介します。

期首が4月の企業の四半期

  • 第1四半期(第1クォーター/1Q)
    • 4月(期首)
    • 5月
    • 6月(第1四半期末)
  • 第2四半期(第2クォーター/2Q)
    • 7月
    • 8月
    • 9月(第2四半期末)
  • 第3四半期(第3クォーター/3Q)
    • 10月
    • 11月
    • 12月(第3四半期末)
  • 第4四半期(第4クォーター/4Q)
    • 1月
    • 2月
    • 3月(期末)

期首が10月の企業の四半期

  • 第1四半期(第1クォーター/1Q)
    • 10月(期首)
    • 11月
    • 12月(第1四半期末)
  • 第2四半期(第2クォーター/2Q)
    • 1月
    • 2月
    • 3月(第2四半期末)
  • 第3四半期(第3クォーター/3Q)
    • 4月
    • 5月
    • 6月(第3四半期末)
  • 第4四半期(第4クォーター/4Q)
    • 7月
    • 8月
    • 9月(期末)

ビジネスシーンにおける上期、下期、四半期

企業は、売上高や営業利益などの各種経営に関わる数値を、期の最後にあたる期末に決算という形で取りまとめます。

しかし、期末の決算まで業績が順調かわからないのは困るため、期を上期、下期、四半期という一定の期間で区分けし、それぞれに目標値を定め、経営状態の推移を確認しています。

個々の社員においても同様に、上期、下期、四半期で目標を持って活動していることがほとんどです。

上期、下期、四半期の使い方、例文

この案件は上期中に終わらせておきたかった。
下期に結果を出せないと、昇進に響く。
上期の調子がこのまま下期も続くようだと、会社が危ない。
会社の第1四半期決算の結果は好調であった。
四半期ごとに売上の目標値が上がっていく。
第3クォーターは目標を大きく下回ってしまった。