エフ・エムへの就職/転職はアリ? 元社員による本音レビュー

本レビューは、元社員による寄稿を、公益の観点からネガティブな内容も含め掲載しています。レビュー内容は一個人の見解であり、当該企業がブラック企業かを断定するものではありません。

腕を組むビジネスパーソン

IT企業と一口に言っても、そこで働く社員の仕事は事務系から営業系まで多岐にわたります。ではIT企業に所属するシステムエンジニアは、どのような仕事をしているのでしょうか。

今回は株式会社エフ・エムに元正社員として勤務していた私が、当時の体験談を紹介します。

株式会社エフ・エム」の基本情報

本社住所 東京都豊島区東池袋3丁目23番5号 Daiwa東池袋ビル6階
設立年日 1975年5月13日
資本金 自己資本7億200万円 払込資本4000万円
社員数 約200名

株式会社エフ・エムの社員にオタク系男子はいない

システムエンジニアと聞くとメガネをかけていて対人関係が苦手そうなオタク系男子を想像するかもしれませんが、株式会社エフ・エムの社員にはそのような典型的なオタク系男子はいません。

メガネをかけている人は数人いますが、入社後の研修にヒューマンスキルのカリキュラムも組み込まれているので、対人関係が苦手そうな社員はいないのです。

「システムエンジニアはプログラミングスキルが重要なんじゃないの」と思ったかもしれませんが、それ以前に顧客とコミュニケーションをとって依頼内容を把握し、こちらが提供できるサービスを明確に言語化していかなければなりません。

そのため研修ではプログラミングスキルだけでなくヒューマンスキルも叩き込まれ、対人関係への苦手意識を払拭させるのです。

システムエンジニアは簡単に言うと、システムを依頼してくれた顧客とシステムを構築するプログラマーをつなげる橋渡し役なので、常にコミュニケーションのスキルアップも求められます。

株式会社エフ・エムの社員はコミュニケーションスキルを高める過程で、オタク系男子から遠ざかっていくのです。

株式会社エフ・エムの残業事情について

株式会社エフ・エムのシステムエンジニアは社内担当と社外担当に分かれます。

私はシステムソリューション部のビジネスシステムグループで社外担当になりました。社外担当は依頼してくれた企業に出向いて仕事をすることがほとんどです。依頼を受けてからシステムが軌道に乗るまでは、自社に出勤するのが月に1~2回程度になります。

残業時間は依頼をくれた企業によってまちまちです。

スケジュールに余裕がある場合はほとんど定時で帰れますが、タイトなスケジュールだと納期直前の2~3日は深夜12時までの残業が続くこともあります。それだけにシステムが無事に作動したときは、言葉で表せないほどのやりがいを感じることができるのです。もちろん残業代と深夜手当はすべて支給されます。

過去に一度自社に出勤したときにタイムカードを通してからしばらく一人で残業をしていたことがあるのですが、そのときは総務から「タイムカードの時間とパソコンをシャットダウンした時間に大きな相違がありますが、これはどういうことですか」という指摘を受けました。

株式会社エフ・エムは社員ひとりひとりのパソコンの電源を入れた時間とシャットダウンをした時間をチェックするほど、残業時間に厳格な会社なのです。

株式会社エフ・エムの離職率は驚異的な低さを誇る

株式会社エフ・エムが誇るべきは何と言っても、入社3年以内の離職率がたったの1%だということです。この定着率が表しているようにブラック企業レベルは極めて低いといえます。

入社してから5年を超えた社員の離職率は若干高くなりますが、会社がイヤになって辞めていく社員はほとんどいません。スキルアップをしながらキャリアを積むことのできた社員は企業側から指名されてシステムを依頼されることが多くなり、フリーランスになったほうが稼げるという理由で退職するのです。

といっても株式会社エフ・エムの給与は別に低いわけではありません。30代前半の平均年収は400万円を超えていますし、40代前半になると500万円に達します。中小のTI企業では標準的な年収だといえます。

ハラスメントに関しては自社の社員同士でパワハラやセクハラが問題になったことはありません。

社内のクラブ活動として野球チームやサッカーチームもありますが、上司からの命令で強制的に参加させられることはないので、プライベートのスケジュールに合わせながらクラブ活動を楽しむことができます。

ただし社外担当のシステムエンジニアは出向先でパワハラに遭うことがあります。私は出向先でお昼休憩に出た直後にそこの課長から「ちょっとこのプログラムを見てくれるかな」と言われて、緊急性がなかったので「お昼休憩から戻ったあとでもいいですか」と返しました。すると「へぇ~、クライアントの課長がお願いしてるのにお昼休憩に出ちゃうんだ」とイヤミを言われたのです。

結局、お昼休憩には出ずに課長の対応をしたのですが、そのあとも何だかんだと仕事を頼まれて、結果的に夕方の5時まで休憩に行けませんでした。社外担当の仕事は当たり外れがあり、出向先によってはこのようなパワハラを受けることもあるのです。

株式会社エフ・エムのブラック企業レベル

株式会社エフ・エムのブラック企業レベルは5段階評価中の1です。少しブラックなところもある一般的な会社です。

【参考】ブラック企業レベルとその目安

  • 5…すべての人にお勧めできません。
  • 4…過酷な労働を愛する人以外にはお勧めできません。
  • 3…強いストレスへの耐性がない人にはお勧めできません。
  • 2…他人よりもストレスに弱い人にはお勧めできません。
  • 1…少しブラックなところもある一般的な会社です。

ただし私が所属していた部署には金融システムグループもあるのですが、金融システムでトラブルが発生するとマスコミに騒がれるので、そのグループに所属している社員は毎日ものすごいプレッシャーと戦いながら仕事をしていました。出向先だけでなくどのグループに所属するかも、職場環境の明暗を分けるといえます。