寺岡精工への就職/転職はアリ? 元社員による本音レビュー

本レビューは、元社員による寄稿を、公益の観点からネガティブな内容も含め掲載しています。レビュー内容は一個人の見解であり、当該企業がブラック企業かを断定するものではありません。

腕を組むビジネスパーソン

スーパーやドラッグストアで何気なく目にするPOSレジ。あのレジは実は寺岡精工という企業の製品であることが多いのです。この企業に入社した社員は、普段どのような職場環境で仕事をしているのでしょうか。今回は寺岡精工の営業マンだった元社員が、実際に経験したことを紹介していきます。

株式会社寺岡精工」の基本情報

英文社名 Teraoka Seiko Co., Ltd.
本社住所 東京都大田区久が原5-13-12
創立年月 1934年11月
資本金 1億円
従業員数 約3690名(2020年度)

ブラックだと感じた事例

寺岡精工の営業マンになると、1人1台のスマホが会社から貸与されます。しかしこの貸与されたスマホが、社員にとってはとてもヤッカイな存在なのです。

基本は土日休みなのですが、自社の製品を使ってくれているスーパーやドラッグストアは土日も普通に営業しているので、POSレジに不具合があると休日でも電話がかかってきます。顧客の営業に支障が出てはいけないので、連絡が来たら土日でもすぐに対応しなければなりません。

休日に家族サービスをしているときも、常に「POSレジに不具合が生じたらどうしよう…」という不安があるので、心から楽しむことができないのです。この件を上司に相談したら「これがウチの会社で何年も続いている営業スタイルなんだから、土日もスマホの電源は切るなよ」と言われました。

何年も続いている営業スタイルと言えば、他にもおかしなものがあります。それは「営業マンが顧客の企業を訪問する際は、真冬でもコートを着てはいけない」というルールです。

上司に理由を聞いたら「コートを着脱しているとお客様を待たせることになるし、何よりもコートなしで訪問すれば相手に気合いが伝わるだろ」という答えが返ってきました。寺岡精工は昭和9年に創立した会社なので、このような体育会系気質が根強く残っているのです。

またお得意様から緊急で呼び出されたときに、電車のダイヤが乱れていたので会社が所有している営業車を借りて駆けつけたことがありました。短時間で対応できる案件だったので道路わきに営業車をとめていたら、作業をしている間に駐車禁止のキップを切られてしまったのです。

この件を上司に報告したら「ウチの会社では路上駐車を認めるような指導はしていないので、これは勝手な判断をしたお前が悪い」と言われ、罰金は自腹になってしまいました。このような事例から、寺岡精工のブラック企業レベルは高いと感じています。

年収と福利厚生について

POSレジで緊急度の低い不具合があったときは、そのスーパーやドラッグストアから「別に急いでないので、ウチの営業時間が終了してから対応してください」と言われることもしばしばあります。このようなケースでは残業で対応することになるため営業マン時代の私の残業時間は、月平均で20時間を超えていました。

残業代はすべて支給されますし、業績の良い部署はその売上をボーナスでドカンと還元してもらえます。業績が極端に良かった年は30代前半で年収が530万円に達したこともありました。マイナー企業の社員としては、極めて高い年収だといえます。

福利厚生では社員食堂が無いビルに勤務する社員に、毎月1万2千円の食事代が支給されます。また社員のスキルアップを目的として会社側がいくつかの通信講座を推奨していますが、合格点を取って講座を修了することができた場合は2~3万円もする講座費用を会社が全額負担してくれます。

またコロナ禍以前は海外研修制度もかなり充実していました。本社の敷地内には企業内保育園もありますし、通勤時間が90分を超える社員に対しては安価で借上住宅を提供してもらえることもあります。寺岡精工にはこのような良い一面もあるのです。

パワハラ行為が散見される

寺岡精工は男社会なのでセクハラ問題が勃発することはありませんが、パワハラに関してはしばしば見聞きすることがあります。

男性社員も育児休暇を取得することができるのですが、管理職のほとんどは男性の育休制度がまだなかったころに子育てをしていた世代です。

そのため若手の男性社員が育休を取得すると、嫉妬の心理が働くのでしょう。育休から復帰した男性社員に対して、管理職の上司が大量の仕事を押しつけることもあるのです。

部下が「こんなにたくさんの業務を、どうやってやればいいですか」と言えば、上司は「そんなことは、自分で考えろ」と返します。これは完全なパワハラ行為だといえます。

寺岡精工はサステナビリティの観点からペットボトルの回収機を製造し、それを海外に輸出しています。世界の国々に「寺岡精工はハラスメントが横行している企業だ」という印象を残さないために、早急なハラスメント対策が必要だと感じました。

寺岡精工は機械の製造で新たな技術を追求するのと同時進行で、働き方に対する意識も新たなものに変えていかなければならないのです。

寺岡精工のブラック企業レベル

寺岡精工のブラック企業レベルは5段階評価中の4です。過酷な労働を愛する人以外にはお勧めできません。

【参考】ブラック企業レベルとその目安

  • 5…すべての人にお勧めできません。
  • 4…過酷な労働を愛する人以外にはお勧めできません。
  • 3…強いストレスへの耐性がない人にはお勧めできません。
  • 2…他人よりもストレスに弱い人にはお勧めできません。
  • 1…少しブラックなところもある一般的な会社です。

食品や生活必需品を管理する機械を製造しているので業績が急激に悪化することはないと思いますが、寺岡精工は何と言っても昔ながらの体育会系気質がネックなのです。なかにはあまりのストレスで顔面神経痛になった社員もいます。入社を希望する方は、覚悟を持ってエントリーしてください。