LIXILへの就職/転職はアリ? 元社員による本音レビュー

本レビューは、元社員による寄稿を、公益の観点からネガティブな内容も含め掲載しています。レビュー内容は一個人の見解であり、当該企業がブラック企業かを断定するものではありません。

腕を組むビジネスパーソン

ここでは、住宅設備メーカーとして有名な株式会社LIXILへの就職・転職を考えている方に向けて、技術系元勤務者の立場から、就職先や転職先としてお勧めなのか、健全な職場環境なのか、いわゆるブラックな職場ではないか、といった観点で、就職情報サイトだけではわからない「実際のところ」をお伝えします。

就職を検討中の皆様のご参考になれば幸いです。

株式会社LIXIL」の基本情報

英文社名 LIXIL Corporation
本社住所 東京都江東区大島2ー1ー1
創業年日 昭和24年(1949年)9月19日
資本金 68,418百万円
従業員数 56,097人(連結従業員数)※2021年3月現在

入社時の配属はあまり希望通りにならない

まず前提として、技術系で入社した私は入社の段階で、「ウォーターテクノロジー」事業部門に割り振られました。

企業ホームページを確認するとその他に、「ハウジングテクノロジー」「ビルテクノロジー」がありますが、基本的に一度割り振られた事業部を跨いでの異動はありません。

事業部門を割り振られた段階で、開発/研究系か生産系(工場勤務)かも決まります。入社時に希望は聞かれますが、開発系志望がやはり多いため、希望はしていないが工場勤務になることが多いです。

逆に、生産系を志望したにも関わらず開発/研究系に配属された人もいたので、判断基準に本人希望はあまり含まれないように思います。こちらについては、開発/研究系から生産系への異動はたまにありますが、生産系から開発/研究系への異動はあまりないと考えて良いでしょう。

残業時間は配属部署による

株式会社LIXILにおける残業時間は配属部署によって異なります。同期入社の中でも、極端に残業時間が多い人と、残業時間がほぼ0の人でばらつきがありました。

ただし私が在籍していた当時でもコンプライアンス遵守活動が活発化しており、入退場時刻とPC起動時刻の同期管理を行うなど、全体的な残業時間は縮小傾向にありました。

もちろん、繁忙期など必要な場合にはやはり残業時間が増える傾向にありますが、そのような時期はある程度予測できるため、事前に心づもりしておくことが可能です。

また、部署にもよりますが、棚卸し対応などで休日出勤が必要になる場合もあります。その場合は休日出勤代が基本給与とは別に発生します。

したがって、残業時間過多のため就職/転職おすすめ度が下がるということはなさそうです。

年収は、平均より高め

2021年度の有価証券報告書によると、平均年齢44.5歳、平均年間給与約823万円とあります。日本全体の平均給与が433万円ということなので、かなり高い水準にあると言えます。

また、2021年度の採用ページの情報によると、初任給が修士卒で約23万円、学部卒で約21万円とありました。これについては大手メーカーとしては一般的かと思います。

ただし、若手のうちはあまり給与が上がらず、学生時代の知人と比較して不満の声を漏らす人は多くいました。基本的には年功序列で給与が上がるため、若手の段階で力を発揮して高い給料を得たいと考えている方には不向きかもしれません。

参考までに、私が修士卒新卒入社2年目時点での額面年収は、残業・ボーナス込で460万円程度だったと記憶しています。

入社年度、配属部署、年齢などによっても大きく変わるため、採用条件はしっかりと確認する必要があると思います。

スキルアップの機会は与えられるが、成長できるかは自分次第

入社時の新人研修や、入社3年目まで毎年同期が集まっての研修・業務報告会が整備されているなど、スキルアップの機会は与えられていると思います。

また、業務に関連する研修であれば会社が研修費用を負担してくれることもあります。自主的にMBAを取得しようとする人もいたため、優秀な人材を意識しながら自己を高めることが可能です。

ただし、研修に対する成果が人事評価に結びついていることはなく、あくまで日々の業務と上長との関係が評価に結びつくので、自分の求める成長と会社の求める成長が同じ方向を向いていない場合は、少し物足りなさを感じる可能性があります。

期毎に自己評価および上長面談の機会があるので、積極的に自分の方向性を伝えることができます。ただし、本人の希望が受け入れられることは多くはない印象でした。

会社の雰囲気は良好、ただし部署による

配属部署によりますが、職場の雰囲気は良好かと思います。

ウォーターテクノロジー部門は旧個社(INAX)の雰囲気を継いでおり、良い意味で田舎の企業といった感じも残っています。

法令遵守の意識が高まっていることもあり、ハラスメントのようなものもあまり感じられないかと思いますが、田舎的な雰囲気から強い口調の方も在籍しており、そのような方とのコミュニケーションが苦手という場合は注意が必要です。

ただ、元来人柄の良い人が多いと思いますので、雰囲気としては良好と考えて良いです。

一方で、配属先によっては、毎日のように上司との飲みに付き合わなければならないという同期もいたため、配属される部署の雰囲気によっては自分に合わないと感じる方もいるかと思います。そのような方にとっては就職/転職おすすめ度が下がるかもしれません。

株式会社LIXILの就職/転職おすすめ度

株式会社LIXILの就職/転職おすすめ度は、5段階中の4です。

【参考】就職/転職おすすめ度とその目安

  • 5…ほとんどの人にお勧めできる会社です。
  • 4…多少のストレスは許容する必要があります。
  • 3…強いストレスへの耐性がない場合はお勧めできません。
  • 2…過酷な労働を愛する人以外にはお勧めできません。
  • 1…すべての人にお勧めできません。

基本的に法令遵守の意識が広まってきており、残業代もしっかりと支払われます。

一方で、雰囲気や業務の厳しさなどは配属される部署に依存し、配属先が自分の意志では変更が難しいことが懸念点です。

新卒入社を考えている方はこのようなリスクを踏まえた上で、中途入社を考えている方は配属部署と雰囲気を面接の中で確認しながら、選考を進めることをお勧めします。