Wiz(ワイズ)への就職/転職はアリ? 元社員による口コミ・評判

本レビューは、元社員による寄稿を、公益の観点からネガティブな内容も含め掲載しています。レビュー内容は一個人の見解であり、当該企業がブラック企業かを断定するものではありません。

腕を組むビジネスパーソン

株式会社Wiz(ワイズ)への就職や転職を検討されている方に向けて、実際に社員として半年ほど働いたことのある私が「働き手」としての観点から「ブラック企業と聞いたけれど本当のところはどうなの?」「社員同士の人間関係や社風は実際どうなの?」など、生の声をお伝えしていきます。

株式会社Wiz」の基本情報

英文表記 Wiz Co.,Ltd.
所在地 東京都豊島区南大塚2丁目25番15号South新大塚ビル12F
設立 2012年4月18日
資本金 6,000万円(資本準備金含む)
従業員数 1,363人(社員1,229人・アルバイト134人)※2021年7月現在

自分次第で成長できる環境

まずWizの会社概要についてみていきます。Wizは多くのIT商材を扱うITの総合代理店です。商材数が200を超えるため、部署ごとに販売するものや販売方法は異なりますが、基本的にはテレマーケティングでの販売が主となります。

いわゆる営業会社なので、会社全体として体育会系の色が強く実力主義です。部署は営業部とバックヤードの大きく2つに分かれていますが社員の7~8割は営業部配属になります。

拠点によって取り扱う商材や設置している部署が異なっているので、入社する場合は面接を通して希望職種の採用があるのか、配属先の事業部がどういった商材を扱っているのかなどミスマッチが起こらないよう気を付ける必要があります。

そして、新卒入社・中途入社どちらも希望部署での採用だったのにも関わらず、まずは営業部に配属となるケースも高頻度であります。会社自体が営業会社であるため致し方ない、と覚悟をもって入社することをお勧めします。

このような中でスキルアップできるかどうかは自分次第です。Wizへの入社におすすめな人の特徴を3つに絞ってご紹介します。

営業力を身につけたい人

Wizに所属する社員はその大半が営業部なので、ヒューマンスキルが養われるという観点からスキルアップが望めます。望めば部署の移動も可能であり様々な経験を積むことができるため、個人のスキルアップに繋がります。

一方で、稼働時間のほとんどが電話営業なので、精神的なストレスが強く退職者が後を絶たないのも事実です。

変化を楽しめる人

WizはITの総合代理店で、社内にいても把握しきれないほどの数の商材を取り扱っています。詳細が分からぬまま見切り発車で販売をしてお客様からの問い合わせに対応できなかったり、昨日まであった部署が急になくなったり、上層部の考えが頻繁に変わったりと、とにかく変化が目まぐるしいです。

このスピード感を楽しめる人はスキルアップすることが出来るのではないでしょうか。

成長したい人

若くして役職者になりたい方や、マネジメントに関わりたい方には非常にお勧めです。実力次第で入社1年目で課長にまで昇格することも出来ます。そういった役職者には若い社員も多く、結果さえ出せば昇格のチャンスは大いにあります。

一方、一歩一歩着実にステップアップしたい方や実力主義が得意でない方への就職/転職おすすめ度は低いといえます。

Wizの年収は少ない

2022年度マイナビ記載の情報によると、大学・短大・専門卒業で初任給が240,000円となっています(総合職の場合)。年収に換算すると、ボーナス抜きで288万円です。

一見すると、そう給与は低くないように感じますが、こちらに記載の月収は、月45時間の見込み残業代も含まれた金額となります。後述しますが、Wizは月の残業時間40時間以上が常態化しているため、残業をしたからといってこの月給から大幅に給与があがることはありません。

Wizの場合、残業時間よりも給与は個人の成績に大きく左右されます。インセンティブ制度があるので業績が高い人・優秀な人材は給与が高く、年収も高くなる給与体系となっています。

ボーナスも個人によって金額が違いますが、基本的にあまり期待しない方が良いでしょう。よく聞く『月給の○ヶ月分』という算出の仕方ではなく、一定期間の個人の業績と拠点の業績、部署の業績に応じて金額が決定します。そのため、販売目標を達成したのにも関わらずほんのお小遣い程度しかボーナスが貰えない…という事も珍しくありませんでした。

これらを踏まえて、年収で見てみると、平均並みか平均以下となってしまう可能性が多いにあります。

人間関係は比較的良好

2021年7月時点で従業員数1,363人と大規模な会社ですが、基本的に人間関係は非常に良好です。季節ごとのイベントも豊富で、お花見をしたり運動会があったりハロウィンでは仮装を行ったり…と部署の垣根を超えた交流の場が多々あります。

もちろん、人によって合う人合わない人はいると思いますが、上司は親身で気軽に相談にのってくれる方が大半でした。メンター制度自体はなかったものの、直属の上司がメンターの役割を担ってくれたり、定期的に人事面談があったりと、部署や役職を超えた社員間のコミュニケーションが日常でした。

拠点間での交流も頻繁にあるため、拠点を超えて仲良くなることも可能です。ただ、中にはパワーハラスメント気質の人がいたり、飲み会で飲酒を強要するいわゆるアルコールハラスメントまがいのことをしてきたりする人もいるのでご注意ください。

とはいえ、コンプライアンス遵守強化されてきつつあるので、ハラスメントは年々減少傾向にあるのではないでしょうか。

残業時間は多い

残業時間は、部署や拠点、その方の役職や勤務スタイルによって大きく異なりますが、時短勤務やアルバイトを除いて基本的に月40時間以上という認識で間違いないでしょう。自宅へ仕事を持ち帰ることはほとんどありませんが、おおよそ1日あたり約2時間の残業となるため、残業はゼロが良い、という方には不向きかもしれません。

課長クラスとなると、1日4時間程度残業していました。また、上司によっても考え方が異なるため、夜遅くまで残る社員を評価する方もいれば早く帰宅することを良しとする方もいます。

このように、その人の特性によって残業時間は大幅に変わりますが、全体として残業時間が多いイメージです。

就職/転職おすすめ度

Wizへの就職/転職おすすめ度は5段階評価中の3です。

【参考】就職/転職おすすめ度とその目安

  • 5…ほとんどの人にお勧めできる会社です。
  • 4…多少のストレスは許容する必要があります。
  • 3…強いストレスへの耐性がない場合はお勧めできません。
  • 2…過酷な労働を愛する人以外にはお勧めできません。
  • 1…すべての人にお勧めできません。

個人によって大きくスキルアップができる反面、その業務内容から退職者が続出していることや残業ありきの仕事になっていること、仕事量に見合う給与ではないこと、上層部の意見が頻繁に変わることから、強いストレス耐性が求められるためこのような評価としています。

Wizへの就職を希望されている方は本記事を参考にしてみてください。

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