JTBへの就職/転職はアリ? 元社員による本音レビュー

本レビューは、元社員による寄稿を、公益の観点からネガティブな内容も含め掲載しています。レビュー内容は一個人の見解であり、当該企業がブラック企業かを断定するものではありません。

腕を組むビジネスパーソン

旅行業界の最大手とされている株式会社JTB。ここからはこの会社に2010年から2020年まで勤務していた元社員が体験談を紹介していきます。職場環境やハラスメントの有無などについてお伝えしますので、転職を検討している方や就職活動中の学生が参考にしていただければ幸いです。

株式会社JTB」の基本情報

英文社名 JTB Corp
本社住所 東京都品川区東品川二丁目3番1号
設立年月日 1963年11月12日(創立年月日は1912年3月12日)
資本金額 1億円
グループ全体の従業員数 23,785名(2021年3月31日時点)

JTBには古い風習がいくつか残っている

JTBは昔からある企業のため、古い風習がいくつか散見されます。たとえば毎朝の朝礼では全員で経営理念を唱和するのです。経営理念は複数あるため、曜日によって唱和する箇所が異なります。しかも代表して唱和する当番が順番に回ってくる決まりになっており、当番になった人は前に出て大きな声で経営理念を読み上げて、その後に残りの従業員が声を揃えて同じ箇所を読み上げるのです。最初にこの光景を見たときは、まるで自衛隊であるかのような印象を受けました。

また部署によっては、朝礼時にラジオ体操を実施しているところもあります。ラジオ体操用のCDを管理職がラジカセにセットして大音量で再生し、音声に合わせてみんなで体操をするのです。タイトスカートを着用していたりハイヒールを履いている女性社員が動きづらそうにラジオ体操をしている姿が印象的でした。このような経営理念の唱和やラジオ体操は時代錯誤のような感じもしますが、JTBはとにかく歴史のある企業のため「昔からずっとやっていることだから…」という理由で古い風習がいつもまでも残り続ける傾向があるのです。

JTBの残業時間は部署によって大きく異なる

残業時間は部署によって大きな差があります。営業部は外回りに重点を置いているため、他社が営業を終える18時以降はほとんど仕事がありません。そのため営業部の社員だけは、極端に残業時間が少ないのです。教育旅行を担当している部署では、修学旅行シーズンを迎えると21時や22時までの残業が当たり前になります。スポーツ事業部では、オリンピックやサッカーのワールドカップなどの世界的なスポーツイベントが開催されると毎日残業になりますが、大きなスポーツ大会の無い時期はほぼ定時で退社できます。

総務部は月末になると会計の締め作業があるため、極端に忙しくなります。その一方で月の中旬に残業が生じることはほとんどありません。そのため総務部では月の中旬を16時退社にする代わりに月末を20時退社にするという取り組みが行われています。業務の少ない時期に早く退社させているので、月末に遅くまで働いたとしても残業扱いにはならないのです。この取り組みは働き方改革の一環として始まりました。

またJTBでは、強制的に残業をさせられることはありません。残業の要請を断ればスムーズにOKしてもらえますし、全社のノー残業デーとは別に個人のノー残業デーを設定することもできます。さらに月の残業時間が40時間を超えるときは、必ず事前に申請書を渡されて承諾のハンコを押してからでないと残業ができない仕組みになっています。JTBでは残業時間を減らす動きが年々強くなっているのです。

JTB社員の年収は、旅行業界では高水準をキープしている

JTBの一般的な年収は、新卒で入社した30代前半の社員で450万円程度となっています。世間一般の平均は下回っていますが、旅行業界の中では高い水準だといえるでしょう。ただし「旅行業界は平和産業」ということがよく言われます。大きな自然災害があったり、ウイルスが世界中に蔓延して人々の行動が制限されたときは、業績が急落するためボーナスがカットされてしまうこともあるのです。世の中の平和が保たれて業界が成長し続けてこそ、年収が上がっていく企業だということを強く認識しておいてください。

ちなみに定年を迎えて再雇用になった場合は、雇用形態が変わるため20代後半の社員と同程度にまで年収が下がるといわれています。

JTBでは一般社員のハラスメントが散見される

JTBは女性社員が多いため、ハラスメントがなかなか無くなりません。管理職以上の従業員に対してはハラスメント研修が実施されるのですが、一般社員向けのハラスメント研修が無いため、管理職に満たない男性社員から女性社員へのセクハラが確認されることがあります。昨今はメッセージのやり取りや、会話したときの音声などを記録として残しやすいので、ハラスメントがすぐに発覚してしまうのです。セクハラをした側の社員は、当然配置換えになります。

また先輩社員が後輩に飲み会の参加を強要するパワハラも散見されます。飲み会への参加を断った後輩が先輩社員から「お前は、この会社で出世できなくてもいいんだな」と強く言われた事例もあるのです。さらに年に数回実施される社員旅行への参加も強要されることがあります。参加を強要している先輩は若年社員の頃に飲み会や社員旅行に積極的に参加して出世を勝ち取った経験があるから、後輩にも無理矢理参加させようとしているのでしょう。しかし今の時代、このような行為はパワハラになってしまいます。

JTBは残業に関する働き方改革が着実に浸透している一方で、ハラスメントについてはブラック企業レベルがまだまだ高いといえます。

JTBのブラック企業レベル

JTBのブラック企業レベルは、5段階評価中の3です。

【参考】ブラック企業レベルとその目安

  • 5…すべての人にお勧めできません。
  • 4…過酷な労働を愛する人以外にはお勧めできません。
  • 3…強いストレスへの耐性がない人にはお勧めできません。
  • 2…他人よりもストレスに弱い人にはお勧めできません。
  • 1…少しブラックなところもある一般的な会社です。

強いストレスへの耐性がない人にはお勧めできません。古い風習に馴染めずに入社して数か月で退社したり、上司からのハラスメントに耐えられずに胃潰瘍になった社員を何人も見ているからです。若手の頃は朝から晩までひたすらデータ入力を任されることもあります。入社を希望するなら、JTBには旅行に関連しない業務がたくさんあることも知ったうえで、応募するようにしましょう。