DXアンテナへの就職/転職はアリ? 元社員による口コミ・評判

本レビューは、元社員による寄稿を、公益の観点からネガティブな内容も含め掲載しています。レビュー内容は一個人の見解であり、当該企業がブラック企業かを断定するものではありません。

腕を組むビジネスパーソン

ここでは、DXアンテナ株式会社へ就職や転職をしようと検討している方に向けて、2010年から2017年まで実際に技術職として勤務していた元社員が就職先・転職先としてオススメなのか、ブラック企業ではないのかを本音でお伝えします。

職務内容はどのようなものなのか、職場環境は良いのか悪いのか、企業としての将来性や安定性はあるのかといったことが気になっている方はぜひ参考にしてください。

DXアンテナ株式会社」の基本情報

英文社名 DX ANTENNA CO.,LTD.
本社所在地 兵庫件神戸市西区室谷1丁目2番2号
創業年月日 1953年8月1日
設立年月日 1956年9月1日
資本金 3億6300万円
上場市場 非上場
従業員数 約389名(2021/7/14時点)

男性が多い職場だが雰囲気は決して悪くない

技術職としてあるあるですが、男性が大半を占める職場となります。そのような環境から体育会系のような雰囲気の職場と言えます。

特定の仲の良いグループで固まっている職場とも言え、先輩や後輩でも気軽に雑談をしたり、一緒に休憩をするなどコミュニケーション能力が高い方は馴染みやすいかと思います。

ですが、体育会系のような雰囲気が苦手な方や馴染めない方は高圧的な言い方やフランクな接し方をパワーハラスメントやセクシャルハラスメントのように感じてしまったり、ストレスを強く感じてしまう可能性があります。

そういった点では、個人で黙々と業務に従事したい方はオススメできません。

年収は低い

DXアンテナ株式会社の年収は高くありません。また、上がりにくい傾向にあります。大卒で月収約220,000円、院卒で約230,000円となり、ベースとなる給与は中小企業としてはスタンダードなレベルです。ですが、そこから案件をクリアしていき、年内に充分な結果を出してもベースの給与は勤めた年数に関わらず上がりにくいです。

これは主軸としていたテレビの受信関連機器の業績が2011年の完全地デジ化以降は伸び悩み、新規事業としているセキュリティ関連の機器もまだ結果を残せていないことが要因だと考えられます。

私の場合は一般的な結果を出したと評価されましたが、勤めていた7年間での昇給は5,000円でした。私だけがそうではなく、先輩方も同様だったことは聞いています。

そのような事情から、月収・年収の足りない分は残業で補っていたのが実情です。収入面での向上を期待している方は就職や転職はオススメできません。

30時間以上の残業代を得るのは難しい

残業時間は30時間までは満額が支払われます。残業については波がありますが、30時間を越えるようなら帰るように上司から指示や忠告が出ます。

ですが、抱える業務のスケジュールはコントロールしにくく、納期の切迫などで残業時間が30時間を越えないと終わらせることができない事態は発生します。

その際に上司に申告や相談をしても、周囲に協力してもらうなどの定型文のようなアドバイスは聞けますが、周囲も同様に忙しいため何の解決にもならない場合が多いです。最終的には効率的に業務を行えていないなどの指摘を受けることもあります。

とはいえ、業務を終わらせないと評価に関わるので、結果的に30時間以上の残業をしながらもその申告はしないで済ませていました。申告しなかった分の残業代は当然のように支払われることはありません。

そのような働き方が苦手な方はDXアンテナ株式会社に勤めることはオススメできません。

スキルアップやキャリアアップが難しい

DXアンテナ株式会社は研修生制度が整っていません。特に費用が発生する研修などはあまり承認されません。よって、新入社員は一般的な社員研修を終えると現場でのOJTで業務を学ぶことになります。

ですが、基本的には個々で身につけたスキルが多く、教える側も不慣れで分かりにくい点があります。受け身の姿勢では決してスキルアップできず、自ら積極的に聞いたり、本を実費で購入して学習しないとスキルアップするのは難しいです。

また、DXアンテナ株式会社のテレビの受信関連機器の業務は高周波回路の設計などの非常にマイナーな技術であり、社内の過去のノウハウを利用することが多く、これまで培ってきたスキルが使えない可能性があります。

一方で、新規事業としているセキュリティ関連の機器はまだノウハウも少なく、社内でも経験者が少ないので意見も聞き入れてもらいやすく、優遇される可能性があります。

新入社員は自分が身につけるスキルが転職する際のキャリアアップに使えるのか注意する必要があり、転職する場合は配属される部署ではこれまでのスキルが通じない可能性があるので、事前の面接などで聞いておく必要があるでしょう。

企業としての安定性や将来性に不安がある

DXアンテナ株式会社は、経営の状態が安定しているとは言いにくいのが本音です。過去には2001年に業績が伸び悩み、船井電機株式会社の子会社になりました。

その後、親会社を船井電機株式会社としてテレビの受信関連機器の業務を行ってきましたが、2011年の完全地デジ化以降は伸び悩み業績は悪化。2017年には株式譲渡により、親会社が船井電機株式会社からエレコム株式会社に異動しています。

個人の会社としては経営の状態が安定しておらず、親会社の他の業績で支えられているのが実情です。親会社との関連性や企業としての将来性としては注意が必要です。

総評・まとめ

DXアンテナ株式会社の就職/転職おすすめ度は5段階評価の2であり、過酷な労働を愛する人以外にはオススメできません。

【参考】就職/転職おすすめ度とその目安

  • 5…ほとんどの人にお勧めできる会社です。
  • 4…多少のストレスは許容する必要があります。
  • 3…強いストレスへの耐性がない場合はお勧めできません。
  • 2…過酷な労働を愛する人以外にはお勧めできません。
  • 1…すべての人にお勧めできません。

その理由は年収の低さと将来性の不安定さ、残業代が気持ちよい形では全て支払われないという一面があるからです。

特に年収面の改善や企業としての将来性は親会社に依存する部分も多いため、就職先・転職先に高収入や安定性を求める方は注意が必要です。

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