北海道糖業への就職/転職はアリ? 元社員による本音レビュー

本レビューは、元社員による寄稿を、公益の観点からネガティブな内容も含め掲載しています。レビュー内容は一個人の見解であり、当該企業がブラック企業かを断定するものではありません。

腕を組むビジネスパーソン

ここでは北海道糖業株式会社への就職や転職を考えている人へ向け、2013年から2019年まで技術者として複数の工場に勤務した元社員が内情をお伝えします。

快適に働くことができる職場環境なのか、スキルアップができるのか、ハラスメントやサービス残業などが横行するブラック企業ではないのかなど、自身の経験に基づいて記します。北海道糖業への就職や転職を検討する際の参考になれば幸いです。

北海道糖業株式会社」の基本情報

英文社名 Hokkaido Sugar Co.,Ltd.
本社住所 北海道札幌市中央区北1条西5丁目2札幌興銀ビル
創業年日 1968年2月5日
資本金 16億円
上場市場 非上場

工場勤務は技術系のスキルアップに最適

北海道糖業株式会社での仕事は大別すると、本社や営業所などのデスクワーク系と工場での生産系があります。

工場での勤務は更に砂糖の製造に関する部署と製造設備を管理する部署に分かれ、それぞれに必要な知識やスキルが異なります。

砂糖製造は原料となるビートの取り扱いや砂糖の成分管理が主な仕事であり、製造設備の管理は遠心分離機や抽出機などのメンテナンスを行うのが普通です。専門知識と豊富な経験を有するベテランが重宝されるのが現場の特色ですが、未経験の新人でも働きながら学べるのでスキルアップを目指すことは十分に可能です。

設備管理には電器や高圧ガス、石油燃料などの扱いに関する知識やスキルも必要になります。

そのため、中途採用者の場合はこれらに関する資格を持っている方が有利と言えるでしょう。中途採用者はそれぞれの工場が人事権を持っているので、即戦力になる人材が求められています。

一方で新卒は本社採用であり、まずは工場の様々な部署をひと通り経験した後、所属先が決まります。そのまま工場での勤務になる他、人によっては営業所での事務作業や営業職に就くこともあります。

北海道糖業は人手が足りない部署に経験者を優先して配属させることが多いので、技術系の仕事に就いた人は別の工場へ異動しても同じような仕事を任されることが普通です。そのため、仕事に慣れている人は更にスキルアップを図ることが可能と言えます。

年収は高いが職場環境は過酷な面もある

北海道糖業の工場ではビートを原料にした砂糖の製造業務を行っています。ビートが収穫される晩秋から工場を稼働させ、年が明けてから数週間ころまでは製造業務が続きます。

砂糖の製造業務に携わる作業員は繁忙期に限って雇用される期間工が主ですが、現場を管理する主任クラスの作業員は正社員です。また、砂糖の成分分析を行うのも正社員の重要な役目になっています。

糖類の製造業は特定産業扱いなので、単純作業に従事する期間工でも地域別の最低賃金よりやや高い金額が支給されます。正社員も同様であり、入社2年目を例にすると年収は400万円よりわずかに少ない程度です。勤続年数が長い人や役職に就いている人は更に年収が大きくなります。

しかし、砂糖を製造する現場は様々な設備が動いているので騒音や振動が激しく、場所によってはビートの加工に熱湯を使うので高温多湿な状態です。繁忙期は工場を終日稼働させているので、12時間勤務の2交代制で従事することになります。心身の疲労が溜まりやすく、過酷な職場環境である事実は否定できません。

残業時間も多く、繁忙期なら次の日の始業時間まで工場にいることも珍しくありません。一方で砂糖を製造しない初春から晩秋までは工場が動かないので、設備の定期的なメンテナンス以外はほとんど仕事がありません。残業も発生しないので、技術系の作業員は本社や営業所で事務の仕事に従事することもあります。

工場と営業所ではハラスメントの中身が異なる

ハラスメントについては立場を利用したパワハラはほとんどありませんが、大声で怒鳴ったり罵声を浴びせるタイプのパワハラは珍しくありません。

繁忙期の工場は常に製造設備が稼働しているので非常にうるさく、大きな声を出さないと聞き取れません。また、砂糖の品質を安定させるには迅速かつ丁寧な調整が必要です。タイミングを誤ると大量の原料が無駄になってしまうので、そのような事態を避けるために語気が荒くなってしまうのはやむを得ないと言えるでしょう。

しかし、急に大声で怒鳴られることに抵抗を感じる人がいるのも事実なので、そのような環境に慣れていない人にとっては決して働きやすい職場ではありません。

セクハラについては力仕事で長時間勤務という性質上、女性が工場で働くことはほぼありません。ビートを積んだダンプカーを誘導するなど、力仕事には含まれない業務に従事することはありますが、それでも他の部署で働く男性の作業員と接する機会は稀です。異性同士の接触が起きないので、工場でのセクハラはほぼあり得ないと言えます。

反面、事務や営業の仕事が主である本社や営業所は女性社員も複数在籍しているので、稀にですがセクハラも発生します。このような理由から北海道糖業の工場では怒鳴られたり罵声を浴びせられるパワハラ、営業所では異性の社員によるセクハラが起きると言えます。

いわゆるブラック企業レベルについては5段階で3という結果ですが、これは工場と営業所の平均値になるので一概にすべての職場が同じ数値というわけではありません。

【参考】ブラック企業レベルとその目安

  • 5…すべての人にお勧めできません。
  • 4…過酷な労働を愛する人以外にはお勧めできません。
  • 3…強いストレスへの耐性がない人にはお勧めできません。
  • 2…他人よりもストレスに弱い人にはお勧めできません。
  • 1…少しブラックなところもある一般的な会社です。

パワハラに強くスキルアップを求める人なら工場での勤務は苦にならない

北海道糖業のブラック企業レベルは5段階で3に当てはまります。特に工場では大声で怒鳴られるパワハラが多いので、ストレスを感じやすい人には適していません。

しかし、製造設備のメンテナンス作業が多いことから技術系のスキルアップに適した職場であることも事実です。パワハラが苦にならず、技術系のスキルを磨きたいと考える人にとっては理想的な職場と言えるでしょう。