進学会への就職/転職はアリ? 元社員による本音レビュー

本レビューは、元社員による寄稿を、公益の観点からネガティブな内容も含め掲載しています。レビュー内容は一個人の見解であり、当該企業がブラック企業かを断定するものではありません。

腕を組むビジネスパーソン

ここでは株式会社進学会への就職や転職を検討している方を対象に、2014年から2021年まで講師として勤務した元社員が自身の経験に基づいて会社の内情をお伝えします。

快適な職場環境なのか、スキルアップを目指せるのか、ハラスメントやサービス残業のあるブラック企業ではないのかなど、就職希望者が知りたい情報を記すので参考になれば幸いです。

株式会社進学会」の基本情報

英文社名 Shingakukai Co., Ltd.
本社住所 札幌市白石区本郷通1丁目北1番15号
創業年日 昭和47年4月(会社設立は昭和51年6月)
資本金 39億8410万円
上場市場 東証1部9760
従業員数 約1000人(令和3年10月現在)
事業内容 サービス業(学習塾の運営)

達成感を得られるのが仕事への意欲に繋がるが年収の違いは大きい

株式会社進学会は北海道を拠点に全国展開をしている学習塾の運営会社です。特に地元の北海道では『北大学力増進会』の名称で知られ、学習塾の代名詞となっています。

進学会に正社員として入社した場合、まずは札幌の本社で研修を受け、それから各地の学習塾へ配属される流れです。講師としての研修は質が高く、限られた時間の中で受講生の学力を向上させるためのテクニックを学びます。

また、講師としての実績は受け持ちの受講生の合格、進学率で判断されることから、結果が出た時の達成感は格別と言えるでしょう。自身の頑張りで受講生が希望通りの進路に進み、その結果として待遇が良くなる仕組みは仕事への意欲の向上に繋がります。

中途採用者はパートやアルバイト扱いになり、最寄りの学習塾で働きます。仕事への評価は基本的に正社員と変わらず、実績次第で正社員に登用される可能性もあります。

その一方で年収については正社員との差が大きいのも事実です。同じ勤続2年目で比較した場合、正社員の講師で約350万円なのに対し、パートやアルバイトは約210万円です。

これは正社員の場合、受け持つ授業の回数が収入に反映されるためです。パートやアルバイトは地域の最低賃金に基づく時給計算とほぼ同額に留まるので、仕事内容に照らし合わせると正社員の方が高待遇と言えます。

また、残業時間については試験シーズンが近づくと教材の確認や特別授業の受け持ちがあるため、月に20時間から30時間ほどの時間が生じます。

残業代は支給されるのでブラック企業のようなサービス残業はありませんが、プライベートの時間が削られることを考えると人によっては不向きかもしれません。

社会的なスキルアップはあまり期待できない

進学会に入社した場合、塾講師としてのスキルアップは質の高い結果を期待できます。受講生に対する教え方や教材の再編集の方法など、受講生の合格・進学率をアップさせるスキルが上達するのを体感できるでしょう。

自身の頑張りが分かりやすい形で反映されるのでやりがいがあり、結果に対する金銭的な利益も大きいことからスキルアップをするほど高待遇になると言えます。

その反面、社会的なスキルについてはあまり成長が見込めません。社内研修では電話対応や受講生の親族との接し方など基本的な事柄を学びますが、それでも数日程度の日程です。他の企業なら数週間から一か月ほどの時間をかけることを考えると、進学会での社員教育は時間をかけていないと言えます。

ハラスメントの問題は少なくない

進学会も他の多数の企業と同様にハラスメントの撲滅を公言しています。ハラスメントが発覚した場合、当事者には厳しい処分を下す方針です。

しかし、その方針がすべての学習塾に浸透しているとは言い切れません。パワハラやセクハラが稀に報告されますが、中でも女性に向けたセクハラが多数を占めています。

進学会で働く人は男女がほぼ同数ですが、男性は講師が多いのに対し、女性は事務職に就くのが普通です。そして女性社員は所属部署に関わらず、ほとんどの場合において外回りの営業もやらされます。受講生を確保するための勧誘行為が営業の主な内容ですが、事務職に就きながら営業も行うのは二人分の仕事に従事するのと同じことなので、心身の疲労が溜まってしまいます。

そのため、進学会は女性の離職率が他の企業よりも高い傾向にあります。自分が望む働き方と実際の仕事内容が合致しないことが大きな理由で、これは講師ではない女性に色々な仕事を押し付ける、セクハラとパワハラが合わさったハラスメントと言っても過言ではありません。

講師ではない男性社員も営業を行うことがありますが、女性社員のように事務職に就きながら営業もやらされるわけではありません。男性社員は営業を専門に行うのが普通なので、この点から見ても女性に対するハラスメントがあると言えるでしょう。

ハラスメントに関してはブラック企業レベルの問題を抱えていると言わざるを得ません。ただ、学習塾によって程度が異なるのも事実です。

すべての学習塾で女性社員が冷遇されているわけではありませんが、転勤によって職場環境が変わる可能性もあります。そのため、学習塾で長く働くことを望む女性は進学会以外の企業を選ぶのが賢明です。

株式会社進学会のブラック企業レベル

進学会のブラック企業レベルは5段階評価で3です。

【参考】ブラック企業レベルとその目安

  • 5…すべての人にお勧めできません。
  • 4…過酷な労働を愛する人以外にはお勧めできません。
  • 3…強いストレスへの耐性がない人にはお勧めできません。
  • 2…他人よりもストレスに弱い人にはお勧めできません。
  • 1…少しブラックなところもある一般的な会社です。

3は「強いストレスへの耐性がない人にはおすすめできない環境」ですが、女性社員に限って言えばこれ以上の過酷な環境と言えます。逆に男性社員の場合は頑張り次第で目に見える形での結果が得られるので達成感があり、その点を考慮すると数値は下がります。ブラック企業レベルの数値は男女の働きやすさの違いを合わせた平均値なので、就職先として検討する際は注意が必要です。