サブスクリプション(サブスク)とは? 意味とサービス例と注意点

サブスクリプションとは、製品やサービスを一定期間利用するために、客が定められた料金を支払う形のビジネスモデルを意味します。物を購入して所有権を得るのとは異なり、料金の支払いによって一定期間の利用権を得ているのが特徴です。

省略して「サブスク」とも呼ばれます。英語の「subscription」をそのまま使用したカタカナ語です。

もともとは、新聞や雑誌の定期購読サービスなどが代表的な例でしたが、社会のデジタル化が進んだ昨今は、動画配信サービスや音楽配信サービスなどがその代表例となっています。

今回は、そんなサブスクリプション(サブスク)のサービス例や、定額制との違い、メリット、デメリットと注意点などについて見ていきたいと思います。

目次

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サブスクリプションのサービス例

サブスクリプションのサービスにも様々な形態があります。

今回は、動画配信サービス、音楽配信サービス、オンライン英会話、ソフトウェア、自動車、飲食店、新聞、雑誌における具体例を見ていきたいと思います。

動画配信サービス

サブスクリプションの動画配信サービスは、多くの場合、月単位の定額制で、登録することでそれぞれのサービスが提供する映画やドラマ、アニメ、バラエティなどを、パソコンやスマートフォン、タブレット、テレビで楽しむことができます。

利用促進のために、無料お試し期間が設定されていることがほとんどです。中には閲覧に別途料金の支払いが必要なコンテンツも存在しています。

代表的なサービスとしては、以下のようなものがあります。

  • Amazonプライム・ビデオ
  • Netflix
  • Hulu
  • dTV
  • U-NEXT
  • AbemaTV
  • Paravi
  • FODプレミアム

音楽配信サービス

サブスクリプションの音楽配信サービスは、多くの場合、月単位の定額制で、登録することでそれぞれのサービスが提供する音楽を、パソコンやスマートフォン、タブレット、テレビで楽しむことができます。

利用促進のために、無料お試し期間が設定されていることがほとんどです。

代表的なサービスとしては、以下のようなものがあります。

  • Prime Music
  • Amazon Music Unlimited
  • Apple Music
  • LINE MUSIC
  • Spotify
  • dヒッツ
  • AWA
  • YouTube Music Premium

オンライン英会話

サブスクリプションのオンライン英会話サービスは、多くの場合、月単位の定額制で、登録することで決められた時間や回数、Skypeなどを利用したオンライン環境で英会話のレッスンを受けることができます。

利用促進のために、無料お試し期間が設定されていることがほとんどです。

代表的なサービスとしては、以下のようなものがあります。

  • DMM英会話
  • QQ English
  • Bizmates
  • hanaso
  • ネイティブキャンプ
  • ベストティーチャー
  • ジオスオンライン
  • EF English Live
  • English Talk
  • レアジョブ英会話
  • ECCオンラインレッスン
  • スモールワールドオンライン英会話
  • 産経オンライン英会話
  • e英会話

ソフトウェア

コンピューターのソフトウェアの利用に関しても、サブスクリプションサービスが導入されています。

一般的な資料作成ソフトを始めとして、画像制作ソフト、セキュリティソフト、チャットツールなどに至るまで、あらゆる種類のソフトウェアがサブスクリプションサービスで提供されています。多くの場合、月単位の定額制となっています。

代表的なサービスとしては、以下のようなものがあります。

  • Microsoft 365(Word、Excel、PowerPointなど)
  • Adobe Creative Cloud(Photoshop、Illustratorなど)
  • McAfee(セキュリティソフト)
  • Slack(チャットツール)
  • Chatwork(チャットツール)
  • LINE WORKS(チャットツール)

自動車

若者の自動車離れもあり、自動車の利用に関しても、トヨタやホンダがサブスクリプションによる定額制の利用サービスの提供を開始しています。

代表的なサービスとしては、以下のようなものがあります。

  • KINTO ONE(トヨタによる提供サービス)
  • Honda マンスリーオーナー(ホンダによる提供サービス)

飲食店

サブスクリプションサービスを導入する飲食店も現れています。

多くの場合、月単位の定額制で、登録することで期間中にかぎり、食べ放題、飲み放題サービスや割引サービス、特定メニューの提供などを受けることができます。

新聞、雑誌

元祖サブスクリプションサービスと言えば、新聞や雑誌の定期購読サービスです。

多くの場合、月単位の定額制で、登録することで契約した新聞や雑誌が送られてきます。また、昨今ではオンラインでの記事の閲覧サービスも提供されています。

ここまでご紹介してきたサービス例以外にも、多くの業種でサブスクリプションを名乗るサービスの提供が行われています。

サブスクリプションと定額制の違い

前述のサービス例をご覧いただくと、サブスクリプションは定額制の使い放題サービスと同義で使われているように見えます。

サービス提供の実態として「サブスクリプション=定額制使い放題」であることに間違いはなく、サブスクリプションと定額制の定義の違いを明確に述べることは難しいのが実情です。

しかし、使われている意味合いは同じであっても、それぞれのもともとの概念的な位置づけは以下のように異なっています。

  • サブスクリプション…もともとは、売買契約により所有権が移動して完結する「買取方式」と対比される概念
  • 定額制…もともとは、利用した分に応じて課金される「従量制(従量課金制)」と対比される概念

あまり気にしなくても問題ない違いだと言えるでしょう。

サブスクリプションのメリット

サブスクリプションには、消費者側とサービス提供者側のそれぞれに、以下のメリットが存在していることから、幅広く利用されています。

消費者側のメリット

  1. 計画的に利用すれば、普通に購入するよりも割安になる可能性がある
  2. 必要なくなったら解約し、コストカットすることができる
  3. モノを所有しないため、管理コストや維持コストを節約できる
  4. 追加費用なしでいろいろ試せるため、新しい興味に出会える可能性がある

サービス提供者側のメリット

  1. 継続的な売上を計算することができる
  2. 消費者の初期費用が抑えられることで、新規の導入障壁を下げられる
  3. 消費者の継続的な利用による行動データを蓄積し、マーケティング活動に利用できる

サブスクリプションのデメリット、注意点

一方で、サブスクリプションには、消費者側とサービス提供者側のそれぞれに、以下のデメリットが存在しており、注意が必要です。

消費者側のデメリット、注意点

  1. 利用しなくても料金は発生し続ける
  2. 初期費用が抑えられることで、つい不要な契約をし、結果的に費用がかさむことがある
  3. 複数のサービスを利用することで管理が難しくなり、不要なものの解約を忘れがちになる
  4. 一括で提供される製品やサービスに興味のないものが含まれていることがある

計画的に利用すれば、普通に購入するよりも割安になる可能性がある一方で、利用していなくても料金が発生し続けることから、不要なものの解約し忘れなどで、無駄な支払いを行い、結局、普通に購入するよりも割高になってしまうケースがあります。

また、初期費用が抑えられることで、利用することへの心理的な障壁が下がり、ついつい必要がないサービスも契約してしまい、トータルコストが高くなってしまうケースがあります。

サービス提供者側のデメリット、注意点

  1. サービス開始直後は利用者が少なく、利益を出すのが難しい
  2. 継続的なサービス利用が前提となるため、カスタマーサポートの負担が大きい
  3. 継続的にサービスを利用してもらうために、常に新しいコンテンツが求められるなど、運用コストがかかる
  4. 安価で利用できることで、ブランド価値を下げる可能性がある

企業にとっては、一度始めてしまうと、恒常的に多くの運用コストがかかる上に、利用者が一定以上になるまで利益が上がらないという、ある程度の体力がないと立ち行かない事業であることが少なくありません。

どのような事業においても同じことですが、事前の市場調査と、収益とコストの予想はしっかりと行い、やり遂げる覚悟を持って始める必要があります。

「なんかよさそうだからとりあえずやってみよ」、「考えるよりも動いてみた方がいいんだよ」などと、なんとなくの勢いで始めることは、企業にとっても、消費者にとっても、不幸な結末が待っていると言わざるをえません。

まとめ:サブスクリプションサービスのこれから

若者の貧困化や少子化、コロナ禍により、企業が消費者に対して従来どおりの購買活動の継続を期待するのは難しくなっていると言わざるをえません。

そのような中、消費者にとって、短期的に大きなお金を必要とせず、不要になれば支払いをやめることができる、ローリスクなサブスクリプションサービスは、消費に及び腰な消費者のニーズにマッチし、企業のこれからの経営を支える可能性を秘めた存在だと言えます。

前述の社会課題は簡単に解決できるものではありません。これからも様々なサブスクリプションサービスが生まれ、定着していくものと思われます。

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