ここでは飲食店の「株式会社魁力屋」への就職や転職を考えている人へ、2013年から2021年まで現場で勤務していた社員が、職場環境や働きやすさ、パワハラの有無などを、全て実体験としてお伝えしていきます。
株式会社魁力屋では大きく分けて店舗勤務で商品を販売する組織と、本社で現場を管理する組織の二つがあります。この記事では主に、店舗勤務にて製造販売をしている作業組織での詳細を中心に進めていきます。
｢株式会社魁力屋｣の基本情報
本社所在地 京都府京都市中京区烏丸通錦小路上ル手洗水町670フクトクビル6階
設立 2005年6月1日
業種 小売業
事業内容 ラーメンの飲食店事業
資本金 1億7075万6000円
市場情報 非上場
従業員数 約1000名（非正規従業員を含む）
働きやすさは店舗とその場の人間関係に依存する
飲食店ならどこの店でもそうだと思いますが、現場では昼食時のピーク時はほぼ肉体労働です。レジ打ちから配膳、注文聞きなど多岐に渡り、その間は動きっぱなしです。そのせいで腰や足を壊す人もいました。
魁力屋はラーメン屋なので、回転率が重要になります。そのため、とにかく早く商品を出さなければならないので、効率性も求められる職場です。
魁力屋では、各店舗ごとに店長または店舗責任者といういわゆる店の代表がいます。最初は、その店長に仕事を習いながら業務を進めていきますが、店長は2年ごとに変わります。最初の店長に仕事を習っても、新しい店長が来た時に少しやり方が変わることがあるため、ある程度柔軟性が必要になるでしょう。
店舗によっては、店長や正社員、アルバイトの全員が言っている事が違うという場所もあり、それにより派閥が形成され、店舗内で揉めることもあります。そのため、ストレス耐性も必要です。
また、店長個人との相性もあり、それによって働きやすさは大きく変わってくると思います。そして、店舗間での異動もあります。そのため、異動した先の店舗のやり方にも合わせることが必要です。
残業時間については店舗ごとに千差万別で、繁盛している店では閉店後の作業も膨大で、一時間を越す量の残業も珍しくありません。逆に全然客が来ないような店では、閉店と同時に帰れるところが殆どです。
ハラスメントは店にいる人間次第
魁力屋での＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊。私自身はハラスメントを受けたことはないですが、人によっては店長から嫌われ、＊＊＊＊＊＊病んで退職した人もいれば、自分の言う事に賛同しない人間を仲間外れにして無視する人、店長がいなくなった途端に性格が豹変し、自分勝手に事を進めようとする人などがいました。
また、それらの人間に対する処遇は、良くて他店舗に飛ばすことで、解雇することは殆どありません。そのことからも、本部から現場の人間関係を良くする気は全く感じません。それだけではなく、正社員でも急に来なくなる、いわゆるばっくれる人もいます。
さらに、これはハラスメントとは異なりますが、上記に書いた全員言っている事が違うことに通じているのか、客から｢商品の味が食べるごとに違う｣というクレームをもらう事がありました。
以前自分が働いていた時にも、あまりにも客から味が違うことを指摘されたため、一度商品を作れる人全員に抜き打ちで作らせ、味を確かめたことがあります。その時も、作る人によって味が全く異なりました。飲食店なのに、味に統一性がないのは、問題があると私は思います。
年収やスキルアップについて
年収や給与は普段の労働内容に適した金額か、水準よりも高い方ではないかと私は感じます。店舗自体が赤字でもそれに伴って給与を減らされることはまずないです。
スキルアップに関して言えば、最初は洗い場から始まります。水回りの仕事なので手がかなり荒れることに注意が必要です。洗い場に慣れてきたら次はデシャップと言われる商品を提供する所に移動します。ここでは出てくる商品を客のもとに届ける作業を行います。ピーク時にはひっきりなしに商品が出てくるので、スピードが求められる場所です。
後は、麺場や焼き場といった商品を作る場所があります。商品を美味しく作ることは大前提ですが、だからといって客を待たせて良いわけではなく、なるべく早く商品を客に提供できるかが重要です。
それらは、店長が個々のスキルを正当に判断し、配置を検討します。そのため、昇進自体は本人次第で、努力をすればどんどん上がれます。また、本人の希望で魁力屋の営業部門や人事部門といった組織にも行けます。
福利厚生や待遇について
魁力屋では毎月昇給と昇進があります。そのほかにも、食事補助や役職手当なども出ます。育休や産休もあるので女性でも働きやすく、社会保険も充実しており、社員寮もあるためそのあたりは水準以上でしょう。
のれん分け独立支援制度というものもあり、魁力屋からのれん分けし、自分の店を持てる制度があります。そのため、起業を目指している人に対しては、良い練習の場になるのでおすすめです。実際この制度を利用して自分の店を持った上司がいます。
給与や福利厚生は充実している反面、ストレス耐性がなければ魁力屋ではやっていけないことから考えると、就職／転職おすすめ度は高いとは言えないでしょう。
魁力屋では柔軟性が全て
魁力屋では一人一人によりやり方が違います。昇進により店舗責任者になれば、ある程度の裁量は認められますが、それまでは店長や店舗責任者に盲従する形になります。意見を聞き入れてくれる人は珍しいと言えます。
また上記に記した通り、やり方が違うのでうまく合わせなければかなりのストレスになります。ですが給与面や福利厚生では不自由はないので、就職／転職おすすめ度は3です。
【参考】就職／転職おすすめ度とその目安
- 5…ほとんどの人にお勧めできる会社です。
- 4…多少のストレスは許容する必要があります。
- 3…強いストレスへの耐性がない場合はお勧めできません。
- 2…過酷な労働を愛する人以外にはお勧めできません。
- 1…すべての人にお勧めできません。
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