北海道教育委員会への就職/転職はアリ? 元職員による本音レビュー

本レビューは、元職員による寄稿を、公益の観点からネガティブな内容も含め掲載しています。レビュー内容は一個人の見解であり、当該組織がブラックな職場かを断定するものではありません。

腕を組むビジネスパーソン

ここでは、北海道教育委員会(事務局)への就職や転職を検討している方に向けて、2001年から2018年まで実際に勤務していた元職員が、北海道教育委員会は、就職や転職をする先の職場としてお勧めなのか、健やかに働いていける職場環境なのか、ブラック企業レベルはどのくらいなのかといった観点で、実際のところをお伝えしています。

北海道教育委員会は真面目な社風

北海道教育委員会事務局の仕事は地方公務員ですので、その社風は、やはり「お堅い」印象になるかと思います。当然ですが、コンプライアンス意識が強く、きちんと調べてルールを守り、やるべきことをやるという真面目な人が多いです。

しかし、堅苦しい人ばかりかというとそうではなく、残業が多くて過酷な分、仲間意識が芽生えやすく、意外にフレンドリーで話しやすい人が多いと思います。仕事も丁寧に教えてくれる親切な人が多いです。中にはハラスメント的な発言をする人もいますが、そうした職員への風当たりは年々強くなっており、管理職にも「ハラスメントに気を付けよう」という意識が徐々に根付いていると思います。

公務員という安定した職業を選択している分、ガツガツした攻めの姿勢や、体育会系バリバリのノリを持った人はそれほど多くないので、真面目にコツコツ仕事をしたいと思う方に向いた職場かなと思います。職場は北海道各地にありますが、特に地方には比較的若い職員が多く、懇親会や行事等の機会も頻繁です。そのため社内恋愛や社内結婚も多く、うまくいけばおめでたいことですが、そうならなかった場合も噂がつきまとうので、注意が必要です。

北海道教育委員会の残業時間はかなり多い

北海道教育委員会の残業時間は、部署によって異なりますが、定時で帰れる職場はあまり多くないです。「働き方改革」の流れで、時間外労働の削減が声高に言われてはいますが、それでも議会対応や、突発的な事件などに対する対応、緊急の調査など、そんなことは言っていられないという状況が多々あり、それによって通常業務にしわ寄せがきて、残業時間はどうしても多くなってしまうという傾向が強いです。

部署やその人の能力、上司のマネジメントによっても異なりますが、極端に残業が多い部署では、一度帰ってから夜にまた出勤したり、職場で徹夜して朝シャワーを浴びるために家に一度帰ったりというような、過酷な働き方をしている職員もいます。そうした部署は一部ですし、どんな部署になるかは運次第ですが、そうした職場に配属されてしまうと、体や心を壊してしまう可能性があるので、かなり体力とストレス耐性に自信があるという方向けの職場なのかなと思います。残業時間だけでいうと、ブラック企業レベルはかなり高いと言えます。

育児中だったり介護中だったり、早く帰らなければならない事情を抱えた職員に対しては、比較的落ち着いた部署に配属するなどの配慮はしてもらえますが、誰もが多くの仕事を抱えているので、定時で上がるためには、自分自身がかなり努力して最短で帰れるようわき目もふらず仕事をしなければならない、という状況もかなりあります。「あまり残業ができない」という事情を抱えた方には難しい職場かもしれません。

しかし、有給休暇については、自分の仕事がきちんと終わっていれば、周囲に気を遣うことなく自由に取得できるので、能力とやり方次第では、自分の裁量で柔軟な働き方ができるとも言えます。あまり忙しくない職場では、計画的に仕事をこなして、1週間休んで海外旅行に行く人もいるようです。

北海道教育委員会の年収は安定している

地方公務員なので、不況でも安定した年収が見込めます。毎年昇給し、年2回の賞与も、同地域の企業に比べるとよい方だと思います。新卒採用の30代で、年収約400万~500万程度になります。転職者の場合、経験年数や前職の内容にもよりますが、前職の経験を加味した給料になります。

基本給だけでなく、通勤手当・住居手当・扶養手当・寒冷地手当など、基本給以外にもらえる手当が充実しているのも魅力です。事務職の場合は、残業代もきちんと支給されるので、残業代が多い職場では、かなりの高収入が見込めます。その代わり、残業の少ない部署に異動になると、急激に年収が落ちるという現象が起きがちです。

北海道教育委員会は辛いながらも成長できる環境

北海道教育委員会は、残業代が多く、仕事量が多いということをお伝えしてきましたが、その分、スキルアップにもつながる職場とも言えます。膨大なデータを処理することが多く、数字は絶対に間違えられないため、Excelやパソコンの技術は必須で、小さな事務所や中小企業では使わないような、様々な関数やテクニックを覚えることができます。

また、多くの方に伝わる文章を作らなければならないので、文章能力も上がります。一般職でも事務処理能力全般が身に付き、管理職にステップアップした場合は、対外的な交渉力やプレゼン能力も身に付きます。能力があれば、若くても比較的重要なプロジェクトを任されることもあります。上司や周囲が成長を見守ってくれ、声がけしてくれたり、昇給や手当額に反映されたりするので、やりがいも感じられます。

ただし、社会人として総合的に成長することはできますが、特に一般の事務職の場合、その後民間企業に転職した場合に役立つような資格取得につながるような専門的な能力はあまり養われないので、これぞという専門性を身に着けて、ここからさらにステップアップしたいという方には、向いていないかもしれません。

北海道教育委員会のブラック企業レベル

北海道教育委員会は、真面目な人が多く、社員同士のコミュニケーションが取れていること、安定した年収が見込めること、休暇が自分の裁量で取れることなどの良い面もありますが、残業量・仕事量はかなり多めです。個人の主観ですが、ブラック企業レベルは、5段階でいうと「3」です。強いストレスへの耐性がない人にはお勧めできません。

【参考】ブラック企業レベルとその目安

  • 5…すべての人にお勧めできません。
  • 4…過酷な労働を愛する人以外にはお勧めできません。
  • 3…強いストレスへの耐性がない人にはお勧めできません。
  • 2…他人よりもストレスに弱い人にはお勧めできません。
  • 1…少しブラックなところもある一般的な会社です。