横浜銀行への就職/転職はアリ? 元社員による本音レビュー

本レビューは、元社員による寄稿を、公益の観点からネガティブな内容も含め掲載しています。レビュー内容は一個人の見解であり、当該企業がブラック企業かを断定するものではありません。

腕を組むビジネスパーソン

IT化が急速に進行し、大変革期に突入している金融業界。その業界の代表格とされている銀行員という職業には、どのような特徴があるのでしょうか。私は2013年から2015年まで正社員として横浜銀行に勤務していました。今回はその日本最大級の地方銀行で働いていたときの体験談を紹介します。

株式会社横浜銀行」の基本情報

英文社名 The Bank of Yokohama,Ltd.
本社住所 神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目1番1号
創立年日 1920年12月16日
資本金 2,156億2800万円
従業員数 約4500名

始業時の朝礼には独特な雰囲気がある

まずは横浜銀行における総合職と一般職の違いを説明します。

転勤を重ねて複数の支店での勤務を経験しながら出世を目指すのが総合職です。融資に関する業務や口座を開設してもらうための営業は、すべて総合職が担います。

これに対し本人が希望しない限り転勤はなく、定型的な業務を任されるのが一般職です。店舗の窓口業務は一般職の社員と派遣社員が担っています。ちなみに4年制大学の新卒として横浜銀行に入行した場合は、総合職と一般職で基本給に3万円の差があります。

総合職であっても一般職であっても働き始めると、上司からは「とにかく日経新聞を読みなさい」としつこく言われます。そして朝礼では、日経新聞の銀行に関する記事の読み合わせが行われるのです。

さらに総合職の社員は、その日のノルマを大きな声でひとりひとり発表させられます。このノルマを発表したときに上司からかけられるプレッシャーは、私にとってかなりのストレスでした。

ノルマのキツい日にちょっと自信なさげに数値を発表したときは、上司から「もっとハッキリと言え」とゴミ箱を蹴飛ばしながら叱咤されたこともあります。いま思い返せば、あれは完全なパワーハラスメントだったと思います。

総合職の社員は意外と残業をしている

銀行に就職すると、他の業界で働いている友人から「銀行はいつも3時で閉店するからいいね」とよくいわれます。しかし3時で閉店するからといって、必ずしも毎日定時で帰れるわけではありません。

外回りの営業から戻ったら顧客から預かった通帳や現金を整理しなければなりませんし、融資に関する書類も細かくチェックしなければなりません。外回りから銀行に戻るのが18時だとすると、これらの業務はすべて残業時間にやらなければならないのです。

ちなみに横浜銀行の総合職は法人営業で1人あたり約20社、個人営業で1人あたり約120人を担当しています。すべての顧客と日中にアポイントが取れるはずはないので、顧客が夜間の時間帯を指定してきたら残業時間に外回りをすることもあります。

総合職にはこのような現状があるので、1か月の残業時間が10時間を下回ることはほとんどありません。

ただし夜間のアポイントが前々から決まっている場合は、社員の出勤時間を遅らせて残業扱いにはしない対応が取られることもあります。この遅い時間の出勤制度ができたおかげで、1か月の残業が40時間を超えることはさすがになくなりました。

銀行員の給与事情について

横浜銀行の社員の年収は、平均で700万円を超えています。20代後半にはほとんどの社員が年収500万円を超えるので、他の業界と比べるとかなり高い水準です。

しかし30代に突入すると収入にバラツキが出始めます。20代で着実にスキルアップをして良い営業成績を収めることができている社員は高給取りになれますが、出世競争に敗れた社員の給与はかなり低く抑えられます。

そして45歳までに重要なポストに就けなかった場合は、取引先に転籍させられたり関連会社への出向を命じられたりするのです。

銀行員といえばかつては安定した職業の代名詞的存在でしたが、フィンテックの影響で横浜銀行も人員削減を強いられています。

かつての不手際がきっかけでおかしなルールができた

私が配属になった支店にはおかしなルールがありました。それは、ランチは必ず職場の休憩室で食べなければならない、というルールです。

一昔前に総合職の社員同士がランチの時間帯に飲食店で仕事の話をしていたところ、近くに座っていた同業者に融資に関する大事な情報を盗み聞きされたことがきっかけでこのルールができたそうです。

午前中から外回りをしていたとしても、昼食を食べるなら必ず支店に戻らばければならないのでかなり面倒です。キツいノルマが課されるだけでなく、ランチの場所に制約を設ける点でも横浜銀行はブラック企業レベルが高いなと感じました。

また先程は上司がゴミ箱を蹴飛ばしながら叱咤した事例を紹介しましたが、その他にも私が提出した申請書を上司が気に入らなかったときにその申請書を投げ返されたこともあります。

直接的な暴力を振るわれるわけではありませんが、このような威圧的行為は社員の精神状態に大きなストレスを与えています。金融システムが次々と改良されるのと同時進行で、上司のパワーハラスメントに対する意識も改善されてほしいものです。

横浜銀行のブラック企業レベル

横浜銀行のブラック企業レベルは5段階評価中の3です。強いストレスへの耐性がない人にはお勧めできません。

【参考】ブラック企業レベルとその目安

  • 5…すべての人にお勧めできません。
  • 4…過酷な労働を愛する人以外にはお勧めできません。
  • 3…強いストレスへの耐性がない人にはお勧めできません。
  • 2…他人よりもストレスに弱い人にはお勧めできません。
  • 1…少しブラックなところもある一般的な会社です。

時には上司からパワハラを受けることもありますが、私の場合は何とか耐えることができました。銀行を舞台にしたドラマもこれまでたくさん放送されているので、総合職の雰囲気はおおまかに把握できると思います。「銀行で新しいビジネスモデルを構築したい」という意気込みのある人は、ぜひ横浜銀行に応募してください。