日糧製パンへの就職/転職はアリ? 元社員による本音レビュー

本レビューは、元社員による寄稿を、公益の観点からネガティブな内容も含め掲載しています。レビュー内容は一個人の見解であり、当該企業がブラック企業かを断定するものではありません。

腕を組むビジネスパーソン

ここでは日糧製パン株式会社で2012年から2019年まで勤務した元社員が、就職や転職を考えている方に向けた情報をお伝えします。

日糧製パンは長く働くことができる快適な職場なのか、ハラスメントやサービス残業が横行するブラック企業ではないのかなど、自身の体験に基づいて記すので参考にしてもらえれば幸いです。

日糧製パン株式会社」の基本情報

英文社名 NICHIRYO BAKING CO., LTD.
本社住所 札幌市豊平区月寒東1条18丁目5番1号
創業年日 1943年(会社設立は1946年5月16日)
資本金 10億5197万円
上場市場 札証2218
従業員数 686人(2021年3月現在)
事業内容 パン、菓子等の食料品の製造、販売

職場環境は営業所と工場とで大きく異なる

日糧製パン株式会社は北海道を拠点にした、菓子パン類などの食料品を製造、販売する会社です。会社は大別すると商品を製造する工場と、営業や販売に関する業務を行う営業所があります。それぞれの仕事内容が異なるため、職場環境も大きく異なっています。

工場では菓子パンをはじめとする様々な食料品の製造を行っているため、働く人には徹底した衛生管理が求められます。

仕事そのものは原料の投入や機械操作、商品のチェックなど単純作業の繰り返しが多いので特別な知識や技能は必要ありませんが、勤務時間中は休みなく作業が続くので体力が必要です。また、繁忙期には残業時間も発生することから、長時間勤務になりやすいと言えるでしょう。

営業所での仕事は小売店や原料の卸業者など、自社の業務に関係する取引相手との商談や自社の商品を売り込む営業が主な仕事です。コミュニケーション能力が求められる他、市場の流行や需要を把握するための情報収集力も求められます。

正社員として就職する場合、まずは本社所属で複数の部署を巡り、次いで工場での製造業務に従事してから適した部署への配属になるのが普通です。一方で中途採用者は基本的にパートやアルバイト扱いであり、最寄りの工場での製造業務に就きます。

年収は正社員の場合、新卒2年目で約330万円から350万円です。ここから勤続年数や役職の有無で年収の額が変わります。パートやアルバイトは多くの場合、地域の最低賃金とほぼ同額の収入です。

営業所勤務での残業時間は月平均で約10時間から15時間です。営業や販売の業務は取引相手の都合に合わせて動くことが多いのが理由ですが、プライベートの時間を大切にしたい人には向かない仕事と言えるでしょう。

社会人としてのスキルアップは営業所勤務の方が有利

スキルアップを目指す場合、営業所勤務におけるコミュニケーション能力の向上がもっとも現実的な目標と言えるでしょう。取引の際は自分が有利になることが重要ですが、営業所勤務なら業務の一環で幾度も取引相手と話し合う機会があります。優れた営業マンになるためには経験を積むことが重要ですが、営業所での勤務なら将来に役立つ経験を豊富に積むことができるでしょう。

一方で工場勤務の場合は必ずしも有益な経験が得られるとは限りません。大規模な工場での製造業務は多くの場合、工程の一部をひたすら繰り返す作業になるためです。菓子パン作りを例に挙げても、原料の投入や機械操作、完成した商品のチェック作業などはすべて分業化されています。

一人の作業員が菓子パンを作り上げるわけではないので、パン作りに必要なスキルアップは得られません。また、パン作りの工程は会社ごとに異なるので、日糧製パンから他の会社に転職した場合、自身が携わった工程作業は必ずしも役立つとは限らないのです。

そのため、スキルアップに関していえば汎用性のあるスキルが得られる営業所勤務が有利と言えます。

ハラスメントは稀にだが発生する

セクハラやパワハラなどのハラスメントは営業所、工場問わず稀に発生します。

日糧製パンはハラスメントに対して厳しい処分を下しますが、本社の方針は必ずしもすべての部署に行き届いているわけではありません。個人単位ではハラスメントの問題性を軽視するケースがあり、そのような人の手にかかるとハラスメントが起きてしまうのです。

役職に就いている人が一般社員にハラスメントを行う他、正社員がパートやアルバイトにハラスメントを行うこともあります。営業所では社員が取引相手に無茶な条件を押し付けるパターンもありますが、いずれの場合も仕事への悪影響が大きいことから、発覚すると降格や解雇など厳しく処罰されるのが普通です。

このような点から、日糧製パンはハラスメントは起こるものの、発覚したら厳しく罰せられる会社と言えるでしょう。まったくハラスメントが起きないことが理想ですが、実際は稀であっても起こってしまいます。その際に隠すのではなく、迅速に対処できるのが一流の会社と言っても過言ではありません。

その点、日糧製パンは不測の事態が起きた際の対処が早く、業務への悪影響も最小限で済んでいるのが実状です。ブラック企業レベルは非常に低いので働きやすいと言えますが、個人差があるので断言はできません。

日糧製パンのブラック企業レベル

日糧製パン株式会社のブラック企業レベルは、5段階評価で1です。

【参考】ブラック企業レベルとその目安

  • 5…すべての人にお勧めできません。
  • 4…過酷な労働を愛する人以外にはお勧めできません。
  • 3…強いストレスへの耐性がない人にはお勧めできません。
  • 2…他人よりもストレスに弱い人にはお勧めできません。
  • 1…少しブラックなところもある一般的な会社です。

少しはブラックな点があるものの一般的な会社なので、営業所や工場を問わずどこも働きやすいと言えます。しかし、職場環境の良し悪しは人それぞれの相性に関係するのも事実です。好意的な評価が多い職場でも実際には働きやすいとは言えない環境というケースもあるので、日糧製パンで働くなら評判は気にしつつ、慎重に判断する姿勢が必要になります。