ブレーンバンクへの就職/転職はアリ? 元社員による本音レビュー

本レビューは、元社員による寄稿を、公益の観点からネガティブな内容も含め掲載しています。レビュー内容は一個人の見解であり、当該企業がブラック企業かを断定するものではありません。

腕を組むビジネスパーソン

学習塾の「四谷学院」はほとんどの人が耳にしたことがあると思いますが、この学習塾を運営している会社はあまり知られていないという現状があります。四谷学院を運営しているのは、ブレーンバンク株式会社です。

私はこの会社に2015年から2020年まで正社員として在籍していました。今回は職場環境や福利厚生の観点から、私の体験談を紹介します。

ブレーンバンク株式会社」の基本情報

本社住所 東京都新宿区四谷1-10
創立年月 1974年8月
資本金額 1000万円
従業員数 約800名

講師以外の社員は生徒数の増減で評価が左右される

学習塾というのは、講師と生徒だけで成り立っているものではありません。多くの事務作業をこなす職員がいてこそ、学習塾は成り立つのです。

総合職として採用してもらった私は、四谷学院の自由が丘校に配属されました。入社当初の主な業務は、生徒集めです。

新聞の折り込み広告に記載する内容を検討したり、ポスターを貼ってもらうために近隣の高校へ営業に行ったりもします。近隣住宅へのポスティングを任されたこともありました。ポスティングはアルバイトスタッフがやるイメージが強いですが、ブレーンバンク株式会社では入社1年以内の社員も研修の一環としてポスティングを担当しなければならないのです。

ただし営業活動に力を入れれば入れるほど、生徒数の増加という良い結果につながるので、ポスティングをしているときもブレーンバンク株式会社をブラック企業だと感じたことはありませんでした。

入社してからの3年間で着実にスキルアップできた社員は、4年目以降に時間割や講師のコマ数を決められるようになります。学習効果を考慮しながら時間割を設定しベストな講師を配分していくのですが、ここで1つ問題が生じます。フリーランスで活動している講師が、コマ数を増やしてもらおうとして、個人的にお中元やお歳暮を持ってくるのです。

会社の方針としては個別の社員に向けた講師からのギフトを、受け取ってはいけないことになっています。少しでも多くの実績を残したいフリーランスの講師の気持ちも理解できますが、ブレーンバンク株式会社は公平性を重視して講師を配分しているのです。

基本給のからくりと、ありがたい奨励金制度について

私の初任給は26万6千円でしたが、この給与には落とし穴があります。四谷学院の基本給には毎月25時間分の残業代としての3万8千円も含まれているのです。

受験の勝負を分けるといわれている夏休みや追い込み時期の冬休みは、短期入会の生徒数がプラスされるため事務作業も多くなり、ほぼ毎日残業になります。

また受験シーズンが終わったばかりの3~4月も、新年度の入会希望者の対応をしなければならないため、残業時間が多くなります。四谷学院は社員の残業を前提とした少ない人員で運営をしているので、基本給に最初から残業代を含めているのでしょう。

「毎月25時間もの残業を前提にするということは、ブラック企業レベルが高いんじゃないか」と思った人もいるかもしれませんが、実際のところは1か月平均の残業時間は20時間弱でした。

繁忙期は月の残業が25時間を超えることもありますが、その場合は25時間を超えた分の残業代がちゃんと支給されます。ちなみに社員の年収は30代前半で400万円を超え、40代前半で500万円を超えるのが標準となっています。

またブレーンバンク株式会社の福利厚生には、ありがたい制度があります。それは「成長奨励金制度」「読書奨励金制度」「健康奨励金制度」です。自分を成長させるために旅行に行ったり芸術に触れることを想定し、成長奨励金として年間10万円ももらえるのです。それにプラスして読書奨励金は年2万円で、健康奨励金は8万円です。

ブレーンバンク株式会社は社員のプライベートを充実させるために、1人あたり年間20万円もの奨励金を支給してくれます。もちろん本を買ったりスポーツジムの月会費を払うたびに領収書を会社に提出する必要はありません。旅行をしなくても本を買わなくてもジムに入会しなくても、20万円の奨励金は毎年無条件でもらえるのです。

さらに年に1回ではありますが、親睦会と称してリッツカールトンのパーティー会場で食事会が開催されます。参加費は会社側が全額負担してくれるので、無料です。

パワハラが起こらない協力体制が整っている

社員には「常に生徒の模範となる社会人でありなさい」という教育がなされているので、自由が丘校での職員同士のハラスメントは皆無でした。忙しい時期は授業を終えた講師が事務作業を手伝ってくれるので、特定の社員だけが多くの業務を抱えるという事態にはなりません。

たくさんの生徒の目があるうえに社員同士の協力体制も整っているので、パワハラ行為なんてものは起こり得ないのです。ただし女性の職員に関しては、多感な時期の男子生徒から「お姉さんは、彼氏がいるんですか」という質問をされるといった軽いセクハラに遭っているのを目にしたことがあります。

ブレーンバンク株式会社では、職場環境に不満を募らせて退職する社員はほとんどいないのです。

ブレーンバンク株式会社のブラック企業レベル

ブレーンバンク株式会社のブラック企業レベルは、5段階評価中の1です。少しブラックなところもある一般的な会社です。

【参考】ブラック企業レベルとその目安

  • 5…すべての人にお勧めできません。
  • 4…過酷な労働を愛する人以外にはお勧めできません。
  • 3…強いストレスへの耐性がない人にはお勧めできません。
  • 2…他人よりもストレスに弱い人にはお勧めできません。
  • 1…少しブラックなところもある一般的な会社です。

ただし学校帰りの生徒を相手にする仕事のため、勤務時間は午後シフトと呼ばれる12時45分から21時45分が基本となります。9時から18時の勤務を希望している人にはおすすめできません。教育に興味があって昼から夜にかけての勤務が苦でない人は、ぜひエントリーしてみてください。