ソラチへの就職/転職はアリ? 元社員による本音レビュー

本レビューは、元社員による寄稿を、公益の観点からネガティブな内容も含め掲載しています。レビュー内容は一個人の見解であり、当該企業がブラック企業かを断定するものではありません。

腕を組むビジネスパーソン

ここでは2014年から2021年まで株式会社ソラチに勤務していた元社員が、就職や転職を検討している方へ向けて内情をお伝えします。

ソラチは就職先に適した会社なのか、ハラスメントやサービス残業のない快適な職場環境なのか、いわゆるブラック企業ではないのかなどを実体験に基づいて記すので、ソラチで働くことを考えている人の参考になれば幸いです。

株式会社ソラチ」の基本情報

英文社名 Sorachi Co., Ltd.
本社住所 北海道芦別市北7条西4丁目4番地
創業年日 1951年12月
資本金 2400万円
事業内容 たれやソース類の製造、販売

地元に根付いた経営方針が特徴

株式会社ソラチは1951年に創業して以来、地元である北海道の食文化に根付いた経営方針を持つ食品メーカーです。創業当時は道内でもマイナーだったジンギスカンを郷土料理として広く普及させたことから、現在では北海道を代表する食品メーカーとして知られています。

そのため、ソラチでは地元との繋がりを重視する傾向があり、新卒や中途を問わず、採用の際は北海道に関する様々な事柄について問うほどです。

職場環境については製造工場を管理する本社と、営業や販売を手掛ける札幌本部に分かれています。それぞれの職場環境には違いがありますが、ものづくりに対する関心がある人なら本社工場、接客や交渉が得意な人なら札幌本部が働きやすいと言えるでしょう。

どちらの職場も北海道の文化や気風について把握することが快適に働くための条件になっている事実は否定できません。そのため、道外から就職した人は北海道について学ばないと気まずい思いをする可能性があります。

年収や就業時間は同業他社よりもやや厳しい

ソラチは北海道における老舗の食品メーカーですが、規模は大きい方ではないため、社員の年収も高いとは言い難いのが実状です。

新卒の正社員の場合、入社2年目で約300万円ですが、これは北海道の最低賃金に基づく時給計算とほぼ同じです。新卒2年目とはいえ、正社員とパート勤務の年収がほぼ変わらないのは決して高待遇ではないことの証と言えます。

勤続年数が長く、役職に就けばある程度は年収アップが見込めますが、それまでの間は多くない年収を甘受しなければいけないのも事実です。

また、ソラチの主力商品であるジンギスカンのタレは一年を通して安定した需要がある他、観光シーズンになると消費量が急増します。その時期は繁忙期であり、残業時間も増加します。

繁忙期の残業時間はひと月で約30時間ほどになりますが、場合によっては法律の上限である45時間に達することも珍しくありません。残業分の給料は支給されるものの、連日の長時間勤務になることが多く、心身の疲労が溜まる事実は否定できません。

年収が低く、残業時間が多い点を見ればいわゆるブラック企業に含まれると言えるでしょう。

スキルアップは容易ではない

ソラチで見込めるスキルアップは営業での交渉スキルと製造現場での機械操作スキルに大別されます。営業での交渉スキルは他の企業とほぼ変わらないので、ソラチだからこそスキルアップが望めるとは言い切れません。

しかし、ソラチは老舗メーカーとして社会的な信用が高く、取引相手からも好意的に評価されることが多いことから、営業の経験が乏しい人を育成するのに向いていると言えるでしょう。

製造現場での機械操作スキルについては食品工場ごとに扱う機械が異なるので、あくまでもソラチの製造現場に限ったスキルと割り切って考える必要があります。このことから、ソラチでのスキルアップは限定的なものとなります。

ハラスメントの有無は上役や同僚の気質次第

ソラチは職場環境について、セクハラやパワハラに対しては厳しく対処する方針を持っています。性別や立場を利用したハラスメントは仕事の質を低下させるため、すべての部署においてその方針は厳守されていますが、それでもまれにハラスメントの被害が報告されているのも否定できない事実です。

会社全体ではハラスメントの排除を求めても、働く人それぞれの意識や気質が必ずしも統一されているわけではありません。種々のハラスメントについては「この程度なら大丈夫だろう」と甘く考え、軽い気持ちで行ってしまうのが実状です。これは本社工場と札幌本部に明確な差は存在せず、どちらの職場でも少数ながら起きる問題と言えます。

ソラチでのハラスメントは立場や肩書きを利用したパワハラが多くを占めています。現場のリーダーが一般社員に、正社員がパートやアルバイトに、というような「上の立場の人間が加害者になるケース」が多数です。

また、工場では機械整備を専門に行う人が食品製造に携わる人から「商品作りに直接関わっていない」という理由でハラスメントを受けるケースがあります。

ブラック企業レベルは極端に高くはないものの、自分が所属する部署の上役や同僚がハラスメントに対してどのように考えているかで変わってくるので一概に言い切ることはできません。

ソラチのブラック企業レベル

株式会社ソラチのブラック企業レベルは5段階評価で2です。

【参考】ブラック企業レベルとその目安

  • 5…すべての人にお勧めできません。
  • 4…過酷な労働を愛する人以外にはお勧めできません。
  • 3…強いストレスへの耐性がない人にはお勧めできません。
  • 2…他人よりもストレスに弱い人にはお勧めできません。
  • 1…少しブラックなところもある一般的な会社です。

ソラチは他人よりストレスに弱い人には適さない職場と言えますが、あくまでも全体の平均値であり、所属する部署によって異なる点は注意する必要があります。業務内容に対する向き不向きも関係するので、人によってはまったく苦にならない、快適な職場であることも否定できない事実です。