仕事ができる人とできない人の違いとは – 3つの能力とたった1つの脳の使い方

日々、様々な人と働く中で、世の中には、「仕事ができる人」と「仕事ができない人」が存在していることに気がつきます。

一方で、「仕事ができる」と「仕事ができない」には、明確な定義は存在しておらず、なんとなくの印象で語られているのが現状です。いったい、具体的にどういう人が仕事ができると評価され、どういう人が仕事ができないとばかにされてしまうのでしょうか。そして、我々は、どうしたら「仕事ができる人」になれるのでしょうか。

今回は、「仕事ができる」と「仕事ができない」の定義を明確にした上で、「仕事ができる人」になるためのポイントをご紹介していきたいと思います。

「仕事ができる」とはどういうことか

「仕事ができる」とはどういうことなのでしょうか。シゴトコでは、「仕事ができる」と言われている人たちの特長を分析し、以下の3つの能力を兼ね備えていることだと定義しました。

  1. 視野が広い
  2. 予見性がある
  3. 主体性がある

それぞれの能力について、詳しく見ていきたいと思います。

「仕事ができる人」は視野が広い

「仕事ができる人」は、視野が広く、今自分が進めている仕事が、会社や所属部署における全体の戦略の中で、どのような役割を担っていて、どのような位置づけにあるのかを理解しています。

俯瞰的な視野により、自分が進めている仕事が、他の誰の仕事とどのような関連があり、影響し合っているかを認識しています。

それらのことをわかって、意識して仕事をしているため、「全体戦略を考えると、ここは今こう進めた方が良い」、「○○の案件とは関係があるので、連携を取って進めた方が良い」など、指示されている以上の動きを行うことができ、期待されている以上の成果を出していくことができます。

「仕事ができない人」は視野が狭い

逆に、「仕事ができない人」は、視野が狭く、指示された目の前にある仕事のことしか見えていないため、会社にとって、その仕事をどのようにすればさらに良い仕上がりになるのかがわからず、期待されている以上の成果を出すことができません。

自分なりに考えて進めても、ひとりよがりな結果となりがちです。

「仕事ができる人」は予見性がある

「仕事ができる人」は、予見性があり、先々を見据えて仕事をすることができるため、発生しうる問題に対して、先回りの対策を施しておくことが可能です。

今進めている仕事を、そのまま進めたらどうなるのか、先々、他の人の仕事にどのような影響を与える可能性があるのか、どの部署と調整が必要になるのかなど、頭の中でシミュレートすることができます。

その結果、予定外の出来事が発生しない、正確な計画を立てることができ、仕事を当初立てたスケジュールどおりに進めることができるようになります。

「仕事ができない人」は予見性がない

逆に、「仕事ができない人」は、予見性がなく、今この時点の、目の前にある仕事しか見えていないため、先々に起こりうる問題や課題に対して、事前に対処法を用意しておくことができません。

その結果、仕事の進行に応じて、次々と新たな問題が現れ、つどつどその対処が必要となり、当初立てたスケジュールは見る影もなくなることでしょう。

「仕事ができる人」は主体性がある

「仕事ができる人」は、主体性があり、今自分が進めている仕事を、指示された内容にとどまらず、さらに良くするにはどうしたら良いのかを自分で考えて、行動に移すことができます。

ただし、自主的に行動する際には、その行動が本当に正しいのかを判断する能力が不可欠です。その正しい判断を行うために必要なのが、「視野の広さ」であり、「予見性」になります。それがなければ、せっかくの主体性も、余計なことをする人材との評価になってしまいます。

「仕事ができない人」は主体性がない

逆に、「仕事ができない人」は、主体性がなく、指示された内容をただ行うだけの人材となってしまいます。それでは、期待されている以上の成果を残すことはできないでしょう。

また、指示がないと何をして良いのかわからない人材となってしまい、「指示待ち人間」とのそしりを受けかねません。

指示を受けて、そのとおりに仕事をするだけで許されるのは、せいぜい新卒一年目から二年目までです。社会人には、多かれ少なかれ、今何が必要とされているのかを自分で考え、行動する能力が求められます。

どうしたら「仕事ができる人」になれるのか

それでは、具体的に、どのようにしたら「仕事ができる人」になれるのでしょうか。

それには、今までに挙げてきた3つの能力を身につける必要がありますが、それを可能にする方法は、たった1つの脳の使い方に集約されます。

全ては客観視ができるかどうか

「視野の広さ」も「予見性」も「主体性」も、身につけるには、客観視ができるように、脳を常日頃訓練しているかどうかが大切になります。

客観視とは、自分の価値観でしか見ることができないこの世界を、想像力を働かせ、他の人の視点や、全てを俯瞰した、いわば神の視点で見ることを指します。子どもの頃に誰しもが教育されてきた、「相手の立場に立ってものを考えよう」ということと、根本は変わりません。

「視野の広さ」は、自分が進めている仕事だけではなく、他の人たちの仕事内容も俯瞰的に、客観的に見て、把握する癖をつけることで身につけることができます。他の人の仕事も自分の仕事に関係があることだと興味を持ち、自分の仕事と他の人の仕事を結びつけて考える癖をつけることも大切です。

「予見性」は、「視野の広さ」に、時間経過による変化への想像性を加えたものになります。時間経過とともに、自分が進めている仕事が、誰とどのように関わり、どのような事案が発生する可能性があるのか、関わる可能性のある相手の立場に立って、あらかじめ考えておくことが大切です。

「主体性」は、「視野の広さ」と「予見性」によって得られた、自分が進めている仕事をより良くする方法を、ただ行動に移すだけで達成できます。ただし、組織での行動は、周りの理解があってこそ評価がされるものです。正しい行動であっても、自分勝手と受け取られてしまっては、非難されることもめずらしくありません。必要な人に承認は得ているのか、情報共有は済んでいるのかなど、自分の主体的な行動が、客観的に見た際に、どのように受け取られるのかを、事前に確認する癖をつけておくことが大切です。

他にも、客観視は、仕事上のあらゆる場面で必要となってきます。

営業活動においては、お客様の視点で考えることができれば、ニーズを正確にシミュレートすることができ、ニーズに合わせた営業トークと商品提案が可能となるでしょう。相手に合わせることを考えずに、自分が伝えたいことを伝えるだけの営業では、成績を残すことはかないません。

制作業務においては、その制作物を目にする人が、どのようなモチベーションで、どのようなニーズを持って見るのかを、正確にシミュレートすることができていれば、制作の目的を果たすことは難しいことではないでしょう。ひとりよがりな制作物は、誰に何を伝えたいのかわからず、誰の理解も得られない結果となってしまいます。

部下や後輩の指導も、相手の知識や経験に想像力を働かせ、相手の立場に立って行えば効果的に進められるはずであり、上司に対しても、上司が求めていることを、相手の立場に立って想像することができれば、より評価や出世に結びつく仕事ができるはずです。

脳の使い方には、慣れが必要です。日頃から、客観視を意識して、訓練することをお勧めします。