使えない新卒社員と思われないための注意点 – 先輩社員はここを見る

新卒入社者にとって、会社は異世界です。

始めは、どのように行動することが正解で、どのように行動することが不正解なのかもわからず、日々困惑することでしょう。

ときには、上司や先輩社員によって異なる正解を言い出すこともあり、混乱に拍車がかかります。

本来は、新卒入社者がそのようなことで悩まないように、上司や先輩社員がきちんとフォローするべきなのですが、残念ながら、彼らも自分の仕事で余裕がなかったり、適切なフォローができるほどの能力がなかったりで、なかなかうまくいきません。

そして、そのような状況下で、先輩社員たちによる、勝手な「使える新卒」、「使えない新卒」というレッテル貼りが始まってしまいます。

そこで今回は、新卒入社者が「使えない新卒社員」というレッテル貼りを一方的にされないために、事前に心がけておきたいポイントをご紹介したいと思います。

上司や先輩が新卒社員に期待していること

なかなか口に出して教示してくれませんが、上司や先輩社員たちは、以下のことを新卒社員に期待しており、これらを実践できている新卒社員を、「使える新卒」としてカテゴライズする傾向にあります。

  • 聞いたことを正しく理解する努力
  • 報・連・相の徹底
  • レポートラインの順守
  • 電話に出るなど誰でもできる仕事の率先

それぞれについて、詳しく見ていきたいと思います。

聞いたことを正しく理解する努力

当たり前のことのようですが、多くの人が、指示を受けたり、教えを受けたりしている最中、その場をやりすごすためだけに、わかってもいないにもかかわらず、「はい、はい、わかりました」などと言いがちです。

ゆっくり、メモを取りながらで良いので、一つひとつ確認しながら話を聞くようにしましょう。

話したはずのことを後から質問されると、ちゃんと聞いていなかったような印象を受けてしまいますし、時間の無駄にもなってしまいます。

中には、一つひとつ確認しながら話を聞く姿勢に対して、面倒くさそうな反応をする上司や先輩社員がいるかもしれません。そのような人物は仕事ができない小物だと割り切って、確認すべきことを確認して自分の仕事を全うするようにしましょう。

報・連・相の徹底

古くから社会人に必要な基本行動とされている「報告」、「連絡」、「相談」を意味する「報・連・相」ですが、右も左もわかっていない新卒入社者にとってこそ大切なものになります。

なぜなら、上司や先輩社員たちは、職場のルールがわかっていない新卒社員に勝手に動かれることを何より嫌うためです。新卒社員の一挙手一投足が、上司や教育係の先輩社員の責任となってしまうので、仕方がないと言えば仕方がないことだと言えます。

特に、以下のことに気をつけて、「報・連・相」を怠らないように心がけましょう。

わからないことは自分で考えてから相談する

指示された仕事を進めていると、当然、わからないことが出てきます。

そのときは、すぐに相談に行くのではなく、一度自分で調べたり考えたりした上で相談に行きましょう。

どのような小さな仕事であっても、任された以上は、自分が担当する仕事です。仕事に対して自分の意思を持つことが大切です。

「自分ではこう思うのですが、どうでしょうか」などのように、自分の考えを持った上で相談ができると、仕事ができる上司や先輩からは好印象です。

そして、そのような姿勢を継続できるか否かが、「仕事ができる人間」と「仕事ができない人間」をわける一つのポイントとなります。

「仕事ができる人間」と「仕事ができない人間」の違いについては、以下の記事もご参照ください。

仕事ができる人とできない人の違い - 3つの能力とたった1つの頭の使い方
世の中には、「仕事ができる人」と「仕事ができない人」が存在しています。今回は、「仕事ができる」と「仕事ができない」の定義を明確にした上で、「仕事ができる人」になるためのポイントをご紹介していきたいと思います。

指示待ち人間にならない

仕事ができる上司や先輩社員が嫌うのが、「指示待ち人間」です。

特に、自分で仕事を作ることができない新卒社員は、上司や先輩社員が多忙で相手をしてもらえないときには、暇になりがちです。

しかし、給与は、職場への拘束時間に応じて発生しています。何もしていない時間に対しても給与が発生しているため、暇な社員がいるということは、その上司や教育係が会社の人的資源を無駄に浪費しているということになってしまいます。

指示された仕事が終わったりして手が空いたら、たとえ上司や先輩社員が忙しそうにしていても、相談や報告を行いましょう。

指示待ち人間でいることに慣れてしまうと、どの会社においても必要とされない人材になってしまいます。勉強をしたり、資料を読んだりする時間でも良いので、「何もしていない」時間は作らないように心がけましょう。

失敗はすぐに報告する

人間は、失敗を隠したくなるものです。しかし、会社という組織においては、失敗の隠蔽は重罪と受け止められる傾向にあります。

まともな会社であれば、人間は誰しも失敗をするという前提で動いており、失敗を即時に報告すれば、叱責よりもリカバリー策の相談と、以後どのようにしたら同じ失敗が起こらないかの話し合いが論理的に行われることでしょう。叱責しかしない、まともではない会社に関しては、将来性がないので転職をお勧めします。

失敗を隠蔽し、後々発覚した場合、問題が大きくなってしまいがちです。新卒社員は失敗をしない方がおかしいのです。失敗したらすぐに上司や先輩社員に報告するように心がけましょう。

想定外の事態もすぐに報告する

仕事をしていると、想定外のことは起こるものです。何か想定外の事態が発生した際も、上司や先輩社員にすぐに報告するようにしましょう。

前述のように、新卒社員の一挙手一投足が、上司や教育係の先輩社員の責任になります。職場で、新卒社員が置かれている状況は、細かなことでも、常に責任者に把握してもらえるようにしておくと、互いの安心につながります。

レポートラインの順守

組織として決められた指示系統である、レポートラインを守ることも大切です。

本来、新卒社員は、その所属する部署の上司や教育係の先輩社員から指示や教育を受けることになります。レポートラインとしては、上司や教育係の先輩社員だけとつながっている状態です。

しかし、職場には、レポートラインを理解できていない仕事のできない先輩社員も数多くいます。彼らは、新卒社員を皆の共有物だと考え、レポートラインを無視して、他部署の新卒社員に直接、仕事を依頼してくることがあります。

新卒社員としては、違う部署とは言え先輩社員からの依頼であるため、無下にはできません。一生懸命にこなそうとすることでしょう。

しかし、それは誤った経路で依頼された仕事であり、組織として間違った仕事の進め方になってしまいます。

話を受けた段階で、これはおかしなことなのかもしれないと気づき、上司や教育係の先輩社員に相談、報告するようにしましょう。

きちんとした組織であれば、上司や教育係の先輩社員が、その依頼してきた社員に注意をし、是正してくれることでしょう。

また、新卒社員自身が報告や相談をする際も気をつけなければなりません。教育係の先輩社員がいるにもかかわらず、いきなり課長や部長に報告や相談を行うのもレポートラインから外れた行動になってしまいます。

組織の上下の順番を意識して、仕事を進めることを心がけましょう。

電話に出るなど誰でもできる仕事の率先

新卒社員は、仕事を覚えるのが仕事であり、まだ戦力とは言えない存在です。

そのため、上司や先輩社員たちは、新卒社員に率先して電話に出るなどの誰にでもできる仕事を行ってもらいたいと考えています。

中には、「そんな雑務はやりたくない」と考える人もいることでしょう。しかし、効率的な組織運営を考えると、時給が高い人ほど高度なその人しかできないことに時間を使ってもらい、時給が低い人には誰にでもできる簡単な仕事を行ってもらうことが理にかなっています。

あせらず、今自分にできることを考えて、自ら進んで行うことを心がけましょう。

がんばりすぎると疲れてしまう

筆者は、ここまでご紹介してきたことを全て実践する、とても優秀な新卒社員に出会ったことがあります。

しかし、彼女は全てにおいてとても積極的で、前のめりで、がんばりすぎていました。

仕事は何十年も続く長い道のりです。力を入れるときと力を抜くときのメリハリを使いこなすことができなければ、すぐに疲れてしまいます。

長い人生を豊かにするために働いていることを忘れず、理想は理想として、自分に無理をしない範囲でがんばることをお勧めします。