エレコムサポート&サービスへの就職/転職はアリ? 元社員による本音レビュー

本レビューは、元社員による寄稿を、公益の観点からネガティブな内容も含め掲載しています。レビュー内容は一個人の見解であり、当該企業がブラック企業かを断定するものではありません。

腕を組むビジネスパーソン

デジタル機器関連製品を取り扱う国内トップクラスのメーカー、エレコムの完全子会社エレコムサポート&サービス株式会社(ESSC)。

ここではこの会社に2010年から2020年まで勤務していた元社員が、ESSCは就職や転職をする先の会社としてお勧めなのか、健やかに働いていける職場環境なのか、いわゆるブラック企業なのではないかといった観点で、実際のところをお伝えしています。

エレコムサポート&サービス株式会社」の基本情報

本社住所 大阪市中央区伏見町4丁目1番1号明治安田生命大阪御堂筋ビル9F
創業年日 平成27年(2015年)4月
資本金額 1,000万円
上場市場 非上場
従業員数 170名(2018年7月現在)

企業としてはまだまだ新しい会社

大企業ELECOMのイチ部署だったサポート業務を独立させ、完全子会社化させたのがESSCです。なので、業務内容や福利厚生などの基本形態の軸はELECOM時代のを引き継いでいるので、規約についてもしっかりしています。

そのうえで、新しい会社としての特色や効率化を取り入れようとしており、下からの意見や要望にも比較的柔軟に対応してくれ、全体的に声も挙げやすいです。

その反面、細々とした決まりごとがころころと変わります。常にアンテナを張っていないと作業効率を大幅に低下させ、ひいては査定にも影響する要因にもなりえます。

会社としての方針も、ELECOMを手本にしつつ未だ模索中、といった感じで長期的な安定感は得られません。良くも悪くも発展途上な会社です。

直属の上司によって働きやすさが異なる

会社としてのマニュアルはあるものの、やや成果至上主義的な考えなので似たような業務でも、班によってやり方も、雰囲気も全く異なります。

グループ長からチーム長、チーム員へと無理難題のしわ寄せは、当然末端に集まります。なかには作業面だけではなく、セクハラ、パワハラなどのハラスメント行為による弱い者いじめをする上司もいます。また、問題のある上司のチームはチーム自体も問題を抱えます。

役員クラスはほぼELECOM本部からの出向ですが、勇気を出しさえすれば上部とかけあうことは可能です。しかしながら問題上司の業務成績が優秀であれば、小事は握りつぶされます。複数名の嘆願や、他部署との比較があってようやく調査が入る、という感じです。

横のつながりが希薄

基本的に縦割りの個人業務なので、すべてチーム内で終結します。そのため他チーム・他グループとの交流はほぼありません。

休憩時間もグループやチームによってまちまちなので、積極的に交流していこうとしない限り社内での人脈は作れません。部署替えなどの移動も全くはないわけではないものの、チーム員である10名前後としか入社後交流がない、という人も少なくありません。

個人の業務成果が全て数値化

残業時間はなく、就業時間で終わらせるのが基本で、すべてにおいて効率化が要求されます。

業務成績は個人で出るので、必然的に仲間と頑張るというよりは実力をつけトップを目指すとなります。そしてすべてのデータはチーム内成績表として、全員の個人成績が毎日公表されます。

会社としては切磋琢磨し互いを高め合うため、としていますが、名前・処理件数・処理スピードなどの詳細が毎回公開されるので、トイレなどの所用で席を立つことはおろか、デスクでお茶を飲むことすらもままなりません。加えて、成績によりチーム内ヒエラルキーが各所で発生しています。

チーム内での足の引っ張り合いはありませんが、成績上位者が下位者に陰口や無視といったいじめをする人もいます。または逆に、一人だけ成績がずば抜けていると、出る杭は打たれるとして、あからさまに妬まれることもあります。

そのため、数値化のプレッシャーや周囲の軋轢などから、体調を崩す人は一定少数はいました。

社員は中途入社がほとんど

基本給としてはそれほど高くありませんが、手当や資格取得により年収アップが望めます。

新人教育は一応のマニュアルはあるものの、ほとんどの場合要点の説明のみで、やり方を教えるというより、まずはやってみて成果が出ればそれが正義、といった教育方針です。そういった観点から新卒入社よりも中途入社の方が優遇されており、実際にも中途入社の人が圧倒的に多いです。

また、管理職になるまではほぼスピード効率を追求した単調作業なので、他企業でも通用するスキルアップができるのかは疑問です。

先に述べたように人間関係も閉塞的なので、所属するチームに問題があれば、そこからの脱出は相当な困難を要します。

成果を出せるのであれば自分のやり方にとやかく言われたくないという人や、ひたすら単調作業だけを一人黙々とこなし、他人からの評価も気にならないマイペースな人は大変満足できる職場だと思います。

一方で、協調性を意識し和を重んじる性格の人や人間関係に疲れている人、休み時間すら管理されていて全て数値化された個人実力主義に息苦しさを感じる人は、早々に消耗してしまう職場でしょう。

総評・まとめ

結局のところ、ESSCは、就職や転職をする先の会社としてお勧めなのでしょうか。3つの観点から見ていきたいと思います。

ESSCの就職/転職おすすめ度は、5段階評価中の3です。強いストレスへの耐性がない人にはお勧めできません。

【参考】就職/転職おすすめ度とその目安

  • 5…ほとんどの人にお勧めできる会社です。
  • 4…多少のストレスは許容する必要があります。
  • 3…強いストレスへの耐性がない場合はお勧めできません。
  • 2…過酷な労働を愛する人以外にはお勧めできません。
  • 1…すべての人にお勧めできません。

まだ新しいということで伸びしろは未知数ということと、現状良い上長につくことができた場合と、できなかった場合の待遇や環境の差があまりに大きいということを総合的に考え、今回の評価としました。