リスケとは? 意味と使い方と防ぎ方とリスケする際の注意点

リスケとは、「スケジュールの変更」、「スケジュールの組み直し」、「計画の変更」などの意味で使われているビジネス用語です。

英語の「reschedule(リスケジュール)」を省略した言葉です。

今回は、その「リスケ」について、ビジネスシーンにおける位置づけや注意点、使い方をご紹介していきたいと思います。

ビジネスシーンにおけるリスケ

あらゆる仕事にはスケジュールが存在しています。

複数人で取り組んでいる仕事はもちろんのこと、一人で進めている仕事においても、いつまでに何をどこまで進めるのかという目安として、スケジュールの作成は必要なものです。

しかし、一度決めたスケジュールが予定どおりに進まないことはめずらしくはありません。ほとんどの社会人が、日常的にリスケが必要となる場面に出くわすことでしょう。

社会人は、どのようにリスケと付き合っていけばよいのでしょうか。

リスケのデメリット

まず、前提として、リスケは発生しない方がよいものです。

ある一つの仕事のスケジュールが変更になるということは、当然、他の仕事の予定にも影響が出てきます。そして、それはスケジュールを再度調整するという新しい仕事が生まれることを意味し、本来消費する必要のなかった時間を消費することにつながってしまいます。

また、その影響は自分だけではなく、一緒に仕事を進めている仲間たちや取引先にも波及してしまいます。

同じ会社の仲間の予定を変更してもらうだけなら、社内調整で消費する時間のロスだけで済みます。しかし、取引先との間で、一度決めたスケジュールを変更する必要が生じた際に、もしその原因が自分の側に存在するのならば、場合によっては相手からの信用を失い、今後の取引に影響が出る可能性があります。

リスケを未然に防ぐためには

それでは、リスケを未然に防ぐためには、どのようにしたらよいのでしょうか。リスケが発生する原因をもとに、考えていきたいと思います。

リスケが発生する原因をパターン化すると、以下の3つになります。

  1. 見込みの甘さ
  2. 認識共有の不足
  3. バッファ(余裕)の不足

それぞれについて、詳しく見ていきます。

見込みの甘さ

スケジュールを立てる際には、予定している仕事、タスクを終わらせるのに、どの程度の時間が必要なのかを正しく予測することが必要です。

しかし、人間は、自分の能力を無意識に過信しがちです。

「これくらいなら○○日もあれば十分だろう」と予想して引いたスケジュールが、ふたを開けてみれば、予定どおりに終わらないなどということは、あらゆる職場で日常的に起こっていることでしょう。

その作業にどれだけの時間が必要なのかは、なんとなくで予想するのではなく、過去の同じような作業にかかった時間を参考にし、根拠のある数字をもとにした計算によって推計することをお勧めします。

バッファ(余裕)の不足

正しい推計ができていたとしても、スケジュールどおりに進まないことがあります。

仕事は次から次へと舞い込んでくるものであり、突然最優先事項の業務が降って湧いた際などは、進めていた仕事をいったん止めないといけなくなることもあるからです。

また、人間である以上、体調を崩すこともあります。家族に何かあり、仕事を休まなければならないこともあるでしょう。不測の事態はいつか必ず起こるものです。

我々にできることは、不測の事態が起こっても、リスケが発生しないように、あらかじめスケジュールにバッファ(余裕)を持たせておくことです。それぞれの作業期間を少しずつ長めに設定しておくのもよいですし、スケジュール上に予備日を設けておくのもよいでしょう。

なお、一つの仕事だけを担当しているときと、複数の仕事を抱えているときでは、仕事の能率や不測の事態の発生率が大きく変わってきます。多くの仕事を抱えているときは、その分バッファを多めに取ることをお勧めします。

認識共有の不足

自分自身がしっかりと必要な時間を推計し、バッファを設けたスケジュールを用意していたとしても、予定どおりに進まないことがあります。

それは、一緒に仕事を進めている仲間や取引先がスケジュールどおりに動いてくれなかったときです。

そのような場合、スケジュールどおりに動かなかった人間が悪いと切って捨てるのは簡単なことです。社会人として考えるべきは、なぜ、その人はスケジュールどおりに動かなかったのか、スケジュールどおりに動いてもらうためにはどのようにしたらよかったのかという点です。

特に、自身が案件をコントロールする立場にあった場合、例え他の人間のせいでスケジュールどおり進まなかったとしても、他者を計画どおりにマネジメントできなかった責任は自身に返ってきてしまいます。対策を事前に講じておくことをお勧めします。

必要な対策として、以下のことが考えられます。いずれも、「認識の共有」がポイントとなります。

  • 期限のリマインドを欠かさない
    一度スケジュールを伝えたとしても、皆、多忙な業務の中で、すぐに忘れてしまいます。しつこいと思われようと、リマインドはことあるごとに行いましょう。
  • 遅延のリスクを周知する
    スケジュールを守ることの重要性を理解していない人間はいるものです。一つの作業のスケジュールが遅延すると、他の作業も連動して後ろ倒しとなり、最終的にはリリースや納品といった期日が守れなくなるなどのリスクがあることをしっかりと共有しておきましょう。
  • 指摘すべきことは指摘する
    他の人間のスケジュールの遅延を、自分が無理をすることでリカバリーすることは可能かもしれません。しかし、そのようなことを繰り返していては、相手はいつまでもスケジュールを守らないことが悪いことだと認識せず、自分の負担が大きくなる一方です。他の人間を教育するのも仕事のうちです。ダメなことはダメだと伝え、改善してもらいましょう。

リスケが必要になってしまったときの注意点

そこまで万全を期してもなお、リスケが必要となることはあります。人間は完璧ではありません。ここまでの対処法でリスケが必要となる確率は下げられても、それを上回る不測の事態は発生するものです。

リスケが必要になってしまった際は、以下のポイントを押さえて対応することをお勧めします。

  • それでもどうにかリスケをせずに済ませられないかといつまでも一人で悩まず、早め早めに関係各位に相談を行う
  • リスケを行う際は、再度のリスケが発生しないように、今回リスケが発生した理由を分析し対策を講じる
  • リスケが必要となった理由とリスケ後の新しいスケジュールについて、上長への報告、相談、連絡を怠らない
  • 取引先などに迷惑をかけることになる際は、ごまかさずに誠心誠意謝罪し、リカバリー策を提示する

金融用語としてのリスケ

リスケは、銀行融資の返済計画、借入条件を変更することを意味する言葉としても使われています。

この際は、省略していない形が、「reschedule(リスケジュール)」ではなく、「rescheduling(リスケジューリング)」であることもあります。

資金繰りが厳しく、当初計画していた返済が難しくなった際に、当面の返済額を減らしてもらうなどの措置を銀行側に申し込みます。

「計画の変更」という点において、今までご紹介してきたリスケと同じ意味合いになります。

リスケの使い方、例文

最後に、「リスケ」の使い方、例文をご紹介します。

外出の予定が入ったので、会議予定はリスケしておいてください。
この予定はどうしてもリスケできないので、別の日程にしてくれませんか。
インフルエンザならどうしようもありません。リスケしましょう。
この段階でのリスケは、納期に影響しますよ。
何度目のリスケだと思ってるんだ? 理由を報告してくれないか。

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