ペンディングとは、主に「保留する」、「先送りにする」、「後回しにする」の意味合いで使われているビジネス用語です。
「保留中の」、「未決定の」、「係争中の」を意味する、英語の「pending」をそのまま使用したカタカナ語になります。
ビジネスシーンにおけるペンディング
仕事において、一人で複数の業務、タスクを抱えることはめずらしくありません。すべての業務、タスクを同時に進めることはできないため、プライオリティ(優先度)を考え、プライオリティが低いものはペンディングする判断が日常的に必要となります。
また、会議や商談の場において、その場で結論の出なさそうな議題をいったんペンディングし、他の議題を進める際にも使用します。
ペンディングにした事項は、あくまで保留状態であり、なくなったわけではありません。再開する機会を考えたり、準備を整えたり、または完全に終了させる判断を下す必要があります。
なぜわざわざ英語で言うのか
使われ始めた経緯としては、ペンディングする際に、上司やクライアントに「保留する」、「先送りにする」と日本語でそのまま伝えると、「行動しない」というネガティブな印象を与えかねないという危惧により、わざわざ英語で「ペンディングする」と表現するようになったと言われています。
聞きなれない言葉への変換による一種の婉曲表現であると言えるでしょう。
ペンディングの使い方、例文
ここでは結論は出なさそうですので、いったんこの件はペンディングにしましょう。
このタスクのプライオリティは低いので、一時ペンディングする。
予算の都合がつかなくなったため、この案件はペンディングとなりました。
上司の鶴の一声で、この案件はいったんペンディングとなった。
その件につきましては、まだペンディングの状態です。
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