NRとは、「No Return(ノーリターン)」を省略した言葉で、外出先から会社に戻らずに直接自宅に帰る、「直帰(ちょっき)」の意味で使われるビジネス用語です。
今回は、NRを使う際の注意点や、使い方、例文についてご紹介します。
NRを使用する際の注意点
NRを使用する際の注意点を3点ご紹介します。
NRは和製英語
「NR」や「No Return」を、直帰の意味として使うのは和製英語であり、ネイティブ相手には通じない点に注意しましょう。
「No Return」は本来の英語では、「返品不可」などの意味で使われます。直帰することを英語で伝える場合は、言い回しで様々な表現が可能ですが、「go straight home」などを用いることで伝えることができます。
NRは社外相手には使わない
NRは、基本的には社内で共有されている行動予定表上などで使われる略式の表現であり、社外の人間相手には使われないビジネス用語です。
社外の方に対して、社内の人間がNR、直帰であることを伝える際には、「現在外出しており、本日は会社には戻らない予定となっております」など、きちんと表現を省略せずに伝えるようにしましょう。「○○は、本日ノーリターンです」などと伝えるのは、相手に大きな違和感を与えてしまいます。
NRを禁止している会社もある
働き方改革により、効率的な働き方や労働時間の短縮を目的として、NR、直帰を推奨する会社がある一方、厳格な労務管理を目的として、禁止する会社も存在しています。
禁止している会社は、「どんなときでも会社には戻ってくるものだ」など思考停止に陥っている場合や、「嘘をつかれて定時前に帰られてもわからない」など社員を信用していない場合があります。
自社がNR、直帰を許容しているのか、していないのかなど、社内ルールを認識した上で、上手に利用しましょう。