ICTとは? 意味と活用例、ITやIoTとの違いを簡単に解説

ICT

ICTとは、「Information and Communication Technology」を省略した言葉で、「情報通信技術」と訳されます。

インターネットなどの通信技術を用いたコミュニケーションや産業、サービスを意味する言葉です。電子メールや、チャットツール、SNS、ECサイトなどの活用をイメージするとわかりやすいかもしれません。

ITとほぼ同義で使われていますが、単なる「情報技術」であるITと比べて、それを用いたコミュニケーション、人と人とのつながりを強調した言葉となります。

今回は、そんなICTについて、実際の活用例や、IT、IoTとの違いを詳しく見ていきたいと思います。

目次

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ICTの活用例

ICTは、現代社会において、様々な場面で活用されています。

ビジネスシーンにおいて

ビジネスシーンにおいて、ICTの果たす役割やその可能性はたいへん大きなものがあります。例えば、以下のような活用が行われています。

  • Web会議システムによる遠隔地コミュニケーションの実現
  • 顧客管理システムによる顧客情報共有の迅速化と営業の機会損失の低減
  • 電子決裁システムによる紙やハンコを排除した社内ワークフローの効率化
  • 在庫管理システムによる在庫のリアルタイムかつ正確な把握と管理の効率化
  • 労務管理システムによる従業員の就業状況の正確な把握と管理の効率化

これら業務のデジタル化が実現することにより、業務の効率化、意思決定の迅速化、情報の精緻化が行われ、顧客満足度の向上につながっていきます。

また、ポストコロナの人と人の直接的な接触が忌避される時代において、ICTの重要性はさらに増しています。

特に、テレワーク(リモートワーク)の導入には欠かすことができない技術であり、対応できない企業の淘汰が進むことでしょう。

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教育現場において

教育現場においても、ICTの活用は急速に進んでいます。例えば、以下のような活用が行われています。

  • 教材や資料の電子化
  • 通信授業や動画によるインターネットを介した学習

これらのICT活用により、教師の質に左右されない画一的で高品質な授業を、学習する場所を選ばず、自身の学習進度に合わせて受けることができるようになります。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大による休校措置や、その後の人と人の直接的な接触が忌避される状況下において、急速に教育現場のICT対応が進んでいます。

医療現場において

医療現場においても、遠隔手術の実現による医療の地域格差の是正や、電子カルテの導入による患者の情報管理の効率化などが進められてきました。

また、コロナ禍においては、医師を新型コロナウイルス感染症から守るために、オンライン診療の導入なども進んでいます。

防災において

防災においても、ICTの活用は進んでいます。例えば、以下のような活用が行われています。

  • WebサイトやSNS、メッセージアプリなどを通じた国や自治体から住民への情報提供
  • チャットツールやSNSなどによる住民同士の情報交換

防災においては、刻一刻と変わる状況に対して、リアルタイム性の高い情報をどれだけ得られるかが、生死を分けると言っても過言ではありません。被害を最小限にするために、ICTが果たす役割は非常に大きいと言えます。

また、コロナ禍においては、避難所での密を避ける必要があるため、避難所の定員は今までの半分から三分の一程度になると言われています。今後は、空いている避難所を探してから避難するためにも、ICTの活用が必要とされるでしょう。

日常のコミュニケーションにおいて

TwitterやFacebook、InstagramなどといったSNSや、LINEなどのチャットサービス、Gmailなどの電子メールサービスを利用した日常のコミュニケーションは、ICTの最も身近な活用例だと言えるでしょう。

その他、ECサイトでのインターネットを介した商品の購入や、YouTubeなどでの動画の共有も含め、ICTは我々の日常に欠かすことのできない技術となっています。

ICTとITの違い

ITとは、「Information Technology」を省略した言葉で、「情報技術」と訳されます。

ITとICTは、多くの場面において同義で使用されていますが、あえて違いを述べるならば、ITは、「コンピューターや、通信インフラ、ソフトウェア、アプリケーションなどの情報技術そのもの」を意味するのに対し、ICTは、「ITを用いて、人と人とをつなげる通信技術やその使い方、方法論」を意味していると言えます。

国際的には、ITという言葉は一般的ではなく、ICTが使われています。

もともとITの方が一般的に使われていた日本では、現在も省庁内を含め、ITとICTが混在して使われていますが、徐々にITの代わりにICTが使われるようになってきています。

ICTとIoTの違い

IoTとは、「Internet of Things」を省略した言葉で、「モノのインターネット」と訳されます。

IoTは、パソコンやスマートフォンといったインターネットとつながっていることが当たり前のモノ以外の、照明器具、エアコン、冷蔵庫、掃除機、洗濯機、スピーカー、カメラなどといった家電や、自動車、腕時計、メガネ、衣服などのモノをインターネットとつなぎ、遠隔操作やモニタリングなどを可能とする技術です。

利便性が強調される反面、インターネットなどを介してハッキングをされた際の危険性も指摘されています。

ICTとは、インターネットを活用する技術という点では共通していますが、まったく別の概念となります。

まとめ:コロナ禍で重要性が増したICT

日本社会は、前例主義がはびこり、業務のデジタル化はなかなか進まず、紙とハンコの文化も根強く生き残り続けていました。

しかし、コロナ禍により、人と人の直接的な接触を極力避けざるをえなくなり、社会全体でICTを活用したデジタル化が急速に進んでいます。

逆を言えば、このような状況下においても、デジタル化の潮流に乗れない企業があったとすれば、彼らがこれからの世界で生き残ることは難しいと言わざるをえないでしょう。

まず必要なのは、正しい知識です。言葉の意味や活用例を知った上で、自社におけるICTの新たな活用方法を検討されてはいかがでしょうか。