このページでは、「は行」で始まるビジネス用語について、カタカナ語から略語まで意味をわかりやすく解説しています。
職場やビジネスシーンでよく使われる、普段は聞きなれない用語を網羅していますので、ご参考にしていただければ幸いです。
目次
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「は」から始まるビジネス用語
バーター
バーターとは、「物々交換」、「交換条件」などを意味する言葉です。ビジネスシーンでは、金銭を介さない、商品やサービス、人材などの受け渡し、交換を意味します。また、そのような取引を「バーター取引」と呼びます。英語の「barter」が由来です。
パーパス
パーパスとは、一般的に「目的」、「意図」と訳される英語の「purpose」をそのまま用いたカタカナ語です。ビジネスシーンでは、経営戦略やブランディングのキーワードとして用いられることが多く、「何のためにこの会社があるのか」という企業の最も根本的な存在意義や究極的な目的、全体の指針を意味します。
パーハラ(パーソナルハラスメント)
パーハラとは、個人の特性である性格や容姿、癖などを否定したり、からかったりするなどして、相手に対して精神的な苦痛を与える行為を意味します。英語で「個人に関すること」を意味する「パーソナル(personal)」と「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた「パーソナルハラスメント」の略語です。
バイアス
バイアスとは、「偏り」、「偏向」、「偏見」、「偏重」、「先入観」などの意味で使われている言葉です。英語の「bias」をそのまま使ったカタカナ語です。
陪席(ばいせき)
陪席とは、「身分の高い人と同席すること」を意味する言葉です。会社においては主に、自分よりも職位の高い人間と同じ会議や打ち合わせ、会合などに出席する際に使用します。
パイプ
パイプとは、「人脈」、「人的ネットワーク」、「伝手(つて)」、「コネ(コネクション)」、「交渉ルート」などの意味で使われている言葉です。
バイラルマーケティング
バイラルマーケティングとは、口コミを利用して、自然な形で情報が広がることを狙うマーケティング手法を意味します。英語では「Viral marketing」と表記します。Viralは、「ウイルス性の」という意味を持ち、ウイルスのように広がる様から名づけられています。近しい概念の言葉として「バズマーケティング」があります。
破壊的イノベーション(はかいてきいのべーしょん)
破壊的イノベーションとは、既存の製品やサービスの価値を破壊し、全く新しい価値を生み出すことを意味します。関連する言葉として「イノベーション」、「イノベーションのジレンマ」、「持続的イノベーション」があります。
爆弾(ばくだん)
爆弾とは、対応や処理を間違えると大きな問題となる危険性を抱えている事案や、いずれ大きな問題となり混乱をきたすことが目に見えている事案などを意味します。
バジェット
バジェットとは、「予算」、「経費」などの意味で使われている言葉です。予算が大きいことを「ビッグバジェット」、予算が少ないことを「ローバジェット」と表現します。形容詞として使う際は、「低価格の」、「格安の」などの意味でも使われています。例えば、格安旅行は「バジェットトラベル」と表現します。英語の「budget」をそのまま使ったカタカナ語です。
バズマーケティング
バズマーケティングとは、口コミを意図的に発生させ、情報を広げることを狙うマーケティング手法を意味します。英語では「Marketing buzz」と表記します。buzzは、人々がガヤガヤと騒がしく話す様を表し、口コミで短期間で大きく情報が広がることを「バズる」と表現します。近しい概念の言葉として「バイラルマーケティング」があります。
裸(はだか)
裸とは、包装等で覆わず、むき出しの状態であることを意味する言葉です。
畑(はたけ)
畑とは、営業畑、技術畑、企画畑、経理畑などのように、特定の分野や部署で長年勤め、経験を積んできたことを意味する言葉です。
パタハラ(パタニティハラスメント)
パタハラとは、男性社員が育児休業制度や育児のための時短勤務、フレックスタイム制などを利用する際に、制度利用の妨害や嫌がらせ、解雇、降格、減給などの不利益を与える行為を意味する言葉です。「paternity harassment(パタニティハラスメント)」という和製英語を省略して使っています。
ハッカー
ハッカーとは、コンピューターやネットワークについて卓越した知識と技能を保有し、ハードウェアやソフトウェアの技術的な課題の解決に取り組む人を指す言葉です。ハッカーが技術的な課題の解決に取り組むことを「ハッキング」と呼びます。他者を害するために悪意を持って活動するハッカーを「クラッカー」、「ブラックハットハッカー」と呼び、他者を利するために善意を持って活動するハッカーを「ホワイトハットハッカー」と呼びます。
ハッピーコール
ハッピーコールとは、顧客に対して、訪問して挨拶をしたり、電話にて購入した商品の利用状況を聞いたり、手紙にて顧客の慶事に祝意を述べたりすることで、親近感や信頼感を醸成する活動のことを意味します。「happy」と「call」を組み合わせた和製英語です。
バッファ
バッファとは、「余裕」、「余力」、「予備」、「緩衝(物)」、「調停役」などの意味で使われている言葉です。IT業界では、データを一時的に保存しておく領域を意味する言葉としても使われています。英語の「buffer」から意味を拡大して使っている言葉です。
パラ(パラレル)
パラとは、「並行」、「並列」、「同時進行」などの意味で使われている言葉です。英語の「parallel(パラレル)」を省略して使っています。
ハラスメント
ハラスメントとは、「相手を不快にさせること」、「相手を悩ませること」、「嫌がらせ」などの意味で使われている言葉です。英語の「harassment」をそのまま使ったカタカナ語です。以下のように様々な言葉と組み合わされて使われており、その数は増える傾向にあります。
パラダイム
パラダイムとは、特定の時代や分野における、社会規範などの、支配的なものの見方や考え方の枠組みを意味する言葉として使われています。英語の「paradigm」が由来です。
パラダイムシフト
パラダイムシフトとは、特定の時代や分野における、社会規範などの、支配的なものの見方や考え方の枠組みが、非連続的、劇的、革命的に変化することを意味します。英語では「paradigm shift」と表記します。
ハラハラ(ハラスメントハラスメント)
ハラハラとは、「ハラスメントハラスメント」の略語で、他人の言動に対して、自分が不快感や嫌悪感を抱いた際に、その言動がハラスメントだと過剰に主張する行為を意味します。ハラスメントという概念を過剰に利用したハラスメントとして、「ハラスメントハラスメント」と2回重ねる形で使われるようになりました。
バリアフリー
バリアフリーとは、高齢者や障がい者などの社会的弱者が、社会生活、日常生活を営む上で支障となり得る、物理的な障壁や心理的な障壁を取り除くことを意味します。関連する言葉として「ユニバーサルデザイン」があります。
バリュー
バリューとは、「価値」、「値打ち」、「評価」などの意味で使われている言葉です。英語の「value」をそのまま使ったカタカナ語です。
ハルシネーション
ハルシネーションとは、AIが間違った回答を行ったり、事実と異なる嘘をあたかも本当のことのようにでっちあげる事象を意味します。「AIの幻覚」とも呼ばれ、英語で「幻覚」と意味する「hallucination」をそのまま用いたカタカナ語です。
ハレーション
ハレーションとは、「周囲へ悪影響を及ぼすこと」、「副作用」などの意味で使われている言葉です。英語では「halation」と表記します。写真用語が由来です。
ハロー効果(はろーこうか)
ハロー効果とは、人物や物事を評価する際に、対象に目立って優れた部分や劣った部分が存在していた場合、印象的なその部分の評価に引きずられ、対象の他の部分の評価が歪められる現象を意味します。「後光効果」、「光背効果」とも呼ばれます。社会心理学における認知バイアスの一種です。
パワハラ(パワーハラスメント)
パワハラとは、「立場の優位性を利用した嫌がらせ」を意味する言葉です。具体的には、職場において、職務上の地位や権力、人間関係上の優位性を背景として、業務上の適正な範囲を超えて、相手に精神的、身体的苦痛を与える行為、または、そのような行為を通じて、職場環境の悪化をまねくことを指します。英語で「権力」を意味する「パワー(power)」と「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた和製英語「パワーハラスメント」の略語です。
半期(はんき)
半期とは、企業の1年間の活動を表す単位である1期の半分である、6か月間を意味する言葉です。前半の半期を「上期(上半期)」、後半の半期を「下期(下半期)」と呼びます。半期をさらに半分の期間に区切ったものを「四半期」と呼びます。
半休(はんきゅう)
半休とは、一日の半分の時間を働き、一日の半分の時間を休暇にあてる働き方を意味します。「半日休暇」を省略した言葉です。「午前休」、「午後休」などのように、午前と午後でわけて取得するのが一般的となっています。有給休暇で取得する場合は、原則的に二分の一日分が消化される計算となります。近しい概念の言葉として「半ドン」があります。
パンク
パンクとは、業務量などが、個人やチームの許容量を超えてしまい、機能不全に陥ることを意味します。
反社会的勢力(はんしゃかいてきせいりょく/反社)
反社会的勢力とは、2007年に政府が策定した「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針」において、「暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団又は個人」を指す言葉です。具体例として、暴力団、暴力団関係企業、総会屋、社会運動標ぼうゴロ、政治活動標ぼうゴロ、特殊知能暴力集団等が挙げられています。一方で、2019年の閣議決定において「反社会的勢力については、その形態が多様であり、また、その時々の社会情勢に応じて変化し得るものであることから、あらかじめ限定的、かつ、統一的に定義することは困難である」とも示されており、確たる定義は存在していません。省略して「反社(はんしゃ)」とも呼ばれています。
反社会的勢力排除条項(暴力団排除条項)
反社会的勢力排除条項とは、2007年に政府が策定した「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針」や各都道府県の暴力団排除条例に基づき、多くの企業が契約や約款などの中に盛り込むようになった条項です。企業が暴力団などの「反社会的勢力」と、売買契約を始めとする一切のかかわりを持つことがないように規定し、相手方にも誓わせるものです。「暴力団排除条項」とも呼ばれます。
反社チェック(はんしゃちぇっく)
反社チェックとは、2007年に政府が策定した「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針」や各都道府県の暴力団排除条例に基づき、企業が暴力団などの「反社会的勢力」と、売買契約を始めとする一切のかかわりを持つことがないように、事前に対象が反社会的勢力でないか確認する作業を意味します。具体的な確認方法は、各企業それぞれの判断で決められています。
半ドン(はんどん)
半ドンとは、午前中の半日だけ働き、午後に休暇をとる働き方を意味します。近しい概念の言葉として「半休」があります。
「ひ」から始まるビジネス用語
ヒアリング
ヒアリングとは、相手の意見や意向、要望について、話を聞くことを意味します。「聞き取り」、「聴聞会」、「公聴会」などと訳されます。英語の「hearing」をそのまま使ったカタカナ語です。
引き合い(ひきあい)
引き合いとは、主に以下の3つの意味で使われている言葉です。「商品やサービスの売買、取引についての問い合わせ」の意味で用いられる際は、「引き合いがある」などと使われます。「参考にしてもらうために行う過去の事例の紹介、説明」の意味で用いられる際は、「引き合いに出す」などと使われます。「人や会社を紹介し合い、仲を取り持つこと」の意味で用いられる際は、「引き合わせる」などと使われます。
ビジネススキル
ビジネススキルとは、ビジネスの世界で成功するために必要とされる能力のことです。単に業務を実施するのに必要となる能力の他に、コミュニケーション能力、リーダーシップ、プレゼンテーション能力、交渉能力、問題解決能力などが含まれます。英語では「Business Skills」と表記し、「ビジネスにおける技能」と直訳されます。これらのスキルは、職場での日常業務だけでなく、顧客との交渉やプロジェクト管理など様々な場面で活用されます。関連する言葉として、「スキルセット」、「スキルアップ」があります。
ビジネスモデル
ビジネスモデルとは、企業が利益を生み出していくための、事業戦略や収益構造を意味します。英語では「business model」と表記します。
ビジネス用語(びじねすようご)
ビジネス用語とは、ビジネスにおいてよく使われる専門用語や略語のことを指します。ビジネスの現場では、それぞれの業界や分野に特有の用語が存在し、その用語の意味を理解していることが、ビジネスを円滑に進める上で重要となります。
ビジネスリテラシー
ビジネスリテラシーとは、ビジネスにおいて、業務上、必要とされる基礎的な知識や能力を意味する言葉です。論理的思考能力、コミュニケーションスキル、対人スキルなどが挙げられます。英語では「business literacy」と表記します。関連する言葉として「リテラシー」があります。
非ゼロサムゲーム(ひぜろさむげーむ)
非ゼロサムゲームとは、参加者の得点と失点の総和がゼロにならないゲームを意味する言葉です。ゲーム理論の概念です。株式投資などが該当します。対義語として「ゼロサムゲーム」があります。
火だるま(ひだるま)
火だるまとは、解決が困難な問題や予想外のトラブルに立て続けに見舞われている状態を意味する言葉です。
ヒッチ
ヒッチとは、「引っかかり」、「障害」などの意味で使われている言葉です。英語の「hitch」をそのまま使ったカタカナ語です。「ヒッチが起こる」、「ヒッチが起きやすい」などと使います。
雛形(ひながた)
雛形とは、何かを作成する際の見本となる定型や形式、様式、書式を意味する言葉です。特に書類、電子ファイルにおいて用いられます。同じ意味の言葉として「テンプレート」があります。近しい概念の言葉として「フォーマット」があります。
ヒヤリハット
ヒヤリハットとは、重大な災害や事故には至らなかったが、至っていてもおかしくない一歩手前の状態を体験することを意味します。そのような状態で、「ヒヤリ」としたり、「ハッと」したりすることが由来です。ハインリッヒの法則では、1件の重大な事故の裏には、29件の軽微な事故、300件のヒヤリハットがあると言われています。近しい概念の言葉として「インシデント」があります。
ヒューリスティック
ヒューリスティックとは、判断や意思決定を、自らの経験則に基づいて直感的に行うことを意味します。バイアスなどにより、常に正しい答えが導き出せるわけではありませんが、最適に近い解を素早く導き出せる思考方法だと言われています。Webサイトなどの改善のために、専門家が自らの経験則に基づいてユーザビリティなどを分析することを「ヒューリスティック分析」と呼びます。英語の「heuristic」をそのまま使ったカタカナ語です。
費用対効果(ひようたいこうか)
費用対効果とは、かけた費用に対して、得られる効果の度合いを意味する言葉です。同じ意味の言葉として「コストパフォーマンス」があります。
「ふ」から始まるビジネス用語
歩合(ぶあい)
歩合とは、売上高や取引高、出来高などに連動した報酬や手数料を意味します。給与に歩合が含まれる形態を「歩合制」や「歩合給制」と呼びます。近しい概念の言葉として「インセンティブ」があります。関連する言葉として「フルコミッション」があります。
ファクトベース
ファクトベースとは、事実に基づくことを意味する言葉です。事実に基づいて考えることを「ファクトベース思考」と呼びます。英語では「fact-based」と表記します。
ファシリテーター
ファシリテーターとは、物事の進行を円滑にすべく支援、調整する役割の人を指します。自らの意見は述べず、意思決定も行わず、調整役、進行役、促進者に徹します。英語の「facilitator」をそのまま使ったカタカナ語です。
フィードバック
フィードバックとは、他者による業務上の行動や成果物について、改善のための指摘を含んだ評価を、その行動を行った対象に伝えることを意味します。また、顧客や消費者からの商品やサービスに対する感想、意見、評価などを関係者に伝えることを意味します。英語の「feedback」をそのまま使ったカタカナ語です。
>>「フィードバック」の詳しい説明と実施する際のポイントはこちら
フィジビリティスタディ(フィジビリ)
フィジビリティスタディとは、「実行可能性調査」などと訳され、事業やプロジェクトの計画が実現可能なものなのかを、事前に調査、検証することを意味します。英語の「feasibility study」をそのまま使ったカタカナ語です。
フィックス
フィックスとは、会議の合意事項、各種資料、スケジュール、制作物のデザインの方向性など、業務上決定する事柄全般について、「確定する」、「決定する」、「固定する」ことを意味します。英語の「fix」をそのまま使ったカタカナ語です。
フィランソロピー
フィランソロピーとは、企業による社会貢献活動、慈善事業、寄付行為を意味する言葉です。英語の「philanthropy」をそのまま使ったカタカナ語です。
フェーズ
フェーズとは、「段階」、「局面」などの意味で使われている言葉です。プロジェクトなどでは、ゴールまでの工程をいくつかのフェーズに区切り、進捗の把握と管理を行います。区切ったフェーズは、順番に、第1フェーズ、第2フェーズ、または進捗状況に合わせ、設計フェーズ、開発フェーズなどと呼びます。英語の「phase」をそのまま使ったカタカナ語です。
フォーマット
フォーマットとは、何かを作成する際の土台となる定型や形式、様式、書式を意味する言葉です。特に書類、電子ファイルにおいて用いられます。また、IT業界においては、データの初期化を意味する言葉としても使われます。近しい概念の言葉として「雛形」、「テンプレート」があります。
フォトハラ(フォトハラスメント)
フォトハラとは、相手に許可なくその人の写真を撮影したり、撮影した写真をSNSなどで公開したりすることで、相手に精神的な苦痛を与える行為を意味します。英語で「写真」を意味する「フォト(photo)」と「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた和製英語「フォトハラスメント」の略語です。
フォロワーシップ
フォロワーシップとは、部下やチームメンバーが、リーダーへの支援や補助を能動的、自律的に行い、主体的に組織に貢献することを意味します。英語の「followership」をそのまま使ったカタカナ語です。
フキハラ(不機嫌ハラスメント/ふきげんはらすめんと)
フキハラとは、「不機嫌ハラスメント」の略語で、不機嫌な態度をとることで、相手に不快な思いをさせたり、過剰に気を遣わせたり、精神的な苦痛を与える行為を意味します。家庭内だけではなく、職場の人間関係の中でも起こる可能性があります。
フタハラ(2人目ハラスメント/ふたりめはらすめんと)
フタハラとは、1人目の子供を出産後に、「2人目は作らないの?」、「2人目を作るなら予定を早めに教えてくれ」などの無遠慮な発言を行い、相手に不快な思いをさせる行為を意味します。主に、親族などから2人目を急かされる場面が該当しますが、職場でもセクハラやニンハラとして発生する可能性があるものです。「2人目」と英語で「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた「2人目ハラスメント」の略語です。
プッシュ
プッシュとは、「働きかけること」、「後押しすること」、「勧めること」などの意味で使われている言葉です。英語の「push」をそのまま使ったカタカナ語です。
プッシュ型(ぷっしゅがた)
プッシュ型とは、消費者の意思に関係なく目や耳に入ってくる情報を利用したマーケティング手法を意味します。広告では、テレビ、ラジオのCMや、新聞、雑誌の広告、折り込みチラシ、メールマガジン、ダイレクトメールなどが該当します。対義語として「プル型」があります。
プッシュ戦略(ぷっしゅせんりゃく)
プッシュ戦略とは、メーカーが、卸売業者や小売業者に対し、自社製品の販売促進のための人的支援、資金援助などを行う戦略を意味します。対義語として「プル戦略」があります。
フットインザドア
フットインザドアとは、まず相手が受け入れやすい簡単で小さな要求を承諾させ、段階的に大きな要求を承諾させていく交渉テクニックを意味します。「段階的要請法」とも呼ばれます。対義語として「ドアインザフェイス」があります。
プライオリティ
プライオリティとは、「優先順位」、「優先度」などの意味で使われている言葉です。英語の「priority」をそのまま使ったカタカナ語です。
ブラウザ(Webブラウザ)
ブラウザとは、インターネット上のWebページを表示するためのソフトウェアです。語源は英語の「browse(閲覧する)」に由来します。主な機能には、URL入力や検索、履歴管理、ブックマークなどがあります。代表的なブラウザには、Google Chrome、Safari、Firefox、Microsoft Edgeなどがあります。Webブラウザとも呼ばれます。
ブラザーシスター制度(ぶらざーしすたーせいど)
ブラザーシスター制度とは、新入社員の教育を、教育係として付いた先輩社員が、マンツーマンで行う制度のことです。OJTでの実業務の指導の他に、職場生活の相談に乗ることもあります。同じ意味の言葉として「エルダー制度」があります。近しい概念の言葉として「メンター制度」があります。
ブラックハットハッカー
ブラックハットハッカーとは、悪意を持って、コンピューターやネットワークに不正に侵入し、他人のデータを取得したり、破壊や改ざんをする人を指します。そのような行為を「クラッキング」と呼びます。同じ意味の言葉として「クラッカー」があります。対義語として「ホワイトハットハッカー」があります。関連した言葉として「ハッカー」があります。
フラッシュアイデア
フラッシュアイデアとは、「思いつき」を意味する和製英語です。同じ意味の言葉に「ジャストアイデア」があります。
ブラッシュアップ
ブラッシュアップとは、「磨き上げる」、「さらに良くする」、「上達させる」などの意味で使われている言葉です。英語の「brush up」が由来です。
フラット
フラットとは、「立場に関係なく公平である」、「分け隔てない」、「中立的である」、「先入観にとらわれない」、「単調である」、「平坦である」など、状況に応じて様々な状態を表す言葉です。平らな状態を表す、英語の「flat」が由来です。
ブラハラ(ブラッドタイプ・ハラスメント)
ブラハラとは、血液型を理由にして行われる差別的な言動や扱いなどの嫌がらせを意味します。英語で「血液型」を意味する「ブラッドタイプ(blood type)」と「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた和製英語「ブラッドタイプ・ハラスメント」の略語です。日本においてブームとなり定着した血液型性格分類による少数派への偏見や差別に対する問題提起として、心理学者のサトウタツヤ氏が1994年に提唱しました。血液型性格分類自体が科学的根拠に乏しい上に、血液型は生まれ持った先天的なものであることから、悪質なハラスメントとしてみなされる可能性があります。
ブランディング
ブランディングとは、顧客に対し、自社の商品やサービスが競合他社と異なるものであることを認識させ、その認識をより強固なものとし、市場においてポジションを獲得、維持するための一連の活動を意味します。顧客が、市場において他の商品やサービスと区別して認識する名称や存在を「ブランド」と呼びます。
フリーアドレス
フリーアドレスとは、オフィスにおいて、従業員に固定の席を用意せず、それぞれが自由に好きな席を選んで業務を行う仕組みを意味します。社内コミュニケーションの活性化やスペースの削減などを目的としています。基本的にノートパソコンや無線LANなどの利用を前提としています。
フリーター
フリーターとは、一般的に、アルバイトやパートで生計を立てている学生以外の人を意味します。明確な定義は存在しておらず、働く意思のある無職の人を含む場合があります。内閣府や厚生労働省の定義では15歳から34歳の人に限定されます。
フリーランス
フリーランスとは、特定の企業、組織、団体には所属せず、仕事ごとに依頼主と契約を結び、業務を請け負って収入を得ている人のことを意味します。または、そのような働き方のことを指します。英語の「freelance」をそのまま使ったカタカナ語です。直訳すると「自由な槍」となりますが、中世における自由契約の騎士が語源だと言われています。関連する言葉として「自営型テレワーク」があります。
>>「フリーランス」の詳しい説明やフリーターとの違いはこちら
プル型(ぷるがた)
プル型とは、消費者が能動的に情報を取得しようとする行動を利用したマーケティング手法を意味します。SEOやリスティング広告といったSEMや、SNSを利用したWeb上のマーケティング活動などが該当します。対義語として「プッシュ型」があります。
プル戦略(ぷるせんりゃく)
プル戦略とは、メーカーが、消費者に対し、自社製品への購買意欲をかき立てる広告や店頭活動を行い、最終的に指名買いを目指す戦略を意味します。対義語として「プッシュ戦略」があります。
ブルーオーシャン
ブルーオーシャンとは、競合相手がおらず、競争が存在しない未開拓の市場を意味します。対義語として「レッドオーシャン」があります。
ブルーカラー
ブルーカラーとは、賃金労働者のうち、製造業や建設業、農業、鉱業などの生産現場において、直接、生産の工程や現場の作業に従事する人たちを意味します。対義語として「ホワイトカラー」があります。関連する言葉として「グレーカラー」があります。
フルコミッション
フルコミッションとは、基本給が存在せず、報酬の全てが成果に応じて支払われる形の契約を意味します。「完全歩合制」と訳されます。一般的な雇用契約においては違法となるため、業務委託契約の形を取ります。関連する言葉として「歩合」があります。
フルコミット
フルコミットとは、「約束」、「確約」、「責任を負う」、「積極的に関与する」などの意味で使われているコミット(コミットメント)の最大級の表現です。全力を持って、全面的に、コミットすることを意味します。和製英語です。
ブレイクスルー
ブレイクスルーとは、「突破」、「打開」、「躍進」、「大きな進歩」などの意味で使われている言葉です。現状の課題や停滞を打破して、大きく前進するときなどに使われます。英語の「breakthrough」をそのまま使ったカタカナ語です。
ブレスト(ブレインストーミング)
ブレストとは、集団で、自由闊達に、意見は質よりも量を重視して行う会議手法を意味します。出てきたアイデアを結合、発展させることにより、今までになかったアイデアの創出を目指します。英語の「brainstorming」をそのまま使ったカタカナ語です。
プレゼン(プレゼンテーション)
プレゼンとは、自分が伝えたい内容を、相手に効果的に提示、紹介し、理解、納得させる技法を意味します。特に、視覚的な情報伝達内容が重視される傾向にあります。英語の「presentation」をそのまま使ったカタカナ語です。
フレックスタイム制(ふれっくすたいむせい)
フレックスタイム制とは、一定期間内で定められた総労働時間の範囲内で、始業時刻と終業時刻といった、日々の労働時間を労働者が自分で決めることができる制度を意味します。
プレ・マタハラ(プレ・マタニティハラスメント)
プレ・マタハラとは、不妊治療を含む妊活や今後の妊娠について、快く思わない旨の発言や職場で不利益を与えるなどの嫌がらせを意味します。妊娠や出産に伴う嫌がらせであるマタニティハラスメントの前段階のハラスメントとして、英語で「前のこと」を意味する「プレ(pre)」を付けて、「プレ・マタニティハラスメント」と名付けられ、プレ・マタハラという略語が用いられています。
フロー
フローとは、「流れ」、「順序」、「工程」などの意味で使われている言葉です。英語の「flow」をそのまま使ったカタカナ語です。関連する言葉として「業務フロー」、「ワークフロー」があります。
プロジェクト
プロジェクトとは、「企画」、「計画」、「事業」などの意味で使われている言葉です。英語の「project」をそのまま使ったカタカナ語です。関連する言葉として「プロジェクトチーム」があります。
プロジェクトチーム
プロジェクトチームとは、特定のプロジェクトを進めるために、設置されるチームを意味します。組織横断的に適任者を抜擢し、一時的なチームを編成します。英語の「project team」をそのまま使ったカタカナ語です。近しい概念の言葉として「タスクフォース」があります。
プロセス
プロセスとは、「流れ」、「道のり」、「工程」、「過程」、「手続き」、「方法」などを意味する言葉です。英語の「process」をそのまま用いたカタカナ語です。ビジネスシーンでは、一般的な作業の手順を意味する他、コンピューターでプログラムを動作させる際の処理、製品やサービスを開発する工程、顧客との関係を構築する過程など、様々な場面で使われています。
プロセス・イノベーション
プロセス・イノベーションとは、それまで業界で行われていなかった、革新的、画期的な製品の生産方法を導入することを意味します。「新しい生産方法の導入」などと訳されます。新しい生産方法をゼロから生み出すだけではなく、他の業界で行われている方法を導入することも含まれます。オーストリア出身の経済学者であるヨーゼフ・シュンペーター氏が提唱したイノベーションの5つの分類のうちの1つです。関連する言葉として「プロダクト・イノベーション」、「マーケット・イノベーション」、「サプライチェーン・イノベーション」、「オーガニゼーション・イノベーション」があります。
プロダクトアウト
プロダクトアウトとは、企業が良いと考えるもの、技術的に作れるものなど、企業側の理論をもとに、商品開発や生産を行うことを意味します。英語では「product out」と表記します。対義語として「マーケットイン」があります。
プロダクト・イノベーション
プロダクト・イノベーションとは、それまで市場に類似するものが存在していなかった、革新的、画期的な新製品や新サービスを開発することを意味します。「新しい生産物の創出」などと訳されます。オーストリア出身の経済学者であるヨーゼフ・シュンペーター氏が提唱したイノベーションの5つの分類のうちの1つです。関連する言葉として「プロセス・イノベーション」、「マーケット・イノベーション」、「サプライチェーン・イノベーション」、「オーガニゼーション・イノベーション」があります。
ブロックチェーン
ブロックチェーンとは、分散型データベース技術の一種で、複数の参加者が共有する台帳に記録されたデータを、暗号技術を用いて安全かつ不変に保管することができる仕組みです。透明性と改ざん防止性が高く、信頼性の高いデータ管理が可能とされています。英語の「Blockchain」をそのまま用いたカタカナ語です。誰でも許可なく取引に参加できる管理者が存在しないパブリック型、特定の管理者が存在する限定されたユーザーのみが利用できるプライベート型、複数の信頼できる企業や団体のみネットワークに参加できるコンソーシアム型の3つの種類があります。
プロット
プロットとは、英語の「plot」をそのまま用いたカタカナ語で、映画やドラマなどのストーリーの構造や展開を指す言葉です。ビジネスシーンでは、プレゼンテーションや企画書などにおいて、アイデアや計画の要約、説明する際のストーリー展開を意味する言葉として用いられることがあります。
プロトコル(通信プロトコル)
プロトコルとは、コンピューター同士の通信やデータ交換において、互いの機器が正しく通信するための手順や規則のことを意味します。通信プロトコルとも呼ばれます。英語の「protocol」をそのまま用いたカタカナ語で、もともとは外交儀礼や条約議定書などにおける手順や規則を意味していました。現在では、コンピューターネットワークやインターネットなどで広く用いられています。代表的なプロトコルとして、「TCP/IP」、「HTTP」、「FTP」があります。
プロパー
プロパーとは、職場によって、主に以下の3つの異なる意味で使われている言葉です。「(中途入社や出向の社員と区別する形での)その会社に新卒入社時から所属している社員」、「(派遣社員やパート社員などの非正規雇用の社員を区別する形での)正規雇用の社員」、「(下請け会社や協力会社のスタッフと区別する形での)自社の社員」です。英語の「proper」が由来です。
プロモーション
プロモーションとは、消費者の購買意欲を喚起し、販売を促進するために行う活動を意味します。広告や販売員による店頭活動、ダイレクトメール、Webマーケティング活動など多岐に渡ります。英語の「promotion」をそのまま使ったカタカナ語です。
分離礼(ぶんりれい)
分離礼とは、挨拶を述べ終わった後に、お辞儀をする礼の仕方を意味します。同時礼よりも丁寧な方法だとされ、推奨されています。
「へ」から始まるビジネス用語
ペイ
ペイとは、「支払い」、「報酬」、「賃金」などの意味で使われている言葉です。英語の「pay」をそのまま使ったカタカナ語です。
ペイする
ペイするとは、「採算が取れる」、「元が取れる」などの意味で使われている言葉です。英語の「pay」が由来です。
ベース
ベースとは、「基点」、「基準」、「土台」、「出発点」などの意味で使われている言葉です。幅広く使われ、正直に話すことを「正直ベース」などと表現します。英語の「base」をそのまま使ったカタカナ語です。
ぺーぺー
ぺーぺーとは、「未熟者」、「技量の劣る者」、「取るに足らない者」、「地位が低い者」などの意味で使われている言葉です。抜きん出た部分がないという意味の「平平(ぺいぺい)」が由来だと言われています。
ベストプラクティス
ベストプラクティスとは、「最も効率の良い方法」、「最善の方法」、「最良の成功事例」などの意味で使われている言葉です。英語の「best practice」をそのまま使ったカタカナ語です。
ベネフィット
ベネフィットとは、「利益」、「便益」、「恩恵」、「満足感」などの意味で使われている言葉です。英語の「benefit」をそのまま使ったカタカナ語です。
ペルソナ
ペルソナとは、商品やサービスを企画、販売する際などに、ターゲットをより明確にするために設定する、具体的な架空の顧客像を意味します。年齢、性別、居住地、職業、役職、年収、家族構成、趣味嗜好、ライフスタイルなど、細かく設定します。英語では「persona」と表記します。ラテン語が由来です。
ベンダー
ベンダーとは、英語の「vendor」をそのまま用いたカタカナ語で、「供給業者」、「販売業者」を意味します。主に商品の供給元である製造元と販売者を意味しますが、その中でも特に販売者を指します。ビジネスシーンでは、業界によって異なる意味で使われるものの、製品やサービスをユーザーへ販売する側を総じてベンダーと呼ぶのが一般的です。
ペンディング
ペンディングとは、「保留する」、「先送りにする」、「後回しにする」などの意味で使われている言葉です。英語の「pending」をそのまま使ったカタカナ語です。
「ほ」から始まるビジネス用語
ホウレンソウ(報・連・相)
ホウレンソウとは、報告(ホウ)、連絡(レン)、相談(ソウ)の3つの言葉を合わせて、省略した言葉です。職場での仕事を円滑に進め、トラブルを未然に防ぐために、日常的に必要とされる基本的な行動とされています。
放念(ほうねん)
放念とは、「気にかけないこと」、「心配しないこと」を意味する言葉です。ビジネスシーンでは、相手に対して「気にしないでください」、「忘れてください」ということを丁寧な言葉で伝える際に、「ご放念ください」という形でよく使われます。
ボーナス
ボーナスとは、会社が従業員に対して支払う特別な報酬を意味します。英語では「bonus」と表記します。日本では、夏と冬の2回(6月頃と12月頃)に分けて、それぞれ「夏季賞与」、「冬季賞与」として支給されるケースが多く見受けられます。支払われる金額は、従業員の業績や会社の業績に基づいて決定されるのが一般的です。ボーナスは、給与とは別に支払われるものであり、多くの場合、従業員のモチベーションを高めるために用いられます。同じ意味の言葉として、「賞与」があります。
ボール
ボールとは、タスクを誰が担当しているのか、作業を誰が進めているのかなどを表すための言葉です。人名と組み合わせて、「今は○○さんがボールを持っている」などと使われます。近しい概念の言葉として「預かり」があります。
ホールセール
ホールセールとは、「卸売り」、「大量販売」、「量販」、「大口の金融業務」などの意味で使われている言葉です。英語の「wholesale」をそのまま使ったカタカナ語です。対義語として「リテール」があります。
ポジショニング
ポジショニングとは、ターゲット顧客に対し、自社の商品やサービスが、競合他社のものとは異なる魅力や価値があることを認知させ、顧客の頭の中に、独自の立ち位置を築くための活動を意味します。
ポシャる
ポシャるとは、「ダメになる」、「つぶれる」、「中止になる」、「無駄になる」などの意味で使われている言葉です。企画や計画、プロジェクトが頓挫した際などに使われます。
ポテンシャル
ポテンシャルとは、「潜在能力」、「可能性」、「将来性」などの意味で使われている言葉です。英語の「potential」をそのまま使ったカタカナ語です。
>>「ポテンシャル」の詳しい説明と仕事における重要性と高める方法はこちら
ボトルネック(ネック)
ボトルネックとは、「障害」、「物事の円滑な進行を妨げる要因」などの意味で使われている言葉です。英語の「bottleneck」をそのまま使ったカタカナ語です。
ホビハラ(ホビーハラスメント)
ホビハラとは、特定の趣味嗜好を持つことに対して、その価値観を否定し、差別的な言動をしたり、不当な扱いをしたりすることで、相手に精神的な苦痛を与える行為を意味します。英語で「趣味」を意味する「ホビー(hobby)」と「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた和製英語「ホビーハラスメント」の略語です。
ホワイトカラー
ホワイトカラーとは、賃金労働者のうち、事務職や企画職、販売職、管理業務などに従事する人たちを意味します。主に、オフィスに勤務し、頭脳労働を担っている人たちを指します。対義語として「ブルーカラー」があります。関連する言葉として「グレーカラー」があります。
本決まり(ほんぎまり)
本決まりとは、「最終決定」、「正式決定」、「確定」などの意味で使われている言葉です。
本チャン(ほんちゃん)
本チャンとは、「本番」のことを意味する言葉です。