ら行のビジネス用語集・解説一覧 - カタカナ語から略語まで網羅

言葉の勉強

このページでは、「ら行」で始まるビジネス用語について、カタカナ語から略語まで意味をわかりやすく解説しています。

職場やビジネスシーンでよく使われる、普段は聞きなれない用語を網羅していますので、ご参考にしていただければ幸いです。

目次

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「ら」から始まるビジネス用語

ライン

ラインとは、直属の上司と部下とをつないでいってできる「役員-部長-課長-社員」のような系統を意味します。関連する言葉として「ラインケア」、「レポートライン」があります。

ラインケア

ラインケアとは、ラインに沿って、課長や部長などの管理監督者が、直属の部下に対して悩みを聞いたり、相談に乗るなどのメンタルヘルス(心の健康)対策を行うことを意味します。

ラブハラ(ラブハラスメント)

ラブハラとは、相手が嫌がっているにもかかわらず、執拗に恋愛の話題をふったり、恋愛事情を聞き出そうとしたり、恋愛に対する自身の価値観を押しつけ干渉したりすることで、相手に精神的な苦痛を与える行為を意味します。英語で「恋愛」を意味する「ラブ(love)」と「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた和製英語「ラブハラスメント」の略語です。

「り」から始まるビジネス用語

リーク

リークとは、秘密や機密、情報などを、意図的に漏らすことを意味します。英語の「leak」をそのまま使ったカタカナ語です。

リーダーシップ

リーダーシップとは、「指導力」、「統率力」、「リーダーとしての素養、力量」などの意味で使われている言葉です。英語の「leadership」をそのまま使ったカタカナ語です。

リードタイム

リードタイムとは、発注してから納品されるまでに要する時間を意味します。英語の「lead time」をそのまま使ったカタカナ語です。

リーマン(サラリーマン)

リーマンとは、男性会社員または雇用主から給料を得て生活している人全般を指す言葉である「サラリーマン」の略語です。多くの場合、サラリーマンを貶めるニュアンスが含まれます。サラリーマンは、「給与」を意味する「salary」に「男性」や「人」を意味する「man」を組み合わせた和製英語でしたが、日本の毎日長時間労働に勤しむようなビジネスマンを表す言葉として、英語圏でも「salaryman」が使われるようになりました。

リーマンショック

リーマンショックとは、2008年9月15日にアメリカ合衆国の大手投資銀行グループであるリーマン・ブラザーズ・ホールディングス(Lehman Brothers Holdings Inc.)が経営破綻したことに端を発する世界的な金融危機を意味する言葉です。和製英語です。

リエゾン(リエゾン型人材)

リエゾンとは、フランス語で「仲介」、「橋渡し」、「つなぎ」を意味する言葉です。ビジネスシーンでは、異なる部署や組織間のコミュニケーションを円滑にするために、橋渡し役として働く人のことをリエゾン型人材などと呼びます。彼らは、情報の伝達や調整を行い、プロジェクトがスムーズに進むようにサポートを行います。

リカバリー

リカバリーとは、「回復」、「復帰」、「取り戻すこと」を意味する英語の「recovery」をそのまま用いたカタカナ語です。仕事の遅れを取り戻したい際には「仕事の遅れをリカバリーする」、失敗した分を取り戻したい際には「失敗をリカバリーする」などと使用します。

リコール

リコールとは、製品に欠陥や不具合があることが判明した際に、メーカー側がその事実を公表し、製品の回収、返金、補償、交換、無償修理などを行うことを意味します。英語の「recall」をそのまま使ったカタカナ語です。

離職票(りしょくひょう)

離職票とは、従業員が会社を退職する際に、会社から発行される書類です。この書類には、従業員の勤務期間や退職理由などが記載されており、新しい仕事を探す際に必要となる場合があります。離職票は、雇用保険の手続きや年金の受給資格確認などでも使用されます。

リスキリング

リスキリングとは、「技能の再習得」、「職業能力の再教育」を意味する言葉です。英語の「Re-skilling」をそのまま用いたカタカナ語です。従業員の能力向上やキャリアチェンジを促進し、企業の競争力や生産性を高める効果が期待されています。ビジネスシーンにおいて、DX(デジタル・トランスフォーメーション)や第4次産業革命といった社会の変化に対応する必要性が高まっており、知識や技術を学び直すリスキリングが注目されています。

リスク

リスクとは、「危険」、「危険性」、「恐れ」などの意味で使われている言葉です。英語の「risk」をそのまま使ったカタカナ語です。

リスクヘッジ

リスクヘッジとは、起こり得るリスクを予測し、そのリスクを回避、もしくは最小化することができる準備、体制を整えておくことを意味します。リスクマネジメントの一部分だと捉えることができます。英語の「risk hedge」をそのまま使ったカタカナ語です。

リスクマネジメント

「危機管理」と訳されます。企業の経営上、発生し得るリスクを正確に把握し、管理することによって、リスク発生の事前の回避とリスク発生の事後の影響の最小化を実現する経営管理手法を意味します。リスクヘッジが一局面における対応を意味する一方、リスクマネジメントは経営全体を見通しての管理を意味します。英語の「risk management」をそのまま使ったカタカナ語です。

リスケ

リスケとは、「スケジュールの変更」、「スケジュールの組み直し」、「計画の変更」などの意味で使われている言葉です。英語の「reschedule(リスケジュール)」を省略して使っています。

>>「リスケ」の詳しい説明と注意点はこちら

リスティング広告

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などに代表されるWeb検索サービスにおいて、検索キーワードに応じて検索結果ページ上に表示される広告を意味します。検索キーワードを指定して出稿できるため、ターゲティングしたユーザーへのアプローチが可能です。「検索連動型広告」とも呼ばれます。

リストラ

リストラとは、元々は、「事業の再構築」、「構造改革」などを意味する言葉です。その手段として多く使われた「人員整理」、「解雇」などの意味で使われるようになりました。英語の「restructuring(リストラクチュアリング)」を省略した言葉です。

リスハラ(リストラハラスメント)

リスハラとは、リストラ対象者に対して、自主退職を促すために、嫌がらせや不当な配置転換などを行うことを意味します。「人員整理」を意味する「リストラ」に、英語で「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた和製英語「リストラハラスメント」の略語です。

リソース

リソースとは、英語の「resource」をそのまま用いたカタカナ語で、ビジネスシーンでは「資源」や「資産」という意味で使われています。リソースには、人的資源(人材)、物的資源(物資や設備)、金銭的資源(予算や財源)など様々な要素が存在しています。リソースは、ビジネス上の目標を達成するために必要な要素であり、効率的に活用することが重要です。IT用語としては、パソコンやサーバーの性能や容量などもリソースと呼ばれます。

リテール

リテールとは、「(一般消費者向けの)小売り」、「(個人や中小企業向けの)小口の取引」などの意味で使われている言葉です。英語の「retail」をそのまま使ったカタカナ語です。対義語として「ホールセール」があります。

リテールサポート

リテールサポートとは、メーカーや卸売業者による、小売業者などの取引先に対しての、経営や販売促進などへの支援活動を意味します。

リテラシー

リテラシーとは、英語の「literacy」をそのまま用いたカタカナ語です。日本語に翻訳すると「読み書きができる能力」という意味になります。もともとは、読み書きの能力だけに限定して使用されていましたが、現代ではより幅広い意味で使用されるようになりました。特定の専門分野に関し多くの知識を持っていることも、リテラシーと言われるようになっています。知識だけでなく、専門的な能力を持っているという意味で使われることもある言葉です。

>>「リテラシー」の詳しい説明と種類と使い方はこちら

リベート

リベートとは、謝礼金や報奨金など、支払者に対して、支払代金の一部を払い戻すことを意味します。また、支払代金が存在しない場合の、手数料や世話料、賄賂などのことも意味します。英語の「rebate」をそのまま使ったカタカナ語です。近しい概念の言葉として「割戻」があります。

リマインド

リマインドとは、「思い出させる」、「思い起こさせる」、「気づかせる」、「念のための確認」、「再確認」などの意味で使われている言葉です。英語の「remind」をそのまま使ったカタカナ語です。

>>「リマインド」の詳しい説明と注意点はこちら

リマインダー

リマインダーとは、「思い出させるもの」を意味する英語の「reminder」をそのまま用いたカタカナ語です。ビジネスシーンでは、特定のタスクや予定を忘れないように、あらかじめ設定しておく通知やお知らせメッセージのことを指します。例えば、会議前に自動的に表示される通知や、スケジュール管理アプリで設定したアラームなどがあります。

リモートワーク

リモートワークとは、時間と場所の制約を受けずに、柔軟に働く勤労形態を意味します。遠いことを意味する「remote(リモート)」と、労働を意味する「work(ワーク)」を組み合わせた造語です。同じ意味の言葉として「テレワーク」があります。

>>「リモートワーク」の詳しい説明とメリットデメリットはこちら

リモハラ(リモートワークハラスメント/リモートハラスメント)

リモハラとは、リモートワークでの勤務中に、Webカメラを通して垣間見える相手のプライベートな空間、容姿、服装、生活の様子や、相手およびその同居人の生活音などの音に対して、否定的、威圧的、性的な言動をするなどの嫌がらせを意味します。また、相手の通信インフラなどの業務環境への否定的、威圧的な言動や、必要以上の監視、報告の強要などの精神的に過度の圧迫感を与える行為も含まれます。リモートワークハラスメントまたはリモートハラスメントを省略した言葉です。同じ意味の言葉として「テレハラ」があります。

>>「リモハラ」の詳しい説明と具体例、対処法はこちら

「る」から始まるビジネス用語

ルーチンワーク

ルーチンワークとは、「手順が決まった作業」、「日常業務」、「定型的に繰り返し行う仕事」などの意味で使われている言葉です。英語の「routine work」をそのまま使ったカタカナ語です。

ルート営業(るーとえいぎょう/ルートセールス)

ルート営業とは、既存顧客に対しての訪問営業やフォローをメインで行う営業職を意味します。基本的に、新規開拓は行いません。

「れ」から始まるビジネス用語

レイオフ

レイオフとは、「一時解雇」を意味します。企業の業績が悪化した際などに、再雇用を前提として従業員を一時的に解雇し、人件費を抑制する施策です。英語の「lay off」をそのまま使ったカタカナ語です。

霊感商法(れいかんしょうほう)

霊感商法とは、霊感があるとうたい、相手に対して霊的な効能やメリットを授けるために、何らかの商品やサービスを提供し、その対価を受け取ることを意味します。祈祷、除霊、供養、各種グッズ販売など様々な形態があります。

>>「霊感商法」の詳しい説明をしている記事はこちら

令室(れいしつ)

令室とは、「他者の妻」を指す言葉です。かしこまった場面で使われる敬称です。「ご令室」などと使われます。

レイハラ(レイシャルハラスメント)

レイハラとは、人種や国籍などの民族的な要素に関する差別的な言動や嫌がらせを意味します。文化的、身体的、言語的な特徴をもって不当な扱いが行われてはならないという意思が込められています。「人種の」、「民族の」を意味する「レイシャル(racial)」と「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた英語の「レイシャルハラスメント(racial harassment)」の略語です。

レスポンス(レス)

レスポンスとは、「返答」、「応答」、「反応」などの意味で使われている言葉です。英語の「response」をそのまま用いたカタカナ語です。省略して、「レス」と表現することもあります。

>>「レスポンス」の詳しい説明とビジネスシーンでの使い方と重要性はこちら

レッドオーシャン

レッドオーシャンとは、競合他社が多く存在し、競争が激しい市場を意味します。対義語として「ブルーオーシャン」があります。

レポートライン

レポートラインとは、直属の上司と部下とをつないでいってできる「役員-部長-課長-社員」のような「ライン」と呼ばれる系統において、特に業務上の指示や報告を行うために利用するニュアンスを含むものを指します。

レリハラ(レリジャスハラスメント)

レリハラとは、特定の宗教を信仰していることに対して、差別的な言動をしたり、何かしらかの不利益を与えたりし、身体的・精神的苦痛を与える行為を意味します。また、特定の宗教への執拗な勧誘によって、相手に精神的な苦痛を与えたり、職場の秩序を乱す行為もレリハラに該当します。英語で「宗教に関すること」を意味する「レリジャス(religious)」と「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた「レリジャスハラスメント(religious harassment)」の略語です。

>>会社で宗教に勧誘されたときの対処法はこちら

「ろ」から始まるビジネス用語

労働生産性(ろうどうせいさんせい)

労働生産性とは、労働者の一人当たり、または一時間当たりの成果を数値化した指標を意味します。関連する言葉として「知的生産性」があります。

ロープレ(ロールプレイング)

ロープレとは、「役割演技」と訳される仕事の研修手法の一つです。営業役と顧客役など、業務上における役割を研修参加者が疑似的に演じ、所作の訓練や問題点の洗い出しなどを行います。英語の「roleplaying(ロールプレイング)」を省略した言葉です。

ローンチ

ローンチとは、新しく商品を発売したり、サービスを開始したりすることを意味します。ローンチには、事前の準備や計画を確定させ、自分のビジネスを世に公開するという意味合いがあります。買収などで新しいジャンルに参入する場合にも使われます。英語の「launch」をそのまま用いたカタカナ語です。

ロジスティクス

ロジスティクスとは、原材料の調達から生産、販売までの物流を合理的、効率的に管理する手法、システムを意味します。英語の「logistics」をそのまま使ったカタカナ語です。

ロジハラ(ロジカルハラスメント)

ロジハラとは、正論や論理的な言論によって、相手を精神的に追いつめるハラスメント(嫌がらせ)を意味します。ロジカルハラスメント(logical harrassment)を省略した言葉です。「正論や論理的に話をすることの何が悪いのか」、「ハラスメントと言われることが理解できない」などの意見も存在していますが、業務上の適正な範囲を超えた場合にハラスメントとなると解されます。

>>「ロジハラ」の詳しい説明と具体例と何が悪いのかはこちら

ロスリーダー

ロスリーダーとは、小売店などで、集客を目的として、採算を度外視した低価格に設定した目玉商品を意味します。多く来店した客が他の商品を合わせて購入することで、赤字を補填し、利益を得ようとする戦略です。英語の「loss leader」をそのまま使ったカタカナ語です。

ロット

ロットとは、企業が効率的に行うことができる製造量の最小単位を意味します。同じ種類の製品を一つ一つ製造することは非効率的であるため、通常、企業はある程度の数量をまとめて製造します。もし、効率的に製造可能な最小単位が10個のときは、1ロットは10個となります。製品をロットごとに番号を付けるなどして管理することを「ロット管理」と呼びます。

ロハ

ロハとは、「タダ」、「無料」、「無償」などの意味で使われている言葉です。漢字の「只(ただ)」を、上下でカタカナの「ロ」と「ハ」に分けて、「ロハ」となります。

ロングテール

ロングテールとは、インターネットを通じた販売において、一つ一つは販売数の少ないニッチな商品であっても、種類を幅広く豊富に取りそろえることにより、その売上の合計が、売上全体に対して大きな割合を占めることになる現象を意味します。従来のリアル店舗における、少数の人気商品で売上の多くを賄う販売戦略の常識を覆しました。

ら行以外のビジネス用語集・解説一覧