このページでは、「か行」で始まるビジネス用語について、カタカナ語から略語まで意味をわかりやすく解説しています。
職場やビジネスシーンでよく使われる、普段は聞きなれない用語を網羅していますので、ご参考にしていただければ幸いです。
目次
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「か」から始まるビジネス用語
カーボンニュートラル
カーボンニュートラルとは、二酸化炭素を始めとする温室効果ガスの排出量が除去量と等しくなり、全体としてゼロになっている状態を指す言葉です。二酸化炭素の除去は、海洋や森林、土壌といった二酸化炭素吸収源などによって行われます。カーボンニュートラルになることで、気候変動への影響を抑えることができるとされています。二酸化炭素を排出するプロセスや活動に関連して使われる環境用語です。
買回り品(かいまわりひん)
買回り品とは、家電や家具、高めの衣料品など、購入する際に、品質や価格の比較のために、複数の店舗を「買い回る」ような、耐久消費財や趣味品を指す言葉です。購入頻度の低いものが多いのが特徴です。対義語として「最寄り品」があります。
外勤(がいきん)
外勤とは、オフィス、事務所から外出して行う業務を、主な役割としている人を指す言葉です。外回りでの営業活動や交渉事などに従事する人が代表的な例です。対義語として「内勤」があります。
各位(かくい)
各位とは、複数の人に対して、一括して呼びかける際に用いられる敬称です。例えば、会議やプレゼンテーションで、参加者全員に対して話しかける際に「各位」という言葉が使われます。また、メールや手紙などの文書でも、宛先が複数の場合に「各位」が用いられます。「各」がそれぞれの人、「位」が地位や身分を表しています。
確定申告(かくていしんこく)
確定申告とは、納税者が自分の収入や支出、控除、税額などの所得に関する財務情報を税務当局に報告する手続きのことです。税務当局は、提出された書類をもとに、納税者の課税額を決定し、税金の支払いや返還へと進むことになります。原則として1年間の所得に対して、1年に1度実施します。
掛率(かけりつ)
掛率とは、メーカーや業者側から見た場合の、小売予定価格(定価)に対する卸値の割合を意味する言葉です。卸率とも言います。小売店側から見た場合には、販売価格に対する仕入れ値の割合となります。
可処分所得(かしょぶんしょとく)
可処分所得とは、収入、所得のうち、税金や社会保険料などが差し引かれた、実際に自分の意思で使うことができる金額を意味します。同じ意味の言葉として「手取り」があります。
カスハラ(カスタマーハラスメント)
カスハラとは、顧客(customer)や取引先などからの悪質なクレームや過度な要求、ハラスメント(嫌がらせ)行為を意味します。和製英語です。
片手間(かたてま)
片手間とは、仕事の合間の空き時間を意味する言葉です。また、その空き時間に、本業以外の何かを行うことを意味する言葉としても使われます。そのような簡単に済む仕事を「片手間仕事」と呼びます。
カテゴリーキラー
カテゴリーキラーとは、特定の商品分野にしぼった上で、豊富な品揃えと低価格を実現し、競争力を高める戦略をとる小売店業態を意味する言葉です。
架電(かでん)
架電とは、「電話をかけること」を意味します。
カニバリゼーション
カニバリゼーションとは、自社の商品が、他の自社商品と競合し、売り上げやシェアを奪い合ってしまう状態を意味する言葉です。そのような状態が発生することを「カニバる」などと言うこともあります。「共食い」を意味する英語である「cannibalization」をそのまま使ったカタカナ語です。
ガバナンス
ガバナンスとは、英語の「governance」という単語をそのまま用いたカタカナ語で、「統治」、「支配」、「管理」を意味します。企業のガバナンスといった場合には、「コーポレートガバナンス」とも呼ばれ、「健全な企業経営を目指すための企業自身の管理体制」という意味になります。関連する言葉として「コンプライアンス」があります。
カフェテリアプラン
カフェテリアプランとは、企業が従業員に提供する選択型福利厚生制度です。企業側があらかじめ利用できるサービスを設定し、従業員には一定のポイントを付与します。従業員は与えられたポイントの範囲内で、自由にサービスを利用することができます。
カフェハラ(カフェインハラスメント)
カフェハラとは、カフェインが苦手な人に対して、コーヒーや紅茶、緑茶などのカフェインが含まれた飲み物の摂取を強要する行為を意味します。強要しているつもりはなくとも、客先で出されるコーヒーに手をつけないことに抵抗感のある人は多く、コーヒーが苦手な人は、当たり前のように提供されるコーヒーに精神的な苦痛を感じています。英語の「カフェイン(caffeine)」と「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた和製英語「カフェインハラスメント」の略語です。
上期(かみき/上半期)
上期とは、企業の1年間の活動を表す単位である1期の、前半6か月間を示す言葉です。期の始まりが4月の企業の上期は、4月から9月になります。「上半期(かみはんき)」とも呼ばれます。関連する言葉として「下期」があります。
噛む(かむ)
噛むとは、「参加する」、「参画する」、「関与する」などの意味で使われている言葉です。慣用句の「一枚噛む」を省略して使われています。
カラハラ(カラオケハラスメント)
カラハラとは、カラオケで歌うことが苦手な人に対して歌うことを強要し、精神的な苦痛を与える行為を意味します。「カラオケ」という言葉に、英語で「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた「カラオケハラスメント」の略語です。
過労死(かろうし)
過労死とは、過度の労働が原因となって死亡することを意味します。長時間労働や高ストレス状態の持続などにより、肉体的、精神的な負荷が高まり、脳血管疾患や心臓疾患による死亡、精神疾患による自殺などが引き起こされます。
管理監督者(かんりかんとくしゃ)
管理監督者とは、管理職等になることで、労務管理の対象から外れ、残業代の支給等がなくなる法的立場を示す言葉です。法律上は、「当該者の地位、職務内容、責任と権限からみて、労働条件の決定その他労務管理について経営者と一体的な立場にあること」、「勤務態様、特に自己の出退勤をはじめとする労働時間について裁量権を有していること」、「一般の従業員に比してその地位と権限にふさわしい賃金(基本給、手当、賞与)上の処遇を与えられていること」の3要件が必要となりますが、多くの会社が、残業代を節約するために、法的には管理監督者と認められない管理職を、管理監督者として扱っているのが実情です。
管理職(かんりしょく)
管理職とは、会社組織の中で、組織を運営する側として、労働者を管理、監督する立場の人間を指す言葉です。一般的な会社においては、課長職以上が管理職となりますが、組織により違いがあります。法律上の管理監督者とは必ずしもイコールではありません。
「き」から始まるビジネス用語
機会損失(きかいそんしつ)
機会損失とは、本来、得られるはずであった利益を、最善を尽くさなかったことにより逃してしまう、損失のことを指す言葉です。例として、商品の在庫切れにより、顧客のニーズがありながら販売ができない状態などが挙げられます。
企画畑(きかくばたけ)
企画畑とは、企画職の分野や部署で長年勤め、経験を積んできたことを意味する言葉です。関連する言葉として「畑」があります。
技術畑(ぎじゅつばたけ)
技術畑とは、技術職の分野や部署で長年勤め、経験を積んできたことを意味する言葉です。関連する言葉として「畑」があります。
既卒(きそつ)
既卒とは、大学や短大、高校、専門学校などの最終学歴となる学校を卒業後、一度も正社員として就職し、働いたことがないことを意味します。また、そのような状態の人を指します。人を指す場合は、既卒者(きそつしゃ)とも呼称します。就職活動の採用市場における用語で、学校を卒業後の年数に明確な定義はありませんが、一般的には卒業後3年以内の人を指します。関連する言葉として「新卒」、「第二新卒」があります。
キックオフ(キックオフミーティング)
キックオフとは、プロジェクトの開始を意味する言葉です。また、プロジェクトを開始する際に行われる会議である「キックオフミーティング」のことを省略している場合もあります。キックオフミーティングでは、多くの場合、プロジェクトのマネージャーやリーダーがメンバーを集め、プロジェクトの内容や体制を共有した上で、士気を高めることに努めます。
昨日の今日(きのうのきょう)
昨日の今日とは、該当する出来事が起こった昨日から、まだ一日しか経っていない今日のことを意味します。また、一日間の経過に限らず、そのくらいわずかな時間しか経っていないというときにも使われます。
キメハラ(鬼滅の刃ハラスメント/きめつのやいばはらすめんと)
キメハラとは、社会現象になった漫画・アニメ『鬼滅の刃』に関して、見ていない人に対して、執拗に話題を振ったり、見るように同調圧力をかけたり、見ていないことが悪いような言動をとったり、マウントを取ったりして、相手に精神的な苦痛を与えることを意味します。「鬼滅の刃ハラスメント」の略語です。「ハラスメント(英語:harassment)」は「相手を不快にさせること」や「嫌がらせ」を意味します。
逆パワハラ(逆パワーハラスメント/ぎゃくぱわーはらすめんと)
逆パワハラとは、部下や後輩などの下位者から上司や先輩などの上位者に対してのパワハラ(パワーハラスメント)を意味します。具体的には、下位者から上位者に対して、業務上の適正な範囲を超えて、相手に精神的、身体的苦痛を与える行為、または、そのような行為を通じて、職場環境の悪化をまねくことを指します。パワーハラスメントが立場の優位性を利用したものであるため、下位者から上位者への場合については逆方向のパワーハラスメントとして、「逆パワーハラスメント」と呼ぶようになりました。
逆マタハラ(逆マタニティハラスメント/ぎゃくまたにてぃはらすめんと)
逆マタハラとは、妊娠や出産、育児をする人が、周囲の人に対して、その立場を利用した身勝手な言動をし、相手を不快な気持ちにしたり、必要以上の負担をかけたりすることを意味します。また、チームメンバーの妊娠や出産に伴う就業制限や労働能率の低下、産前産後休業の取得、育児休業の取得などにより、チームの人的リソースが足りなくなり、他のメンバーの負担が増加し、労働環境が悪化することを意味します。後者の場合の責任は人的リソースに余裕を持たせておかなかったマネジメント層にあります。妊娠や出産をした人が不当な扱いを受ける「マタニティハラスメント」の逆という意味で「逆マタニティハラスメント」と名付けられ、「逆マタハラ」という略語が使われています。
逆ワクハラ(逆ワクチンハラスメント/ぎゃくわくちんはらすめんと)
逆ワクハラとは、新型コロナウイルスのワクチンを接種しないように強要したり、接種した人に対して、それがあたかも悪いことのように言ったり、嫌がらせをしたりすることを意味します。ワクチンの接種を強要する「ワクチンハラスメント」の逆を意味する「逆ワクチンハラスメント」の略語です。「ハラスメント(英語:harassment)」は「相手を不快にさせること」や「嫌がらせ」を意味します。
キャッシュ
キャッシュとは、コンピューター上に一時的に保存されたデータやその保存する仕組みのことを意味します。「隠し場所」、「貯蔵物」などの意味を持つ、英語の「cache」をそのまま用いたカタカナ語です。Webページの表示速度を向上させるために、WebブラウザにWebページのデータを一時的に保存しておくなど、コンピューターの処理速度を向上させるために使用されます。キャッシュは、現金や即時決済手段を意味する言葉としても使われますが、そちらは英語の「cash」を用いたカタカナ語で、別の言葉です。
キャッシュフロー
キャッシュフローとは、現金が入ってきて、出ていくような、お金の流れを意味する言葉です。お金が流入することを「キャッシュインフロー」、お金が流出することを「キャッシュアウトフロー」と呼び、それらを合わせて「キャッシュフロー」と言います。
キャパ(キャパシティ)
キャパとは、「容量」、「収容能力」、「許容量」、「度量」などの意味で使われている言葉です。会場や施設などの物理的な収容能力の他、個人やチームが受け持つことができる仕事の許容量や、システムにおけるデータやアクセスの処理可能上限など、幅広く用いられます。英語の「capacity(キャパシティ)」を省略した言葉です。関連する言葉として、「キャパオーバー」があります。
キャパオーバー
キャパオーバーとは、許容量の上限を超えてしまった状態を意味します。会場や施設などの物理的な収容能力の他、個人やチームが受け持つことができる仕事の許容量や、システムにおけるデータやアクセスの処理可能上限など、幅広く用いられます。英語で「許容量」を意味する「capacity(キャパシティ)」と「超える」を意味する「over(オーバー)」を組み合わせた造語です。
キャリア
キャリアとは、「職業上の経験」、「経歴」、「職歴」などの意味で使われている言葉です。英語の「career」をそのまま用いたカタカナ語です。関連する言葉として、「キャリアアップ」、「キャリアパス」、「キャリアプラン」があります。
キャリアアップ
キャリアアップとは、仕事において現状よりも高い専門知識や能力を身につけることや、転職等で現状よりもよい待遇の環境へとステップアップすることを意味します。「職業上の経験」を意味する「career(キャリア)」に「向上」を意味する「up(アップ)」を付け加えた和製英語です。関連する言葉として、「キャリアパス」、「キャリアプラン」があります。
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キャリア採用(きゃりあさいよう)
キャリア採用とは、中途採用のうち、企業側が求めているスキルや経験をすでに持ち合わせている、即戦力となれる人材の採用のことを意味します。
キャリアパス
キャリアパスとは、職業上の経歴であるキャリアを目標に向かって積んでいく道筋、経路を意味します。特に、同一企業の中で昇格、配置転換するためのルートを企業が明確化したものを指します。英語の「career pass」をそのまま用いたカタカナ語です。関連する言葉として、「キャリアアップ」、「キャリアプラン」があります。
キャリアプラン
キャリアプランとは、職業上の目標達成のために、どのような経験や職歴を積んでいくかの計画を意味します。同一企業内にかぎらず、転職や独立などを含めたキャリア全体の指針となるものです。英語の「career plan」をそのまま用いたカタカナ語です。関連する言葉として、「キャリアアップ」、「キャリアパス」があります。
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競合(きょうごう)
競合とは、「競い合うこと」を意味します。ビジネス上では主に、顧客や利益を奪い合っている他社、今後奪い合う可能性がある他社を意味する「競合他社」を省略した言葉として使われています。また、IT業界においては、システム上で異なるソフトウェアやハードウェアが、同一のリソースやファイルを奪い合うことを意味する言葉として使われています。同じ意味の言葉として「コンペティター」があります。
業務フロー
業務フローとは、特定の業務に関しての一連の作業や手続きなどの工程のことを意味します。また、その工程を、図や表、リストなどの形で視覚化したものを意味します。同じ意味の言葉として「ワークフロー」があります。
虚礼(きょれい)
虚礼とは、心や誠意がともなっていない形ばかりの礼儀を意味します。代表的な例として、形骸化したバレンタインや年賀状、お中元、お歳暮、通夜への参列などが挙げられます。昨今は、経費削減や業務効率化、各種ハラスメントの防止などを目的として、企業が社員や取引先に対して虚礼の廃止を表明することもめずらしくありません。虚礼を廃止することを、「虚礼廃止(きょれいはいし)」と表現します。
「く」から始まるビジネス用語
クーリングオフ
クーリングオフとは、一定の契約について、一定の期間内であれば、消費者が無条件で契約の解除や申し込みの撤回を行うことができる法制度のことです。消費者保護の目的から創設されました。
クッション話法(くっしょんわほう)
クッション話法とは、相手の意見に対して、まずは一度同調し、受け入れる態度を示すことで、相手に安心感を与える話す技術のことです。その後、相手に自分の意見を伝える方法として、「イエスアンド法」、「イエスイフ法」、「イエスハウ法」、「イエスバット法」などがあります。
首切り(くびきり)
首切りとは、「解雇」、「免職」などの意味で使われている言葉です。近しい概念の言葉として「リストラ」があります。
クライアント
クライアントとは、「顧客」、「依頼人」などの意味で使われている言葉です。英語の「client」をそのまま使ったカタカナ語です。また、IT業界では、サーバーからサービスを受ける側の端末やソフトウェアを意味する言葉として使われます。
クラウド
クラウドとは、インターネット上のサーバーにデータやプログラムを保存し、それらを利用することができるサービスを意味します。語源は「雲」を意味する英語の「cloud」で、インターネット上にあるデータやプログラムが、まるで雲のように遠く離れた場所に存在していることから名付けられました。
クラッカー
クラッカーとは、悪意を持って、コンピューターやネットワークに不正に侵入し、他人のデータを取得したり、破壊や改ざんをする人を指す言葉です。そのような行為を「クラッキング」と呼びます。同じ意味の言葉として「ブラックハットハッカー」があります。対義語として「ホワイトハットハッカー」があります。関連した言葉として「ハッカー」があります。
グリーンカラー
グリーンカラーとは、環境の保護や保全に関わる仕事に従事する労働者のことを意味する言葉です。
グリーンリカバリー
グリーンリカバリーとは、アフターコロナの世界において、新型コロナウイルス感染症の流行によって傷ついた経済と社会を、環境に配慮し、持続可能性のある社会として復興させていこうとする計画や考え方を意味します。
クリティカル
クリティカルとは、「重大な」、「重要な」、「危機的な」、「致命的な」、「批判的な」などの意味で使われている言葉です。英語の「critical」をそのまま使ったカタカナ語です。
クリティカルシンキング
クリティカルシンキングとは、最適解を導き出すために、前提条件としていることや、自分自身の思考自体に対しても、本当にそれが正しいのかという視点を持って、問い続ける思考方法のことを指します。「批判的思考」と訳されます。
クリティカルマス
クリティカルマスとは、商品やサービスが、市場で爆発的に普及したり、認知されるために最低限必要とされる供給量や普及率、またはその分岐点のことを意味します。
グルハラ(グルメハラスメント)
グルハラとは、「肉は塩で食べるべき」、「焼肉で白飯を頼むのは許さない」などといった食へのこだわりを相手に押し付けたり、相手が食べる気がないのに食べることを強要する行為を意味します。英語の「グルメ(Gourmet)」と「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた和製英語「グルメハラスメント」の略語です。
グレーカラー
グレーカラーとは、ホワイトカラーとブルーカラーの両者の性質を持つ中間の職種、またはいずれにも分類できない職種の労働者のことを意味する言葉です。技術職やサービス業従事者などが挙げられます。
クロージング
クロージングとは、営業活動において、顧客と契約を締結することを意味する言葉です。英語の「closing」をそのまま使ったカタカナ語です。
クローズドクエスチョン
クローズドクエスチョンとは、「はい」か「いいえ」で答える二者択一のような、回答の選択肢が限られる質問を意味します。対義語として「オープンクエスチョン」があります。
グローバルスタンダード
グローバルスタンダードとは、世界的に共通となっている基準や理念、ルールのことを意味します。「世界標準」と訳される和製英語です。
グローバルニッチ
グローバルニッチとは、世界市場におけるニッチ市場を意味します。国内で少ない需要の分野であっても、世界規模ならば、ニッチ市場の唯一の欠点ともいえる、需要の低さを解消できるのではと知られるようになったのが、グローバルニッチです。関連する言葉として「ニッチ」、「グローバルニッチ戦略」、「グローバルニッチトップ」があります。
グローバルニッチ戦略
グローバルニッチ戦略とは、世界市場におけるニッチ市場であるグローバルニッチに進出しようとする戦略を意味します。ニッチ市場の唯一の欠点ともいえる、需要の低さの解消が期待できます。関連する言葉として「ニッチ」、「グローバルニッチトップ」があります。
グローバルニッチトップ
グローバルニッチトップとは、グローバルニッチに進出しようとする戦略であるグローバルニッチ戦略によって、成功を遂げたトップ企業を意味します。関連する言葉として「ニッチ」、「ニッチトップ」があります。
「け」から始まるビジネス用語
ケアハラ(ケアハラスメント)
ケアハラとは、働きながら家族の介護を行う労働者に対して、介護を目的とした休暇や時短勤務といった制度の利用を妨害したり、残業できないことを理由に不当に人事評価を下げるなどの不利益を与えたり、尊厳を傷つけるような言動や嫌がらせを行ったりすることを意味します。英語で「介護」を意味する「ケア(care)」と「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた和製英語「ケアハラスメント」の略語です。
経営資源(けいえいしげん)
経営資源とは、企業が活動するために必要となる、人材、設備、資金、情報などの要素を意味する言葉です。
鶏口牛後(けいこうぎゅうご)
古代中国の故事が由来の言葉で、小さなニワトリのクチバシ(=小さな集団の先端、指導者)でいた方が、大きな牛のお尻(=大きな集団の末端、下っ端)でいるよりもよいということを意味しています。もとは戦争時に、大国に従うか、小国だとしてもプライドを持って君主として行動すべきかを判断する際に述べられた言葉ですが、現代のビジネスシーンにおいては、大企業ではなく、中小企業で働くことの正当性、メリットを主張する際によく使われています。
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経費(けいひ)
経費とは、業務を行う上で必要となる費用のことです。支払いを会社の経費として処理することを、「経費で落とす」などと表現します。「経常費用(けいじょうひよう)」を省略した言葉です。
経理畑(けいりばたけ)
経理畑とは、経理職の分野や部署で長年勤め、経験を積んできたことを意味する言葉です。関連する言葉として「">畑」があります。
ケーススタディ
ケーススタディとは、特定の一つの事例を取り上げ、分析と研究を行い、法則性や傾向を発見しようとする方法のことです。英語の「case study」をそのまま使ったカタカナ語です。
ケータリング
ケータリングとは、顧客が指定した場所に出向き、食事を配膳、提供するサービスのことです。英語の「catering」をそのまま使ったカタカナ語です。
ケツ
ケツとは、「終わり」、「締め切り」、「次の予定を考慮した際の行動限界時間」などを意味する言葉です。
ケツカッチン
ケツカッチンとは、「後に予定があること」、「後の予定のために余裕がないこと」、「後のスケジュールが押していること」などを意味する言葉です。
ケツを持つ
ケツを持つとは、「最終的な責任を持つ」、「尻ぬぐいをする」などの意味で使われている言葉です。
欠勤(けっきん)
欠勤とは、会社から業務免除を受けていない状態で、会社を休むことを意味します。有給休暇は会社から業務免除を受けている状態のため、欠勤とは言いません。
原価(元価/げんか)
原価とは、仕入れ、または商品の生産にかかった費用を意味する言葉です。
検収(けんしゅう)
検収とは、納品されたものが、発注したとおりの数量、品質、仕様となっているかを確認、検査した上で受け取ることを意味します。
「こ」から始まるビジネス用語
コアコンピタンス
コアコンピタンスとは、競合他社が真似することのできない、その会社独自の技術や特色、核となる強みのことを意味します。英語の「core competence」をそのまま使ったカタカナ語です。
コアタイム
コアタイムとは、フレックスタイム制において、全員に出勤する義務がある時間帯のことを意味します。
控除(こうじょ)
控除とは、あるものから一定の金額や数量を差し引くという意味です。ビジネスで使う場合には、納税額を減らすための制度という意味合いをもっており、所得税や法人税、消費税、相続税など様々な税金の申告で適用されます。税金に関する控除は非常に多くの種類がありますが、大きく分けると課税対象になる所得金額を減らす所得控除と、納税額そのものを減らすことができる税額控除の2種類に分類されます。
合同会社(ごうどうがいしゃ)
合同会社とは、出資者と経営者が同一で、出資者は全員が有限責任である会社形態を意味します。有限責任とは、自身が出資した分だけ責任を負うことを意味し、出資した以上の負債に責任を負う必要がありません。この会社形態は「LLC」と呼ばれることもあります。この形態はアメリカ合衆国各州の州法で認められるLLC (Limited Liability Company) をモデルとして導入されたものです。合同会社は、株式会社に比べて設立費用が安く、登記までのステップも少ないという特徴があります。
光背効果(こうはいこうか)
光背効果とは、人物や物事を評価する際に、対象に目立って優れた部分や劣った部分が存在していた場合、印象的なその部分の評価に引きずられ、対象の他の部分の評価が歪められる現象を意味します。「ハロー効果」、「後光効果」とも呼ばれます。社会心理学における認知バイアスの一種です。
コーチング
コーチングとは、個人やチームが、その能力を最大限に引き出せるように支援することを意味します。支援する人間であるコーチは、対象が目標に到達するまでの道筋をサポートする役割を担います。ただし、直接的なアドバイスや指導をするのではなく、対象が自ら気づき、答えを導き出すことを重視しています。ビジネスシーンでは、上司が部下のキャリア形成をサポートする際や、組織内でのチームビルディングなどに用いられます。英語の「coaching」をそのまま用いたカタカナ語です。
コーデック
コーデックとは、信号やデータを一定の規則にしたがって符号化(エンコード)したり、逆に、符号化されたデータを元の状態に復号化(デコード)したりする装置やソフトウェアなどを指します。動画や音声の編集、再生、録画など様々な場面で使用されています。英語では「Codec」と表記され、「coder/decoder」の略語です。
コーポレートガバナンス
コーポレートガバナンスとは、経営層が利己的な決定を行わないように、監視、統制の仕組みを構築し、ステークホルダーの利害を考えた経営を目指すことを意味します。「企業統治」と訳されます。企業の不正行為を防止し、その競争力と収益力の向上を持続的なものとすることを主な目的としています。英語の「corporate governance」をそのまま使ったカタカナ語です。関連する言葉として「コンプライアンス」があります。
>>「コーポレートガバナンス」の詳しい説明と類義語との違いはこちら
コクハラ(告ハラ/告白ハラスメント/こくはくはらすめんと)
コクハラとは、相手に対して恋愛感情を持ち、脈のない状態で告白をすることで、相手に不快な思いをさせたり、精神的な苦痛を与えることを意味します。「告白ハラスメント」の略語です。「ハラスメント(英語:harassment)」は「相手を不快にさせること」や「嫌がらせ」を意味します。職場では、告白を断ったあとも仕事上の人間関係は継続するため、どうしたら気まずくならないのか、悪い影響が残らないのか、断り方一つとっても思い悩んでしまうものです。
午後一(ごごいち)
午後一とは、「午後の一番」を省略した言葉です。午後の業務の一番初めを意味し、一般的には、昼休憩後に最優先で行うことを意味します。
後光効果(ごこうこうか)
後光効果とは、人物や物事を評価する際に、対象に目立って優れた部分や劣った部分が存在していた場合、印象的なその部分の評価に引きずられ、対象の他の部分の評価が歪められる現象を意味します。「ハロー効果」、「光背効果」とも呼ばれます。社会心理学における認知バイアスの一種です。
腰巾着(こしぎんちゃく)
腰巾着とは、いつも特定の人物に付き従って離れない人のことを意味します。多くの場合、権威のある人にこびへつらっているように見えることから、軽蔑のニュアンスが含まれます。
コスト
コストとは、「費用」、「経費」、「代償」、「損失」などを意味する言葉です。金銭のみではなく、時間や労力などに対しても用いられます。英語の「cost」をそのまま使ったカタカナ語です。
コストリダクション(コストカット)
コストリダクションとは、「費用の削減」を意味する言葉です。無駄の見直し、業務の効率化などによって実現します。英語の「cost reduction」をそのまま使ったカタカナ語です。「コストカット(cost cut)」は同様の意味の和製英語です。
コスパ(コストパフォーマンス)
コスパとは、かけた費用に対して、得られる効果の度合いを意味する言葉です。「費用対効果」と訳されます。英語の「cost performance(コストパフォーマンス)」を省略した言葉です。
コナハラ(子なしハラスメント)
コナハラとは、子供のいない人に対して、子供がいることの優位性を説いたり、子供がいない人にはわからないといった決めつけをするなど、配慮に欠けた言動をし、相手に不快な思いをさせることを意味します。「子供がいないこと」を意味する「子なし」と、英語で「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた「子なしハラスメント」の略語です。
コミット(コミットメント)
コミットとは、「約束」、「確約」、「責任を負う」、「積極的に関与する」などの意味で使われている言葉です。英語の「commitment(コミットメント)」を省略した言葉です。最大級のコミットを行うという意味合いで、「フルコミット」という言葉も使われます。こちらは和製英語です。対義語として「オミット」があります。
コミュハラ(コミュニケーションハラスメント)
コミュハラとは、コミュニケーションを取ることが苦手な人に対して、必要以上のコミュニケーションを強要したり、他者と交流が少ないことを揶揄したりするなどして、精神的な苦痛を与える行為を意味します。英語で「意思疎通」を意味する「コミュニケーション(communication)」と「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた「コミュニケーションハラスメント」の略語です。
コモディティ
コモディティとは、市場において一般化し、会社ごとの品質や機能の差がほとんどなくなった製品やサービスを意味します。また、市場がそのように変わっていくことを「コモディティ化」と呼びます。英語の「commodity」をそのまま使ったカタカナ語です。
ゴルハラ(ゴルフハラスメント)
ゴルハラとは、ゴルフに興味のない人を執拗にゴルフへ誘ったり、ゴルフへの参加を強要したりする行為を意味します。ゴルフを社会人の嗜みとして考えている上位者からの誘いは断りにくく、休日の朝早くから接待ゴルフに付き合わされる文化はなかなかなくなりません。「ゴルフ」に英語で「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた「ゴルフハラスメント」の略語です。
コロナ禍(ころなか/新型コロナ禍)
コロナ禍とは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行し、様々な悪影響を及ぼしている状態を意味する言葉です。「禍」は「わざわい」とも読むことができ、悪い出来事を意味します。関連する言葉として「アフターコロナ」、「ウィズコロナ」があります。
コロナショック(新型コロナショック)
コロナショックとは、2020年2月に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的な流行となることが確定的になったことに端を発する世界的な金融市場の混乱を意味する言葉です。
コロナマウント
コロナマウントとは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行下において、それぞれの人が受ける生活環境や労働環境などへの悪影響の度合いに差があることで、被害の小さな人が被害の大きな人に対して、優位性を誇ったり、威圧的な態度をとったりし、精神的に優位に立とうとする行為を意味します。新型コロナウイルスの「コロナ」と、他者に対して精神的優位に立とうとする行為を意味する「マウント」を組み合わせた造語です。
コロハラ(コロナハラスメント)
コロハラとは、咳をするなどの症状を見せた人や、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行地域と関連性を見出せる人などに対し、感染者または感染者との濃厚接触者だというレッテルを貼り、差別的、威圧的な言動などを行うハラスメントを意味します。また、わざと目の前で咳をするなど、新型コロナウイルス感染症を想起させる嫌がらせもその範疇に含まれます。
コンクリフト
コンクリフトとは、「衝突」、「対立」、「軋轢」、「緊張状態」などの意味で使われている言葉です。人同士だけではなく、システム上の競合状態にも使われます。英語の「conflict」をそのまま使ったカタカナ語です。コンフリクトを組織の活性化や成長に結びつけようとする取り組みを、「コンフリクトマネジメント」と呼びます。
コンシューマー
コンシューマーとは、「一般消費者」を意味する言葉です。英語の「consumer」をそのまま使ったカタカナ語です。企業向けやビジネス向けではない一般消費者向けの製品を、「コンシューマー製品」と呼び、区別することがあります。
コンセプトショップ
コンセプトショップとは、ある特定のコンセプトのもとに、商品をそろえ、陳列、販売する店舗のことを意味します。
コンセンサス
コンセンサスとは、「大多数、または全員の意見の一致」、「大多数、または全員の合意」、転じて「(合意のための)根回し」などの意味で使われている言葉です。英語の「consensus」をそのまま使ったカタカナ語です。近しい概念の言葉として「オーソライズ」があります。
コンティンジェンシープラン(コンチプラン)
コンティンジェンシープランとは、災害や事故などの想定外の事態に備えて、事前に定めておく対応策や行動手順の計画を意味する言葉です。英語の「Contingency Plan」をそのまま使ったカタカナ語です。近しい概念の言葉として「BCP」があります。
コンバージョン
コンバージョンとは、Webマーケティングにおいて、Webサイト上での最終的な目標、成果を意味する言葉です。Webサイトによって、資料請求や会員登録、商品の購入、広告のクリックなど、様々なものがコンバージョンとして設定されます。英語の表記である「conversion」を省略して、「CV」と表記することがあります。
コンピテンシー
コンピテンシーとは、「優れた成果をあげている人材に共通する行動特性」、「好業績を生むことにつながる行動の特徴」を意味します。「能力」、「適性」を意味する英語の「competency」をそのまま用いたカタカナ語です。ビジネスシーンでは、採用や昇進の判断基準として用いられることが多く、個人の強みや改善すべき点を明確にするために活用されています。関連する言葉として、「コンピテンシーモデル」があります。
コンピテンシーモデル
コンピテンシーモデルとは、優れた成果をあげている人材に共通する行動特性をもとに策定された理想の社員像を意味します。人事評価や採用、能力開発などの様々な場面で評価基準として活用されています。
コンプライアンス(コンプラ)
コンプライアンスとは、企業が、法令や社会的規範、企業倫理に従った行動を心がけることを意味する言葉です。「企業コンプライアンス」や「ビジネスコンプライアンス」とも呼ばれます。英語の「compliance」をそのまま使ったカタカナ語です。近しい概念の言葉として「CSR」があります。関連する言葉として「コーポレートガバナンス」、「サステナビリティ」があります。
コンペティター
コンペティターとは、「競争相手」、「競合他社」、「同業他社」、「商売敵」などの意味で使われている言葉です。英語の「competitor」をそのまま使ったカタカナ語です。同じ意味の言葉として「競合」があります。